自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.18 もし何か協力が必要なら頼ってくれ
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その日はストロベリータピオカティーを飲んで街をフラフラしていた。タピタピしながら次は食べ歩き出来るものでも探そうかなと歩いていたら目の前に見覚えのある女の子が。そう、我が友の秋である。
一人かな? 一緒に遊べるかな? そう思って秋に声をかけようとしたら急にあの子ったら走り出すので「えっ?」と思った瞬間、秋は手塚の元へ向かって行った。
また手塚に邪魔されたーー!? って心の中で叫んだけど、二人の様子から察するに待ち合わせしてたっぽい。そしてすぐに百貨店へと向かった。
……え? 二人で遊ぶの? 狡い! あたしも! と思ってそのまま二人を追いかける。けれど何だか声がかけづらくて離れた所で様子を見ることしか出来なかった。
……これではあたしヤバい人では? でも秋は多分手塚のこと好きっぽい? 感じだから邪魔しちゃうかなーっていう思いと手塚なんて小姑やめときな! っていう思いが交差する。
遠くから眺めてしばらく経った頃。ストロベリータピオカティーはすでに空になったのでゴミ箱にポイしたよ。
そしてあたしはもしかしてというか、気づいてしまったのだ。手塚も秋のことを好きなんじゃないかって。
いや、だって別人みたいに優しいっていうかさ、雰囲気? がそんな感じなんだよ。何話してるかは聞こえないけど、なんかイチャついてない? くっ、リア充だ! あたしだって大石とイチャつきたいってのに!
「あれ? 西成さんじゃないか」
爽やかなその声を聞いてびくん! と身体が跳ねる。幻聴かもしれないと後ろを勢いよく振り返れば……幻聴ではなかった!
「おおおおおおおおいし!!」
「そ、そんな驚くようなことしたかな……」
神様。確かにあたしは大石とイチャつきたいと願いましたが、友人をストーキングしてる最中に後ろから声をかけてほしいとは願ってませんのだが!?
「それより奇遇だね。西成さんも文具博に来てたなんて━━あれ? あそこにいるのは手塚と九条さん?」
大石はあたしが見つめていた方角にいる手塚と秋の存在を目にするが、すぐにハッとして驚いた顔であたしを見る。ううっ、バレた……大石に二人のストーキングをしてるってことバレたぁぁぁぁ!!
「ち、違うんだよ大石っ! あたしはただ二人を見つけて声をかけようとしたけどなんか声をかけられない雰囲気だったから様子見してるだけで……!」
まずい! 大石に変な奴とか常識ない人間とか思われるかも! そんなことで好感度ガタ落ちは困る! もしそうなったら手塚一生許さない! 呪う!
「……ひとまず場所を変えよう」
「はい……」
うぅ、怒られるのかな。それならまだいいんだけど嫌われたくはないな。ガックリしながら大石と共にフードコートへと移動した。
休日のため子供連れも多いせいか、ちょっと騒々しいフードコート。近くのジューススタンドで買ったオレンジジュースをテーブルに置き、大石と向かい合うように運良く空いていた席に着くものの、向こうは何やら唸るように頭を抱えていた。え。あたしそんな酷く頭を悩ませることをしちゃったの!?
「……西成さんは二人を見てどう思ったのか聞いてもいいかい?」
「え? えーと、羨ましいなぁ、と……」
おそらく両片想いなのだろう。リア充爆発しろ。それかあたしにもリア充させておくれ。
そんな思いを込めて羨ましいと素直に述べたのだけど、大石は「そっかぁ……」とまた頭を抱えた。え。この答えは駄目でしたっ!? 呆れさせちゃった!?
「そう思うのも仕方ないよな。ごめん、変なことを聞いて」
「え? いや、別にそんな……! 勝手に妬んでただけだから大石に謝られることじゃないしね!」
あはは、と笑って答えたら何故か大石が申し訳なさそうな顔をする。いや、てかあたしが羨ましがるのも仕方ないってどういうこと? もしかしてあたしが恋人を欲してるように見えたってこと!? あたしは恋人というより大石が欲しいのだけど!
「こういうことを言うのは失礼かもしれないが確認させてくれ。西成さんは……その、諦めるつもりはないのかい?」
ほんとにさっきからどういう意図の質問されてるのあたしは!? そりゃあもちろんリア充になることを諦めるつもりはないから「そのつもりなんだけど……」と相手の反応を窺いながら返答する。
「そっか……西成さんは凄いな。一途なんだね」
「そ、そうかな~?」
い、一途なのかな? リア充を目指すことに? まぁ、大石への気持ちは今のとこ一途に想ってますけどね!? ……とはさすがに言えないので愛想笑いで返す。
「俺では力になれないかもしれないけど、もし何か協力が必要なら頼ってくれ。君のひたむきさを応援したいんだ」
もしかしてあたし褒められてる!? めちゃくちゃ嬉しい! しかも応援してくれるって! ……つまりあたしがリア充になる応援ってこと? いや、嬉しいけど大石が相手じゃなきゃ意味がないというか……でもこう言ってくれてるしお礼は言わないと!
「あ、ありがとう! その気持ちだけで嬉しいというか、むしろこうしてお話してくれたらあたしとしてはありがたいのだけど……」
「そうか。話し相手ならいくらでもするよ。相談でも思いの丈でも何でも聞くから」
さすがに思いの丈は本人の前では言えないのだけど、大石が話を聞いてくれたりするならちょっとは大石との仲も進展したって思っていいかなっ? そう思うと嬉しくて「ありがとね!」と勢いよく返事をしたのだった。
一人かな? 一緒に遊べるかな? そう思って秋に声をかけようとしたら急にあの子ったら走り出すので「えっ?」と思った瞬間、秋は手塚の元へ向かって行った。
また手塚に邪魔されたーー!? って心の中で叫んだけど、二人の様子から察するに待ち合わせしてたっぽい。そしてすぐに百貨店へと向かった。
……え? 二人で遊ぶの? 狡い! あたしも! と思ってそのまま二人を追いかける。けれど何だか声がかけづらくて離れた所で様子を見ることしか出来なかった。
……これではあたしヤバい人では? でも秋は多分手塚のこと好きっぽい? 感じだから邪魔しちゃうかなーっていう思いと手塚なんて小姑やめときな! っていう思いが交差する。
遠くから眺めてしばらく経った頃。ストロベリータピオカティーはすでに空になったのでゴミ箱にポイしたよ。
そしてあたしはもしかしてというか、気づいてしまったのだ。手塚も秋のことを好きなんじゃないかって。
いや、だって別人みたいに優しいっていうかさ、雰囲気? がそんな感じなんだよ。何話してるかは聞こえないけど、なんかイチャついてない? くっ、リア充だ! あたしだって大石とイチャつきたいってのに!
「あれ? 西成さんじゃないか」
爽やかなその声を聞いてびくん! と身体が跳ねる。幻聴かもしれないと後ろを勢いよく振り返れば……幻聴ではなかった!
「おおおおおおおおいし!!」
「そ、そんな驚くようなことしたかな……」
神様。確かにあたしは大石とイチャつきたいと願いましたが、友人をストーキングしてる最中に後ろから声をかけてほしいとは願ってませんのだが!?
「それより奇遇だね。西成さんも文具博に来てたなんて━━あれ? あそこにいるのは手塚と九条さん?」
大石はあたしが見つめていた方角にいる手塚と秋の存在を目にするが、すぐにハッとして驚いた顔であたしを見る。ううっ、バレた……大石に二人のストーキングをしてるってことバレたぁぁぁぁ!!
「ち、違うんだよ大石っ! あたしはただ二人を見つけて声をかけようとしたけどなんか声をかけられない雰囲気だったから様子見してるだけで……!」
まずい! 大石に変な奴とか常識ない人間とか思われるかも! そんなことで好感度ガタ落ちは困る! もしそうなったら手塚一生許さない! 呪う!
「……ひとまず場所を変えよう」
「はい……」
うぅ、怒られるのかな。それならまだいいんだけど嫌われたくはないな。ガックリしながら大石と共にフードコートへと移動した。
休日のため子供連れも多いせいか、ちょっと騒々しいフードコート。近くのジューススタンドで買ったオレンジジュースをテーブルに置き、大石と向かい合うように運良く空いていた席に着くものの、向こうは何やら唸るように頭を抱えていた。え。あたしそんな酷く頭を悩ませることをしちゃったの!?
「……西成さんは二人を見てどう思ったのか聞いてもいいかい?」
「え? えーと、羨ましいなぁ、と……」
おそらく両片想いなのだろう。リア充爆発しろ。それかあたしにもリア充させておくれ。
そんな思いを込めて羨ましいと素直に述べたのだけど、大石は「そっかぁ……」とまた頭を抱えた。え。この答えは駄目でしたっ!? 呆れさせちゃった!?
「そう思うのも仕方ないよな。ごめん、変なことを聞いて」
「え? いや、別にそんな……! 勝手に妬んでただけだから大石に謝られることじゃないしね!」
あはは、と笑って答えたら何故か大石が申し訳なさそうな顔をする。いや、てかあたしが羨ましがるのも仕方ないってどういうこと? もしかしてあたしが恋人を欲してるように見えたってこと!? あたしは恋人というより大石が欲しいのだけど!
「こういうことを言うのは失礼かもしれないが確認させてくれ。西成さんは……その、諦めるつもりはないのかい?」
ほんとにさっきからどういう意図の質問されてるのあたしは!? そりゃあもちろんリア充になることを諦めるつもりはないから「そのつもりなんだけど……」と相手の反応を窺いながら返答する。
「そっか……西成さんは凄いな。一途なんだね」
「そ、そうかな~?」
い、一途なのかな? リア充を目指すことに? まぁ、大石への気持ちは今のとこ一途に想ってますけどね!? ……とはさすがに言えないので愛想笑いで返す。
「俺では力になれないかもしれないけど、もし何か協力が必要なら頼ってくれ。君のひたむきさを応援したいんだ」
もしかしてあたし褒められてる!? めちゃくちゃ嬉しい! しかも応援してくれるって! ……つまりあたしがリア充になる応援ってこと? いや、嬉しいけど大石が相手じゃなきゃ意味がないというか……でもこう言ってくれてるしお礼は言わないと!
「あ、ありがとう! その気持ちだけで嬉しいというか、むしろこうしてお話してくれたらあたしとしてはありがたいのだけど……」
「そうか。話し相手ならいくらでもするよ。相談でも思いの丈でも何でも聞くから」
さすがに思いの丈は本人の前では言えないのだけど、大石が話を聞いてくれたりするならちょっとは大石との仲も進展したって思っていいかなっ? そう思うと嬉しくて「ありがとね!」と勢いよく返事をしたのだった。