自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.17 君に格好悪い所は見せられないしさ
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ミクスド全敗だと……! くそっ! また青学にしてやられたのか僕達はっ! 同じ学校に一日二度も敗北だなんてあっていいわけがない!」
その頃、ルドルフ側はまたも観月が荒れていた。男子テニス部の部員達が彼を元気づけさせようとするも、やはり観月の機嫌はそう治ることはない。
「観月せんぱ~い。誉ちゃんからお話がありまーす」
「何ですかっ!?」
「誉ちゃん、本日をもってテニス部退部するんで、最後にお話しとこ~って思って」
「はい? 何なんですか急に。負けたから辞めると?」
「というか学校そのものを辞めるって感じですかね~」
少し不貞腐れそうに髪を弄りながらも唐突なことを言い出す誉に、観月だけではなく周りをざわつかせた。
「あなた、何を仰ってるのか分かってます?」
「もっちろん! ていうか、誉ちゃん悔しいの。誉ちゃんより獰猛でがさつな赤宮さんに負かされたことが憎くて憎くて仕方ないっていうか……超ムカつくんですよねー。は? なんで私が負けるの? 信じらんない! 絶対誉ちゃんの方が強いって証明してやらぁ!! って、思ったから別の学校でまた赤宮さんと対戦しまぁす」
「そう簡単にいくと本気で思ってるんですか?」
「めーっちゃ本気。何としてでもやるわよ。だって誉ちゃんが一番じゃなきゃ意味がないのよっ! この世の誰もが私を天使と呼び、愛して、敬い、平伏すような神の如き存在な誉ちゃんが打ち負かされるとかヒロインの称号が廃るのよ! だからこれは誉ちゃんの試練というわけだから逆転勝利するために必ずあの赤宮さんをぶっ倒さなきゃなんないわけ!」
まるでマシンガンのようなトークに誰もが頭を抱える。所々理解出来ないことを言っているが、それをいちいち気にしては疲労が増すだけ。
「あーはいはい。そうですか。それなら仕方ありませんね。こちらとしても正直重荷だったので清々してます。短い間でしたが、ありがとうございます。どうぞお帰りください」
「今まで以上に心のこもってる言葉ですね。少しは引き留めようという意思くらい見せなさいよ。このズーズー弁! 引き抜きに精を出す学校なんてこっちから願い下げですーー!! 5位決定戦で負けちゃえ!! ヴァーーカ!!」
「下梨さんっ!!」
フンッ! とわざとらしく鼻を鳴らす誉はすぐさま自分のテニスバッグを背負い、ルドルフの前を後にした。まるで台風が立ち去ったような勢いに溜め息を吐く者が何人かいたそうだ。
そして誉の暴言にさらに憤怒する観月はくどくどと文句を言いながら他の部員達に八つ当たりするのだった。
麻美との再戦を果たそうと、下梨誉は復讐の炎をバックに燃やしながらその目は次へ向かう学校へと光らせていた。
その頃、ルドルフ側はまたも観月が荒れていた。男子テニス部の部員達が彼を元気づけさせようとするも、やはり観月の機嫌はそう治ることはない。
「観月せんぱ~い。誉ちゃんからお話がありまーす」
「何ですかっ!?」
「誉ちゃん、本日をもってテニス部退部するんで、最後にお話しとこ~って思って」
「はい? 何なんですか急に。負けたから辞めると?」
「というか学校そのものを辞めるって感じですかね~」
少し不貞腐れそうに髪を弄りながらも唐突なことを言い出す誉に、観月だけではなく周りをざわつかせた。
「あなた、何を仰ってるのか分かってます?」
「もっちろん! ていうか、誉ちゃん悔しいの。誉ちゃんより獰猛でがさつな赤宮さんに負かされたことが憎くて憎くて仕方ないっていうか……超ムカつくんですよねー。は? なんで私が負けるの? 信じらんない! 絶対誉ちゃんの方が強いって証明してやらぁ!! って、思ったから別の学校でまた赤宮さんと対戦しまぁす」
「そう簡単にいくと本気で思ってるんですか?」
「めーっちゃ本気。何としてでもやるわよ。だって誉ちゃんが一番じゃなきゃ意味がないのよっ! この世の誰もが私を天使と呼び、愛して、敬い、平伏すような神の如き存在な誉ちゃんが打ち負かされるとかヒロインの称号が廃るのよ! だからこれは誉ちゃんの試練というわけだから逆転勝利するために必ずあの赤宮さんをぶっ倒さなきゃなんないわけ!」
まるでマシンガンのようなトークに誰もが頭を抱える。所々理解出来ないことを言っているが、それをいちいち気にしては疲労が増すだけ。
「あーはいはい。そうですか。それなら仕方ありませんね。こちらとしても正直重荷だったので清々してます。短い間でしたが、ありがとうございます。どうぞお帰りください」
「今まで以上に心のこもってる言葉ですね。少しは引き留めようという意思くらい見せなさいよ。このズーズー弁! 引き抜きに精を出す学校なんてこっちから願い下げですーー!! 5位決定戦で負けちゃえ!! ヴァーーカ!!」
「下梨さんっ!!」
フンッ! とわざとらしく鼻を鳴らす誉はすぐさま自分のテニスバッグを背負い、ルドルフの前を後にした。まるで台風が立ち去ったような勢いに溜め息を吐く者が何人かいたそうだ。
そして誉の暴言にさらに憤怒する観月はくどくどと文句を言いながら他の部員達に八つ当たりするのだった。
麻美との再戦を果たそうと、下梨誉は復讐の炎をバックに燃やしながらその目は次へ向かう学校へと光らせていた。