自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.18 もし何か協力が必要なら頼ってくれ
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商業施設にて文具博が行われると小耳に挟み、休日を利用して行ってみれば偶然なことに西成さんがいた。彼女も同じ目的かと思い声をかけて見たけど、何やら真剣にとある場所へ一点集中している様子。
そんな彼女の視線を追えばその先には手塚と九条さんがいた。……あの二人、いつの間にデートまでするようになったんだ。なんて思うも、すぐにハッとする。そうだ、西成さんは手塚のことが好きなのにこんな現場を見てしまったら相当なショックが……!
ひとまず彼女を二人から離し、フードコートで色々と尋ねてみるものの、西成さんは手塚への想いを諦めるつもりもないそうだ。あまりにも一途で、あまりにもいじらしくて俺の方が胸を締めつけられる。
俺が手塚の肩を持つから彼女に協力するには限りがあるけど、それでも協力出来ることならしたい。それなのに西成さんは俺と話をするだけでありがたいと言うのだ。それくらいならいつでもお安い御用さ。
そう思って世間話に花を咲かせるが、西成さんは俺を気遣ってるのか始終笑顔だった。本当はもっと悲しかったり悔しかったりするだろうに……。なんて健気な子なんだ。
「いやーでも大石と会えるなんてラッキーだったよ」
「そうかい? そう言ってもらえるなら俺としても嬉しいよ」
俺と話をして少しでも気が紛れたら良かった。もっと彼女のために出来ることはないだろうか。けど、手塚の心は九条さんに向けられているから不毛な恋を応援するよりも終止符を打ってやるのが優しさなんじゃないだろうか。
新しい恋を見つけた方がいい。なんて言うのは簡単だろうがおそらく受け止める側にしたらかなり辛いだろう。ただでさえ、笑顔を保とうとしている西成さんにそんな追い討ちをかけるようなことが出来るだろうか?
「西成さん。俺じゃ頼りないかもしれないけど、少しでも気が楽になれるように努めるよ」
「大石は全然頼りなくないよ! あたしが困ってる所に助けてくれたんだし、もう神様の領域だから!」
初めて会話した時のことだろうか。うちに取材をしたいけど手塚に断られて悲壮感漂っていたあの日。俺としては当然のことをしたまでだから神様は言い過ぎだと思うけど……。
「だから大石はめちゃんこ頼りになるし、あたしとしては恩があるくらいだからむしろあたしが大石の力になりたいというか、ならせてくださいっていう感じだから!」
「さすがにそこまでのことを俺はしてないよ……でも、うん。ありがとう」
何故西成さんがそこまでの恩を感じるかは分からないけど、頼りになると言われるのは嬉しくて照れ笑いをしてしまう。
明るくて元気で一途な彼女はこんなにも魅力的なのだから手塚じゃなくてもいい相手はいると思うんだ。
彼への気持ちが吹っ切れたら改めてサポートしてやりたいと思う。むしろこんないい子なら引く手数多だろうし、サポートなんていらないかもしれないけど……。
「ね、ね、大石はこのあとまだ時間ある? 一緒に色々と見て回ろっ!」
向かい合うテーブルから前乗りで尋ねてくる西成さん。手塚と九条さんのいい雰囲気を目の当たりにしたのにここまで明るく振る舞えるなんて。そんな彼女の気持ちが少しでも楽になるのならと俺は「あぁ、同行させてもらうよ」と返事をする。
その時に見せた西成さんの嬉しそうな笑顔に無理して作ってないか気掛かりになった。
そんな彼女の視線を追えばその先には手塚と九条さんがいた。……あの二人、いつの間にデートまでするようになったんだ。なんて思うも、すぐにハッとする。そうだ、西成さんは手塚のことが好きなのにこんな現場を見てしまったら相当なショックが……!
ひとまず彼女を二人から離し、フードコートで色々と尋ねてみるものの、西成さんは手塚への想いを諦めるつもりもないそうだ。あまりにも一途で、あまりにもいじらしくて俺の方が胸を締めつけられる。
俺が手塚の肩を持つから彼女に協力するには限りがあるけど、それでも協力出来ることならしたい。それなのに西成さんは俺と話をするだけでありがたいと言うのだ。それくらいならいつでもお安い御用さ。
そう思って世間話に花を咲かせるが、西成さんは俺を気遣ってるのか始終笑顔だった。本当はもっと悲しかったり悔しかったりするだろうに……。なんて健気な子なんだ。
「いやーでも大石と会えるなんてラッキーだったよ」
「そうかい? そう言ってもらえるなら俺としても嬉しいよ」
俺と話をして少しでも気が紛れたら良かった。もっと彼女のために出来ることはないだろうか。けど、手塚の心は九条さんに向けられているから不毛な恋を応援するよりも終止符を打ってやるのが優しさなんじゃないだろうか。
新しい恋を見つけた方がいい。なんて言うのは簡単だろうがおそらく受け止める側にしたらかなり辛いだろう。ただでさえ、笑顔を保とうとしている西成さんにそんな追い討ちをかけるようなことが出来るだろうか?
「西成さん。俺じゃ頼りないかもしれないけど、少しでも気が楽になれるように努めるよ」
「大石は全然頼りなくないよ! あたしが困ってる所に助けてくれたんだし、もう神様の領域だから!」
初めて会話した時のことだろうか。うちに取材をしたいけど手塚に断られて悲壮感漂っていたあの日。俺としては当然のことをしたまでだから神様は言い過ぎだと思うけど……。
「だから大石はめちゃんこ頼りになるし、あたしとしては恩があるくらいだからむしろあたしが大石の力になりたいというか、ならせてくださいっていう感じだから!」
「さすがにそこまでのことを俺はしてないよ……でも、うん。ありがとう」
何故西成さんがそこまでの恩を感じるかは分からないけど、頼りになると言われるのは嬉しくて照れ笑いをしてしまう。
明るくて元気で一途な彼女はこんなにも魅力的なのだから手塚じゃなくてもいい相手はいると思うんだ。
彼への気持ちが吹っ切れたら改めてサポートしてやりたいと思う。むしろこんないい子なら引く手数多だろうし、サポートなんていらないかもしれないけど……。
「ね、ね、大石はこのあとまだ時間ある? 一緒に色々と見て回ろっ!」
向かい合うテーブルから前乗りで尋ねてくる西成さん。手塚と九条さんのいい雰囲気を目の当たりにしたのにここまで明るく振る舞えるなんて。そんな彼女の気持ちが少しでも楽になるのならと俺は「あぁ、同行させてもらうよ」と返事をする。
その時に見せた西成さんの嬉しそうな笑顔に無理して作ってないか気掛かりになった。