自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
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大石君から話があると聞いてテニスコートから離れた場所まで移動する。
話しにくい内容なのか、それとも何か問題でもあったのか。少し身構えていたら彼は困りげに笑いながら告げた。
「突然で悪いんだけど……手塚についてなんだ」
「えっ?」
まさかの手塚君の話に思わずドキリとした。もしかして私のことで彼から大石君に何か言ったのだろうか。
最近の手塚君による私への態度が気になるからちゃんと話したいけど、まだその心の準備が出来ていない。早くしなきゃとは思うのに下手なことを言って嫌われたくなくてなかなか踏み出せなかった。
「あぁ、その悪い話じゃないんだ。ただ、九条さんから見て最近の手塚のことをどう思ってるのか聞きたくて……」
悪い話じゃないと聞いて少しだけホッと安心した。けれど、最近の手塚君のことを聞かれるのは戸惑ってしまう。
「最近の手塚君……みんなのために、そして青学のために凄く頑張ってると思うよ。大会が始まってからさらに……」
嘘ではない。本当にそう思ってる。手塚君にとって最後の大会だから悔いは残したくないはず。……あぁ、だからちょっとピリピリしてるのかもしれない。
「あー……そう、か。えっと、それだけじゃなくて九条さん自身としては気になることとかないかな? 何か変だとか、怖いとか……」
「……気になることはあるんだけど」
「あぁ……やっぱり、だよなぁ」
大石君がはぁ、と溜め息をついた。まるで何かを知っているかのような。
「大石君、もしかして手塚君について何か知ってるの……? 手塚君から何か私について話してた?」
「あ、いや、詳しいことは……。ただ九条さんが手塚に悪いイメージを持ってたら払拭してあげようと思っただけで……」
「?」
詰め寄って詳細を聞こうとするも、どこか目を泳がせる大石君。そんな彼が話す内容がよく分からずに首を傾げてしまった。
「あー……その、手塚は九条さんを悪く思ってないし、むしろその逆……ゲフンッ! ご、ごめん。とにかくあいつはちょっと不器用なだけで九条さんの心配するようなことはないはずだからそれだけは信じてくれっ」
「う、うん。分かった」
……おそらく大石君は最近の私の様子を知って居ても立ってもいられなかったのかもしれない。手塚君とも仲がいいし、彼のために動いたのだろう。
確かに友人に悪い印象を向けられたらどうにかしたいって思っちゃうのかも。
「そ、そうか……分かってくれて嬉しいよ。まぁ、あまり俺がとやかく言うのもあれだとは思うけど、手塚について勘違いされっぱなしなのも困るからさ……」
「大石君は友達思いだね。でもおかげで心が少し軽くなったよ、ありがとう」
「いや、お礼の言うのはこっちの方さ。俺の話に耳を傾けてありがたく思うよ」
安堵した笑みを浮かべる大石君。友達のために動ける人は尊敬する。私も見習わなくっちゃ。
そしてちゃんと手塚君と話をしよう。大石君が言うのだから私が気にしすぎな可能性もあると思うから。
「それと、もし手塚のことで気になることがあれば相談に乗るから。何か助けになれるかもしれないし」
「……いいの? ありがとう。何か気になることがあれば大石君を頼るね」
「あぁ、任せてくれ」
それにしても大石君はどうしてここまでしてくれるのだろう? ……もしかして私が手塚君のことで悩んでいたらマネージャーを辞めると思われてるのかな? 手塚君に退部を言われない限りそれはないと思いたいな……。
話しにくい内容なのか、それとも何か問題でもあったのか。少し身構えていたら彼は困りげに笑いながら告げた。
「突然で悪いんだけど……手塚についてなんだ」
「えっ?」
まさかの手塚君の話に思わずドキリとした。もしかして私のことで彼から大石君に何か言ったのだろうか。
最近の手塚君による私への態度が気になるからちゃんと話したいけど、まだその心の準備が出来ていない。早くしなきゃとは思うのに下手なことを言って嫌われたくなくてなかなか踏み出せなかった。
「あぁ、その悪い話じゃないんだ。ただ、九条さんから見て最近の手塚のことをどう思ってるのか聞きたくて……」
悪い話じゃないと聞いて少しだけホッと安心した。けれど、最近の手塚君のことを聞かれるのは戸惑ってしまう。
「最近の手塚君……みんなのために、そして青学のために凄く頑張ってると思うよ。大会が始まってからさらに……」
嘘ではない。本当にそう思ってる。手塚君にとって最後の大会だから悔いは残したくないはず。……あぁ、だからちょっとピリピリしてるのかもしれない。
「あー……そう、か。えっと、それだけじゃなくて九条さん自身としては気になることとかないかな? 何か変だとか、怖いとか……」
「……気になることはあるんだけど」
「あぁ……やっぱり、だよなぁ」
大石君がはぁ、と溜め息をついた。まるで何かを知っているかのような。
「大石君、もしかして手塚君について何か知ってるの……? 手塚君から何か私について話してた?」
「あ、いや、詳しいことは……。ただ九条さんが手塚に悪いイメージを持ってたら払拭してあげようと思っただけで……」
「?」
詰め寄って詳細を聞こうとするも、どこか目を泳がせる大石君。そんな彼が話す内容がよく分からずに首を傾げてしまった。
「あー……その、手塚は九条さんを悪く思ってないし、むしろその逆……ゲフンッ! ご、ごめん。とにかくあいつはちょっと不器用なだけで九条さんの心配するようなことはないはずだからそれだけは信じてくれっ」
「う、うん。分かった」
……おそらく大石君は最近の私の様子を知って居ても立ってもいられなかったのかもしれない。手塚君とも仲がいいし、彼のために動いたのだろう。
確かに友人に悪い印象を向けられたらどうにかしたいって思っちゃうのかも。
「そ、そうか……分かってくれて嬉しいよ。まぁ、あまり俺がとやかく言うのもあれだとは思うけど、手塚について勘違いされっぱなしなのも困るからさ……」
「大石君は友達思いだね。でもおかげで心が少し軽くなったよ、ありがとう」
「いや、お礼の言うのはこっちの方さ。俺の話に耳を傾けてありがたく思うよ」
安堵した笑みを浮かべる大石君。友達のために動ける人は尊敬する。私も見習わなくっちゃ。
そしてちゃんと手塚君と話をしよう。大石君が言うのだから私が気にしすぎな可能性もあると思うから。
「それと、もし手塚のことで気になることがあれば相談に乗るから。何か助けになれるかもしれないし」
「……いいの? ありがとう。何か気になることがあれば大石君を頼るね」
「あぁ、任せてくれ」
それにしても大石君はどうしてここまでしてくれるのだろう? ……もしかして私が手塚君のことで悩んでいたらマネージャーを辞めると思われてるのかな? 手塚君に退部を言われない限りそれはないと思いたいな……。