自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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「……」
あと6分で部活が始まる。その時間を有効的に使うためすぐに先程の西成との出来事をノートにしたためる。
彼女の思い込みやすさ、納得のしやすさを少し加算。ショックを受けた際の反応についても記す。
……まったく、相変わらず変なところで暴走をする奴だ。確証もないのに決めつけ、一人で傷ついて落ち込むのだから。
まだ本気で泣く前で良かったよ。あのまま放って置けば勘違いに拍車をかけて、泣き出していたのかもしれないし。そうなればあいつは取材を投げ捨てていただろう。
西成はもう少し俺に感謝するべきじゃないのか? まぁ、そんな確率は0に等しいが。
それにしても思い返せば思い返すほど、西成の顔を見た時の俺の反応が1.25秒程遅かったのが気になる。
いや、答えは分かっているさ。それなりに動揺していたということだ。まさかあいつが泣きかけるなんて思ってもみなかったからな。あの一瞬、思考全てが停止した気分だったよ。
それから何とか思考をフル回転させたが、もっとあいつを安心させる言葉を選ぶべきだったか。自覚はないが焦ってしまったのだろう。……納得はしたくないが。
しかしあの程度で動揺するなんて我ながら情けない。もし彼女がそれこそ本気で泣いてたらどうするつもりなんだ。多少なりともシミュレーションしておくべきか?
それこそ今の状況では大石と恋仲になる確率は極めて低いし、フラれる可能性はかなり高い。そうなったら確実に泣き喚くだろう。周りが引くほどに、迷惑をかけるくらいに。その時に何て声をかけるかパターンを考えて置くべきだな。
直接話すか、電話か、メッセージか。色んな状況を想定して━━。
「━━先輩。乾先輩」
「ん?」
考え事に集中していたせいか、自分が呼ばれていることに気づくのが遅れてしまう。
目の前には先輩を前にしてるというのに訝しめる表情をするスーパールーキーの姿があった。
「どうしたんだい、越前?」
「珍しいッスね。乾先輩がボーッとするなんて。呼びかけても反応しない時はまぁまぁありますけど、そういう時って大体何かしらぶつぶつ言ってますし」
「考え事をしていたものでね。どうやら色々あって動揺していたようだ」
「全っ然見えないんですけど」
「褒め言葉として受け取っておくよ。それより用があったんじゃなかったのか?」
まさかあの越前が用もなく人を呼びかけたりなんてしないだろう。
「あぁ……あの、西成先輩のことなんスけど」
これはまた珍しい。越前の口から西成の名前が出てくるとは。
「確か乾先輩と西成先輩って付き合いが長いんですよね?」
「まぁ、一応1年の時は同じクラスではあったけど」
「それじゃあ西成先輩の苦情は同じクラスの手塚部長か付き合いの長い乾先輩、どっちに言えばいいんスか?」
……なるほど。西成に迷惑をかけられたんだな。越前の不服そうな表情が色々と物語っている。
「……手塚は関わりたくなさそうだから俺が聞いてあげよう」
「あの人、部活以外で許可なく勝手に写真撮ってくる上にその写真を押しつけられたんで注意してください」
「分かった。あとで言っておくよ」
ムスッとした顔の越前の苦情を聞き入れ、後ほど西成に話しかけるもシャーッと猫のように威嚇をされた。
……本当に俺はなんでこいつのことを……。
あと6分で部活が始まる。その時間を有効的に使うためすぐに先程の西成との出来事をノートにしたためる。
彼女の思い込みやすさ、納得のしやすさを少し加算。ショックを受けた際の反応についても記す。
……まったく、相変わらず変なところで暴走をする奴だ。確証もないのに決めつけ、一人で傷ついて落ち込むのだから。
まだ本気で泣く前で良かったよ。あのまま放って置けば勘違いに拍車をかけて、泣き出していたのかもしれないし。そうなればあいつは取材を投げ捨てていただろう。
西成はもう少し俺に感謝するべきじゃないのか? まぁ、そんな確率は0に等しいが。
それにしても思い返せば思い返すほど、西成の顔を見た時の俺の反応が1.25秒程遅かったのが気になる。
いや、答えは分かっているさ。それなりに動揺していたということだ。まさかあいつが泣きかけるなんて思ってもみなかったからな。あの一瞬、思考全てが停止した気分だったよ。
それから何とか思考をフル回転させたが、もっとあいつを安心させる言葉を選ぶべきだったか。自覚はないが焦ってしまったのだろう。……納得はしたくないが。
しかしあの程度で動揺するなんて我ながら情けない。もし彼女がそれこそ本気で泣いてたらどうするつもりなんだ。多少なりともシミュレーションしておくべきか?
それこそ今の状況では大石と恋仲になる確率は極めて低いし、フラれる可能性はかなり高い。そうなったら確実に泣き喚くだろう。周りが引くほどに、迷惑をかけるくらいに。その時に何て声をかけるかパターンを考えて置くべきだな。
直接話すか、電話か、メッセージか。色んな状況を想定して━━。
「━━先輩。乾先輩」
「ん?」
考え事に集中していたせいか、自分が呼ばれていることに気づくのが遅れてしまう。
目の前には先輩を前にしてるというのに訝しめる表情をするスーパールーキーの姿があった。
「どうしたんだい、越前?」
「珍しいッスね。乾先輩がボーッとするなんて。呼びかけても反応しない時はまぁまぁありますけど、そういう時って大体何かしらぶつぶつ言ってますし」
「考え事をしていたものでね。どうやら色々あって動揺していたようだ」
「全っ然見えないんですけど」
「褒め言葉として受け取っておくよ。それより用があったんじゃなかったのか?」
まさかあの越前が用もなく人を呼びかけたりなんてしないだろう。
「あぁ……あの、西成先輩のことなんスけど」
これはまた珍しい。越前の口から西成の名前が出てくるとは。
「確か乾先輩と西成先輩って付き合いが長いんですよね?」
「まぁ、一応1年の時は同じクラスではあったけど」
「それじゃあ西成先輩の苦情は同じクラスの手塚部長か付き合いの長い乾先輩、どっちに言えばいいんスか?」
……なるほど。西成に迷惑をかけられたんだな。越前の不服そうな表情が色々と物語っている。
「……手塚は関わりたくなさそうだから俺が聞いてあげよう」
「あの人、部活以外で許可なく勝手に写真撮ってくる上にその写真を押しつけられたんで注意してください」
「分かった。あとで言っておくよ」
ムスッとした顔の越前の苦情を聞き入れ、後ほど西成に話しかけるもシャーッと猫のように威嚇をされた。
……本当に俺はなんでこいつのことを……。