自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.3 困ってる人がいたら助けるものだろ?
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「部長ー! 西成遥、昨日しっかりと男テニの取材をしてきましたー!」
新聞部が活動している教室では今日も朝早くから部員達が新聞作成に力を入れていた。
特に明日は校内新聞発行日であるため本日中には完成させなくてはならない。
そんな中、遥がメモ帳を持って新聞部部長の元へやって来た。
男子テニス部の取材を取って来た。それを聞いた他の部員達は一瞬手の動きを止める。それもそのはず、新聞部にとって男子テニス部はガードの堅いことで有名なのだ。
手塚が部長になって以来、何人もの部員が取材の申し込みに行ったのだが、きっぱりと断られてしまった。
相手は生徒会長でもあり、堅物の手塚国光。一度断られると強く出られずすぐに何人もの新聞部員が諦めてしまうのだ。新聞部部長もその一人である。
だからこそ遥が取材出来たことが皆信じられなかった。
「……嘘っぱちの取材は記事には出来ないぞ」
「嘘っぱちって! どんだけあたし信用ないの!?」
「当たり前だ! あの難攻不落の手塚から取材許可が降りるわけないだろ!」
「ででででも本当だもん! 嘘と思うなら聞いてみてよ!」
メモ帳をぐいっと部長に押し付け、内容を見ろと言わんばかりに頬を膨らませる。
そんな彼女に部長はメモ帳を開いて取材内容を確認する。どうせロクな取材をしてないだろうと思いながら。
だが、内容は今年こそ全国制覇するという熱い気持ちから今年期待のスーパールーキーの存在を明かす内容であった。
(……こいつにしてはまともな内容すぎる)
メモ帳へと向けていた視線を遥へ向けると、腰に手を当ててふふんっと鼻を鳴らす。そんな彼女の態度に少しばかりカチンとしたのは言うまでもない。
「……お前、誰に取材した?」
「え? 副部長の大石だよ」
「何を取材したらいいか分からず大石に教えてもらったんだろ」
「なっ……何故それをっ……ハッ!」
思わず口をバシッと手を当てるも時既に遅し。
部長の言う通り、遥は昨日取材に行ったのはいいが何を聞けばいいのか分からず、取材相手の大石に「何聞けば良いかな?」と訊ねていた。
大石もそんな彼女に驚いたが初めてだからしょうがないかと考え、予め質問されそうな答えを用意していたのでそれを遥に提供してあげたのだった。
「まったくお前は……取材するならちゃんと質問くらい考えとけ!」
「うぅ……」
「次からは質問を考えとけよ」
はぁ、と溜め息と共に吐く新聞部部長の「次からは」と言う言葉に遥は目をキラキラさせた。
「部長……! ああああたしクビじゃなくていいんだねっ?」
「取材は取って来たからな、一応だ」
「わーーい!」
何とか退部させられずにすんだ遥は両手を上げて喜んだ。
だが、彼女は知らなかった。これが切っ掛けで男子テニス部の取材担当になるだなんてこの時の遥は思いもしなかったのだ。
新聞部が活動している教室では今日も朝早くから部員達が新聞作成に力を入れていた。
特に明日は校内新聞発行日であるため本日中には完成させなくてはならない。
そんな中、遥がメモ帳を持って新聞部部長の元へやって来た。
男子テニス部の取材を取って来た。それを聞いた他の部員達は一瞬手の動きを止める。それもそのはず、新聞部にとって男子テニス部はガードの堅いことで有名なのだ。
手塚が部長になって以来、何人もの部員が取材の申し込みに行ったのだが、きっぱりと断られてしまった。
相手は生徒会長でもあり、堅物の手塚国光。一度断られると強く出られずすぐに何人もの新聞部員が諦めてしまうのだ。新聞部部長もその一人である。
だからこそ遥が取材出来たことが皆信じられなかった。
「……嘘っぱちの取材は記事には出来ないぞ」
「嘘っぱちって! どんだけあたし信用ないの!?」
「当たり前だ! あの難攻不落の手塚から取材許可が降りるわけないだろ!」
「ででででも本当だもん! 嘘と思うなら聞いてみてよ!」
メモ帳をぐいっと部長に押し付け、内容を見ろと言わんばかりに頬を膨らませる。
そんな彼女に部長はメモ帳を開いて取材内容を確認する。どうせロクな取材をしてないだろうと思いながら。
だが、内容は今年こそ全国制覇するという熱い気持ちから今年期待のスーパールーキーの存在を明かす内容であった。
(……こいつにしてはまともな内容すぎる)
メモ帳へと向けていた視線を遥へ向けると、腰に手を当ててふふんっと鼻を鳴らす。そんな彼女の態度に少しばかりカチンとしたのは言うまでもない。
「……お前、誰に取材した?」
「え? 副部長の大石だよ」
「何を取材したらいいか分からず大石に教えてもらったんだろ」
「なっ……何故それをっ……ハッ!」
思わず口をバシッと手を当てるも時既に遅し。
部長の言う通り、遥は昨日取材に行ったのはいいが何を聞けばいいのか分からず、取材相手の大石に「何聞けば良いかな?」と訊ねていた。
大石もそんな彼女に驚いたが初めてだからしょうがないかと考え、予め質問されそうな答えを用意していたのでそれを遥に提供してあげたのだった。
「まったくお前は……取材するならちゃんと質問くらい考えとけ!」
「うぅ……」
「次からは質問を考えとけよ」
はぁ、と溜め息と共に吐く新聞部部長の「次からは」と言う言葉に遥は目をキラキラさせた。
「部長……! ああああたしクビじゃなくていいんだねっ?」
「取材は取って来たからな、一応だ」
「わーーい!」
何とか退部させられずにすんだ遥は両手を上げて喜んだ。
だが、彼女は知らなかった。これが切っ掛けで男子テニス部の取材担当になるだなんてこの時の遥は思いもしなかったのだ。