自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.2 ……お前は人の世話は好きか?
主人公名前変換
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眠かった図書委員の仕事を終えると(まぁ、実際はちょっと寝たけど)他の部員より遅れての参加の俺は一人で悠々とジャージに着替え、既に練習が始まっているテニスコートへと向かう途中、見慣れない人物がフェンスに囲われてるこの男子テニス部の敷地内に存在した。
しかも女子。何やらぶつぶつ言ってるみたいだけど何の用でここにいるのか分からないし、とりあえず邪魔だと判断した俺はその人に声をかけた。
「よっし! 西成遥、初めての取材っ。頑張って部長をびっくりさせちゃうぞ!」
「ねぇ、ここに何の用?」
「ん? おぉっ? 君、1年生だね遅刻は駄目だぞー?」
「遅刻じゃなくて委員会。というか、質問してるんだから答えてよ。ここ、部外者立ち入り禁止なんだけど?」
「残念ながらあたしは新聞部の記者で取材に来たんだよ。ちゃーんと許可も取って中に入ってるし! この腕章が目に入らぬか!」
自慢気に左腕に安全ピンで留めてある腕章を俺に見せる。そこには黄色い布地で新聞部と書かれていた。
「……ふーん」
「すっごい新聞にするから楽しみにしててね!」
「興味ない」
新聞部ってことはジャーナリストか。色々と質問ばっかしてくるからああいうのと関わりを持ちたくない。
「1年生なのに冷めてるねー。まぁ、あたしは常に麻美や手塚のクール攻撃には耐性がついてるからへっちゃらなんだけどね」
だから何。そう言おうと喉から言葉が出かかっていたが、前方から身長の高い先輩が「西成」と話しかけ、新聞部の記者は振り向いた。
「あ、乾」
「やぁ。あぁ、越前も一緒だったか。早速取材をしていたのか?」
「不審者がいたんで追い出そうとしただけッス」
「不審者だなんて酷っ!」
「まぁ、そう見えても仕方ないだろう。それよりも本当に取材交渉を成功してたとはな」
「まぁねー! あたしにかかれば交渉の一つや二つ……って、そういえば乾は協力してくんなかったじゃんー」
むぅ、と頬を膨らませ見るからに不貞腐れてる表情をするその人に乾先輩は相変わらず何を考えてるのか分からない顔で持っているノートを捲り始めた。
「俺が手塚に交渉しても成功出来る確率は45%だからな。だが、まさか大石に交渉してもらうとは思ってもみなかった。二人は知り合いだったのか?」
「顔見知り程度だったけど、色々あってねー」
何だか話がよく見えない。とりあえず分かったことは乾先輩と対等に話すこの人は3年の先輩で西成って名前らしい。
「……俺、テニスしたいんでアップして来ます」
「あぁ、分かったよ」
「少年よ、頑張るんだぞー!」
陽気な声で声援を送ってくる。ジャーナリスト向きには見えないあの人は本当に取材なんて出来るのかと少し気になった。
しかも女子。何やらぶつぶつ言ってるみたいだけど何の用でここにいるのか分からないし、とりあえず邪魔だと判断した俺はその人に声をかけた。
「よっし! 西成遥、初めての取材っ。頑張って部長をびっくりさせちゃうぞ!」
「ねぇ、ここに何の用?」
「ん? おぉっ? 君、1年生だね遅刻は駄目だぞー?」
「遅刻じゃなくて委員会。というか、質問してるんだから答えてよ。ここ、部外者立ち入り禁止なんだけど?」
「残念ながらあたしは新聞部の記者で取材に来たんだよ。ちゃーんと許可も取って中に入ってるし! この腕章が目に入らぬか!」
自慢気に左腕に安全ピンで留めてある腕章を俺に見せる。そこには黄色い布地で新聞部と書かれていた。
「……ふーん」
「すっごい新聞にするから楽しみにしててね!」
「興味ない」
新聞部ってことはジャーナリストか。色々と質問ばっかしてくるからああいうのと関わりを持ちたくない。
「1年生なのに冷めてるねー。まぁ、あたしは常に麻美や手塚のクール攻撃には耐性がついてるからへっちゃらなんだけどね」
だから何。そう言おうと喉から言葉が出かかっていたが、前方から身長の高い先輩が「西成」と話しかけ、新聞部の記者は振り向いた。
「あ、乾」
「やぁ。あぁ、越前も一緒だったか。早速取材をしていたのか?」
「不審者がいたんで追い出そうとしただけッス」
「不審者だなんて酷っ!」
「まぁ、そう見えても仕方ないだろう。それよりも本当に取材交渉を成功してたとはな」
「まぁねー! あたしにかかれば交渉の一つや二つ……って、そういえば乾は協力してくんなかったじゃんー」
むぅ、と頬を膨らませ見るからに不貞腐れてる表情をするその人に乾先輩は相変わらず何を考えてるのか分からない顔で持っているノートを捲り始めた。
「俺が手塚に交渉しても成功出来る確率は45%だからな。だが、まさか大石に交渉してもらうとは思ってもみなかった。二人は知り合いだったのか?」
「顔見知り程度だったけど、色々あってねー」
何だか話がよく見えない。とりあえず分かったことは乾先輩と対等に話すこの人は3年の先輩で西成って名前らしい。
「……俺、テニスしたいんでアップして来ます」
「あぁ、分かったよ」
「少年よ、頑張るんだぞー!」
陽気な声で声援を送ってくる。ジャーナリスト向きには見えないあの人は本当に取材なんて出来るのかと少し気になった。