自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.17 君に格好悪い所は見せられないしさ
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「麻美と桃君が勝った!」
「あぁ、本当に良かったよ。あとは残り試合も勝てばひとまず次へ進めるね」
麻美と桃君のダブルスが勝利を決めてくれて思わず喜びの声を上げる。河村君もホッと胸を撫で下ろして喜んでくれた。
それもそのはず。ルドルフは先程の男子の部の試合にて手強い相手だとよく理解したからどうなるか心配だった。
特に選手のことをよく観察する司令塔的存在の観月君の采配なので注意しなければならない対戦相手だったはず。
「最初はちょっとヒヤッとしたけど、赤宮さんも桃もよくやってくれたよ」
河村君の言うことは確かにと私も思った。この前負けた時のように押され気味になって麻美が暴走しないか気がかりだったから。
乾君が二人にアドバイスしていたように対戦相手は挑発するような言動も見受けられたから麻美が乗ってしまうんじゃないかってハラハラした。麻美も確実に苛立っていたから尚のこと。
でも桃君と連携取ってたし、感情のままに動かなかったから以前の彼女と比べて大きな前進とも言える。
「これならもう前みたいな試合をする心配はないね」
「赤宮さんも桃も何だかいい感じだしダブルスとしても良くなってるから大丈夫じゃないかな」
麻美は同じ失敗はしない子だ。反省もしたし、桃君とのコンビネーションもいいし、このままもっともっと強くなれるかもしれない。何だか自分のことのように嬉しくなった。
その後、他のミクスドペアも勝利を収めたので青学はまたもルドルフを降す結果となる。
そして続く次の対戦校との試合も勝ち星を連続して取り、本日のミクスド大会は負けなしで終わった。
「良かった。無事にミクスドも勝ち続けることが出来て」
「うん。次も頑張ってほしいね」
「河村君もだよ? 男子の部、次も頑張ってね」
「あはは。うん、そうだね。まぁ、俺が起用されるかはまだ分からないけど、割り当てられた時は頑張るよ。君に格好悪い所は見せられないしさ」
「勝っても負けても河村君が真剣に試合をしてることに変わりないから格好悪い所なんてないよ。大丈夫だから」
「九条さんはいつも優しいなぁ……」
「河村君にも言えることだよ」
「そ、そうかな?」
嬉しそうに、そしてどこか照れくさそうに笑う河村君は女子である私から見ても可愛いと思えるようなはにかむ姿だ。
私もふふっと笑いながらほのぼのとした空気が流れる。
「うん、いいね。心地いい空気感だ」
「ふ、不二っ」
そこへ後ろから不二君が声をかけてきた。にっこりと微笑む彼の言葉を聞いて河村君は少し驚きを見せる。
「心地いい空気感って……?」
私達の雰囲気のことだろうか? それとも本当に空気のことについて口にしたのだろうか? どっちか分からず不二君に尋ねてみた。
「もちろん二人に流れる空気のことだよ。僕は好きだな、こういうの。そういう意味で僕はタカさんを推すけど」
「ちょっ、不二っ!」
「推す……?」
わたわたする河村君とどこか楽しむ様子の不二君。不二君が河村君を推すというのでどういう意味なのか考えてみると、答えはすぐに分かった。
「大丈夫だよ、不二君。推すまでもなく河村君とは仲良くさせてもらってるから。大事な友達の一人だよ」
「あ、ありがとう、九条さん。そう言ってくれると嬉しいな……」
照れながらお礼を言う河村君に対して不二君は「うーん」と、どこか納得してない感じだった。
「そういうことじゃ━━」
「不二! もういいから!」
またも河村君が慌て出すと不二君の言葉を遮った。彼が何を言い出そうとしたのかは分からないけど、河村君にとっては耳に入れたくないことなのかもしれないので深く追求することはしなかった。
でもこの二人もまた仲がいいんだと思うとどこか微笑ましい気持ちになる。
「あぁ、本当に良かったよ。あとは残り試合も勝てばひとまず次へ進めるね」
麻美と桃君のダブルスが勝利を決めてくれて思わず喜びの声を上げる。河村君もホッと胸を撫で下ろして喜んでくれた。
それもそのはず。ルドルフは先程の男子の部の試合にて手強い相手だとよく理解したからどうなるか心配だった。
特に選手のことをよく観察する司令塔的存在の観月君の采配なので注意しなければならない対戦相手だったはず。
「最初はちょっとヒヤッとしたけど、赤宮さんも桃もよくやってくれたよ」
河村君の言うことは確かにと私も思った。この前負けた時のように押され気味になって麻美が暴走しないか気がかりだったから。
乾君が二人にアドバイスしていたように対戦相手は挑発するような言動も見受けられたから麻美が乗ってしまうんじゃないかってハラハラした。麻美も確実に苛立っていたから尚のこと。
でも桃君と連携取ってたし、感情のままに動かなかったから以前の彼女と比べて大きな前進とも言える。
「これならもう前みたいな試合をする心配はないね」
「赤宮さんも桃も何だかいい感じだしダブルスとしても良くなってるから大丈夫じゃないかな」
麻美は同じ失敗はしない子だ。反省もしたし、桃君とのコンビネーションもいいし、このままもっともっと強くなれるかもしれない。何だか自分のことのように嬉しくなった。
その後、他のミクスドペアも勝利を収めたので青学はまたもルドルフを降す結果となる。
そして続く次の対戦校との試合も勝ち星を連続して取り、本日のミクスド大会は負けなしで終わった。
「良かった。無事にミクスドも勝ち続けることが出来て」
「うん。次も頑張ってほしいね」
「河村君もだよ? 男子の部、次も頑張ってね」
「あはは。うん、そうだね。まぁ、俺が起用されるかはまだ分からないけど、割り当てられた時は頑張るよ。君に格好悪い所は見せられないしさ」
「勝っても負けても河村君が真剣に試合をしてることに変わりないから格好悪い所なんてないよ。大丈夫だから」
「九条さんはいつも優しいなぁ……」
「河村君にも言えることだよ」
「そ、そうかな?」
嬉しそうに、そしてどこか照れくさそうに笑う河村君は女子である私から見ても可愛いと思えるようなはにかむ姿だ。
私もふふっと笑いながらほのぼのとした空気が流れる。
「うん、いいね。心地いい空気感だ」
「ふ、不二っ」
そこへ後ろから不二君が声をかけてきた。にっこりと微笑む彼の言葉を聞いて河村君は少し驚きを見せる。
「心地いい空気感って……?」
私達の雰囲気のことだろうか? それとも本当に空気のことについて口にしたのだろうか? どっちか分からず不二君に尋ねてみた。
「もちろん二人に流れる空気のことだよ。僕は好きだな、こういうの。そういう意味で僕はタカさんを推すけど」
「ちょっ、不二っ!」
「推す……?」
わたわたする河村君とどこか楽しむ様子の不二君。不二君が河村君を推すというのでどういう意味なのか考えてみると、答えはすぐに分かった。
「大丈夫だよ、不二君。推すまでもなく河村君とは仲良くさせてもらってるから。大事な友達の一人だよ」
「あ、ありがとう、九条さん。そう言ってくれると嬉しいな……」
照れながらお礼を言う河村君に対して不二君は「うーん」と、どこか納得してない感じだった。
「そういうことじゃ━━」
「不二! もういいから!」
またも河村君が慌て出すと不二君の言葉を遮った。彼が何を言い出そうとしたのかは分からないけど、河村君にとっては耳に入れたくないことなのかもしれないので深く追求することはしなかった。
でもこの二人もまた仲がいいんだと思うとどこか微笑ましい気持ちになる。