自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.16 僕のことを少しは意識してるって自惚れてもいいんだね?
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不動峰が第1シードの氷帝を降してベスト4入りを果たした。彼らの快進撃は凄くて注目する人達も多いと思う。
準々決勝と準決勝、そして五位決定戦は次回に持ち越されるため、このあとはミクスド大会が待っている。
ミクスド試合までまだ少し時間があるため、水分補給をしようとテニスコートから離れて自販機でペットボトルのスポーツ飲料水を購入すると、手塚君も買いに来たのか私の後ろに立っていた。
「あ、手塚君も水分補給?」
「……そうだな」
そう告げると彼も私と同じものを購入し、すぐさま開封すると一口飲み始めた。私も喉の渇きを覚えたので、同じくスポーツ飲料水を喉に流し込む。
「そうだ、関東大会行き決定おめでとう。まだ優勝までは決まってないから気が早いかな?」
「いや、お前から祝辞をいただけるならそれは喜ばしいことだ。ありがとう」
「都大会制覇目指して、関東大会も勝ち抜けて、今度は全国大会行きのチケットが取れるように頑張ってね」
「あぁ」
こくり、と頷いた手塚君はそのまま何も語ることはなかった。みんなの元へ戻る様子もなく、何かのタイミングを計っているようにも見える。
「……手塚君? 何か言いたいことがあったりする?」
「あ、あぁ。大したことはないが……いや、大したことかもしれないな」
「?」
手塚君が言い淀んでいる。そんなに言いづらいことなのだろうか。少し心配しながら彼をジッと見つめると、手塚君は咳払いをひとつして口を開いた。
「……実は毎日の日課として日記をつけてるんだが」
「へぇ! 手塚君、日記をしたためてるんだね。毎日も凄いよ」
「そんな褒められるほどでもないが……いや、ありがとう。それで今使っている日記がそろそろ終えてしまいそうで新しいものを買おうと思ってるんだ」
「いい物が見つかるといいね」
「……出来れば九条に選んでもらいたい」
「え?」
まさかの話に目をぱちくりさせてしまったのかもしれない。私が手塚君の新しい日記帳を選ぶ……? どうして?
「手塚君の日記帳なのに私が選ぶの?」
「あぁ」
「で、でもどうして? 手塚君のなのに……」
「いつも味気ない物を手に取ってしまうのでたまには趣向を変えてみたいと思った」
「そう、なの? 私、手塚君が気に入るようなセンスは持ち合わせてないけど大丈夫かな……」
「大丈夫だ。お前が選ぶことに意味がある」
「私が選ぶことに?」
手塚君の言葉を繰り返して尋ねると、彼ははぐらかすように咳払いをまたひとつする。
「……嫌なら構わないのだが」
「ううん! 全然嫌じゃないよ! むしろ私でいいのかなって感じるくらいだし……」
「俺は九条がいい」
手塚君の真面目な表情と共にはっきりと私がいいという言葉は特に深い意味はないはずなのに胸が騒ぎ始める。
「じゃ、じゃあ、今度のお休みに一緒に探しに行く……?」
「あぁ、もちろんだ」
「それじゃあ、詳しい時間は後で決めよっか。確か百貨店の催事スペースで文具博が行われてるみたいだから色々あると思うの」
記憶の中である情報を思い出し、開催日もまだまだあったはずなので手塚君に提案すると、彼はすぐに頷いてくれた。
「なるほど、それは面白そうだな。ついでに色々と見て回ろう」
「うん。……あ、そろそろ行かなきゃだよね。ミクスド大会開始時間になっちゃう」
ちょうど近くにあった背の高い時計を見てミクスド大会開始時刻まで迫っていることに気がついた。
「そうか……では戻るか」
どこか残念そうな表情にも見えなくもない手塚君の言葉に返事をし、私達は試合コートへと戻る。
予期せぬ手塚君とのお出かけが決まったけど、二人きりなんだよね? と気づけば私は一人で恥ずかしくなってしまった。
準々決勝と準決勝、そして五位決定戦は次回に持ち越されるため、このあとはミクスド大会が待っている。
ミクスド試合までまだ少し時間があるため、水分補給をしようとテニスコートから離れて自販機でペットボトルのスポーツ飲料水を購入すると、手塚君も買いに来たのか私の後ろに立っていた。
「あ、手塚君も水分補給?」
「……そうだな」
そう告げると彼も私と同じものを購入し、すぐさま開封すると一口飲み始めた。私も喉の渇きを覚えたので、同じくスポーツ飲料水を喉に流し込む。
「そうだ、関東大会行き決定おめでとう。まだ優勝までは決まってないから気が早いかな?」
「いや、お前から祝辞をいただけるならそれは喜ばしいことだ。ありがとう」
「都大会制覇目指して、関東大会も勝ち抜けて、今度は全国大会行きのチケットが取れるように頑張ってね」
「あぁ」
こくり、と頷いた手塚君はそのまま何も語ることはなかった。みんなの元へ戻る様子もなく、何かのタイミングを計っているようにも見える。
「……手塚君? 何か言いたいことがあったりする?」
「あ、あぁ。大したことはないが……いや、大したことかもしれないな」
「?」
手塚君が言い淀んでいる。そんなに言いづらいことなのだろうか。少し心配しながら彼をジッと見つめると、手塚君は咳払いをひとつして口を開いた。
「……実は毎日の日課として日記をつけてるんだが」
「へぇ! 手塚君、日記をしたためてるんだね。毎日も凄いよ」
「そんな褒められるほどでもないが……いや、ありがとう。それで今使っている日記がそろそろ終えてしまいそうで新しいものを買おうと思ってるんだ」
「いい物が見つかるといいね」
「……出来れば九条に選んでもらいたい」
「え?」
まさかの話に目をぱちくりさせてしまったのかもしれない。私が手塚君の新しい日記帳を選ぶ……? どうして?
「手塚君の日記帳なのに私が選ぶの?」
「あぁ」
「で、でもどうして? 手塚君のなのに……」
「いつも味気ない物を手に取ってしまうのでたまには趣向を変えてみたいと思った」
「そう、なの? 私、手塚君が気に入るようなセンスは持ち合わせてないけど大丈夫かな……」
「大丈夫だ。お前が選ぶことに意味がある」
「私が選ぶことに?」
手塚君の言葉を繰り返して尋ねると、彼ははぐらかすように咳払いをまたひとつする。
「……嫌なら構わないのだが」
「ううん! 全然嫌じゃないよ! むしろ私でいいのかなって感じるくらいだし……」
「俺は九条がいい」
手塚君の真面目な表情と共にはっきりと私がいいという言葉は特に深い意味はないはずなのに胸が騒ぎ始める。
「じゃ、じゃあ、今度のお休みに一緒に探しに行く……?」
「あぁ、もちろんだ」
「それじゃあ、詳しい時間は後で決めよっか。確か百貨店の催事スペースで文具博が行われてるみたいだから色々あると思うの」
記憶の中である情報を思い出し、開催日もまだまだあったはずなので手塚君に提案すると、彼はすぐに頷いてくれた。
「なるほど、それは面白そうだな。ついでに色々と見て回ろう」
「うん。……あ、そろそろ行かなきゃだよね。ミクスド大会開始時間になっちゃう」
ちょうど近くにあった背の高い時計を見てミクスド大会開始時刻まで迫っていることに気がついた。
「そうか……では戻るか」
どこか残念そうな表情にも見えなくもない手塚君の言葉に返事をし、私達は試合コートへと戻る。
予期せぬ手塚君とのお出かけが決まったけど、二人きりなんだよね? と気づけば私は一人で恥ずかしくなってしまった。