自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
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「九条さんっ」
部活が終わった帰り道。ちょうど校門を出たところで九条さんの姿が目に入る。一人だったこともあり、気がついたら声をかけて彼女を追いかけた。
「河村君?」
「ごめん、引き止めちゃって。九条さんの姿が見えたからつい……。良かったら途中まで一緒に帰ってもいいかな?」
「うん、もちろんだよ」
照れながら頬を掻き、控えめな誘いをしたら彼女は優しく笑って応じてくれた。そんな九条さんの隣に立って共に下校する。
「そういえば珍しいよね。九条さんが一人だなんて。いつも赤宮さんか西成さんと一緒なイメージだけど」
「確かに二人一緒か、またはどっちか一人と帰ることが多いけど、一人で帰る時もあるよ。今日は麻美が自主トレするため、遥は録画した番組が見たいために先に帰ってるの」
「そっか。いつも一緒ってわけじゃないんだ」
「そうだね、結構自由かな」
ふふ、と笑う九条さんを見てちょっとだけ安心した。
「……九条さん、元気になった感じかな」
つい、ぼそりと言葉にしてしまった。九条さんが「えっ?」と不思議そうな顔をしてこっちを見るものだから俺は顔を赤くしながら慌てた。
「え、あ、そのっ! ごめん! 独り言みたいなものなんだっ。ここ最近、ふとした時に九条さんが何か悩んでるような感じがしたから……」
あわあわしながら言い訳がましいような説明をするけど、これは本当のことだ。
部活中、たまに何か悩むような憂いを帯びた表情をするものだから実はずっと気になっていた。でも、今話してみるとそんな感じには見えなかったから俺は安心したんだ。
「心配してくれたんだね、ありがとう。確かにちょっと気になることがあって……まだ解決したわけじゃないけど、解決しかけ、って言えばいいのかな。だから今はそんなに負担になってるわけじゃないの」
気になること、というのが何かは分からないけど、本人が解決手前までいるのなら俺の出番はないようだ。それは喜ばしいことでもあるけど、頼りにされたかったなぁっていう残念さもある。
「それなら良かったよ。もし元気がなかったらそれを発散させるためどっか遊びに誘おうかな~……なんて、考えてたから……」
「本当? 河村君から遊びに誘ってくれるの嬉しいよっ。そのお誘いに乗ってもいいかな?」
まさかの返答に瞬きを何度もする。九条さんが俺の誘いに乗ってくるだなんて。むしろこっちが「本当に?」と返したくなるくらいだ。
「え、あ、あぁ、もちろんっ!」
「楽しみだね。どこ行こっか?」
「そうだなぁ……」
誘ったのはいいがまだノープランだった。けれどパッと思い浮かんだものはあったが、残念なことに分かれ道に差しかかる。俺の家と九条さんの家はそれぞれ違う道なので一緒にいられるのはここまでだった。
「あ……じゃあ、また連絡するよ」
「うん。それじゃあまたね、河村君」
「また明日、九条さん」
互いに手を振ってそれぞれの家路に向かう。九条さんと一緒に遊びに行けるなんて思いもしなかったから今になって凄くドキドキするし、ちょっとだけにやけてしまったのはここだけの話だ。
部活が終わった帰り道。ちょうど校門を出たところで九条さんの姿が目に入る。一人だったこともあり、気がついたら声をかけて彼女を追いかけた。
「河村君?」
「ごめん、引き止めちゃって。九条さんの姿が見えたからつい……。良かったら途中まで一緒に帰ってもいいかな?」
「うん、もちろんだよ」
照れながら頬を掻き、控えめな誘いをしたら彼女は優しく笑って応じてくれた。そんな九条さんの隣に立って共に下校する。
「そういえば珍しいよね。九条さんが一人だなんて。いつも赤宮さんか西成さんと一緒なイメージだけど」
「確かに二人一緒か、またはどっちか一人と帰ることが多いけど、一人で帰る時もあるよ。今日は麻美が自主トレするため、遥は録画した番組が見たいために先に帰ってるの」
「そっか。いつも一緒ってわけじゃないんだ」
「そうだね、結構自由かな」
ふふ、と笑う九条さんを見てちょっとだけ安心した。
「……九条さん、元気になった感じかな」
つい、ぼそりと言葉にしてしまった。九条さんが「えっ?」と不思議そうな顔をしてこっちを見るものだから俺は顔を赤くしながら慌てた。
「え、あ、そのっ! ごめん! 独り言みたいなものなんだっ。ここ最近、ふとした時に九条さんが何か悩んでるような感じがしたから……」
あわあわしながら言い訳がましいような説明をするけど、これは本当のことだ。
部活中、たまに何か悩むような憂いを帯びた表情をするものだから実はずっと気になっていた。でも、今話してみるとそんな感じには見えなかったから俺は安心したんだ。
「心配してくれたんだね、ありがとう。確かにちょっと気になることがあって……まだ解決したわけじゃないけど、解決しかけ、って言えばいいのかな。だから今はそんなに負担になってるわけじゃないの」
気になること、というのが何かは分からないけど、本人が解決手前までいるのなら俺の出番はないようだ。それは喜ばしいことでもあるけど、頼りにされたかったなぁっていう残念さもある。
「それなら良かったよ。もし元気がなかったらそれを発散させるためどっか遊びに誘おうかな~……なんて、考えてたから……」
「本当? 河村君から遊びに誘ってくれるの嬉しいよっ。そのお誘いに乗ってもいいかな?」
まさかの返答に瞬きを何度もする。九条さんが俺の誘いに乗ってくるだなんて。むしろこっちが「本当に?」と返したくなるくらいだ。
「え、あ、あぁ、もちろんっ!」
「楽しみだね。どこ行こっか?」
「そうだなぁ……」
誘ったのはいいがまだノープランだった。けれどパッと思い浮かんだものはあったが、残念なことに分かれ道に差しかかる。俺の家と九条さんの家はそれぞれ違う道なので一緒にいられるのはここまでだった。
「あ……じゃあ、また連絡するよ」
「うん。それじゃあまたね、河村君」
「また明日、九条さん」
互いに手を振ってそれぞれの家路に向かう。九条さんと一緒に遊びに行けるなんて思いもしなかったから今になって凄くドキドキするし、ちょっとだけにやけてしまったのはここだけの話だ。