自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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「あの、赤宮先輩……話ってやっぱミクスドのことッスよね……?」
部活前だということもあり、テニス部の敷地外まで連れられ、騒音の少なくなった手洗い場で赤宮先輩の足が止まると、俺は早速用件について口を開いた。
ミクスドペアの辞退についてだろう。もちろん、俺なりに考えたゆえの辞退だ。俺じゃ赤宮先輩の手綱を握れねぇし、器でもねぇ。扱い切れない相手だ。
先日の地区大会決勝戦はさすがに酷かったし、やっぱり俺には無理だってはっきりした。もちろん簡単に無理だって諦めたくはなかったからしばらく俺は考えたけど、どうにも相性が合わない気しかしない。
だったら無理してミクスドペアを組むよりもっと適した人物と組んでもらう方がよっぽどいい。そう考えた結論だ。何を言われても俺の考えは覆らねぇ。
「……悪かった」
「へ……?」
突然の謝罪の言葉に間抜けな声が出た。いや、だって今この人が俺に謝ったんだぜ? 聞き間違いか?
「この間の地区大会、せっかくあんたと練習したのにそれを無駄にするような結果を出したことは反省してる。桃城も色々言ってくれたがそれを聞き流して自分の意見を押しつけたことも悪いと思ってる」
自分が悪いと思う所や反省してる点を口にする赤宮先輩に驚きながらも話を聞くしか出来なかった俺はもしかしたら酷い間抜け面をしてるのかもしれない。
そう思っていたら先輩が頭を深く下げた。あの先輩が、だ。一体全体どうしたってんだ? 頭でも強く打ったってか?
「えっ、ちょっ、赤宮先輩っ!?」
「本当にすまない。私はあんたと組むのが気に入ってる。少しずつ改善もする」
そんなしおらしい先輩を見ることなんてなかったから戸惑うしかない俺は「と、とにかく頭上げてくださいっ」と赤宮先輩の下げてた頭を上げさせた。
「だから桃城。もう一度私とミクスドを組め」
お、おう。そこは命令口調なんだな。いや、逆にこの人らしくて安心したけど。
「えーと……赤宮先輩、そこまでして俺と組む必要あります?」
「ある。私はあんたとミクスドを組むのが性に合ってるからな」
「いや、案外他の人と組む方が上手くいく時だってありますって」
「私は桃城がいいって言ってんだ。逃げるな」
「逃げ……てないッスよ」
頭をボリボリと掻きながらちょっと無理があるかなと思いつつ否定する。……いや、でも、確かに逃げっつったらそうなのか。あーでも逃げるのは性に合わねぇよなー。合わねぇよ。
「だったら私と組め。ここまで来たら私は絶対にミクスドの頂点に君臨する」
目の前に差し出される手。最初は嫌々だったのに今は意地なのかは分かんねーけど、正直なとこその自信は嫌じゃない。
「……じゃあ、ひとつ。守ってほしいことがあるんスけど」
「言ってみろ」
「ちゃんと、俺の話も聞いてくれます?」
ダブルスを組むのならまずはそれなりに互いの話を聞くのは当たり前。まぁ、ダブルス以前の話だけど。
「そのつもりだ」
あっさりと返事をするもんだから本当か? と疑っちまうがチャンスはくれてやってもいいかもしんねぇな。
「その言葉、信じますよ」
先輩の手を取り、ミクスドペア再結成を結ぶ。……ついさっきまで俺の考えは覆らねぇって思ってたとこなのにな。
「とことん練習に付き合ってもらいますからね」
「上等」
まぁ、乗りかかった船だ。やれる所までやってやるか。
部活前だということもあり、テニス部の敷地外まで連れられ、騒音の少なくなった手洗い場で赤宮先輩の足が止まると、俺は早速用件について口を開いた。
ミクスドペアの辞退についてだろう。もちろん、俺なりに考えたゆえの辞退だ。俺じゃ赤宮先輩の手綱を握れねぇし、器でもねぇ。扱い切れない相手だ。
先日の地区大会決勝戦はさすがに酷かったし、やっぱり俺には無理だってはっきりした。もちろん簡単に無理だって諦めたくはなかったからしばらく俺は考えたけど、どうにも相性が合わない気しかしない。
だったら無理してミクスドペアを組むよりもっと適した人物と組んでもらう方がよっぽどいい。そう考えた結論だ。何を言われても俺の考えは覆らねぇ。
「……悪かった」
「へ……?」
突然の謝罪の言葉に間抜けな声が出た。いや、だって今この人が俺に謝ったんだぜ? 聞き間違いか?
「この間の地区大会、せっかくあんたと練習したのにそれを無駄にするような結果を出したことは反省してる。桃城も色々言ってくれたがそれを聞き流して自分の意見を押しつけたことも悪いと思ってる」
自分が悪いと思う所や反省してる点を口にする赤宮先輩に驚きながらも話を聞くしか出来なかった俺はもしかしたら酷い間抜け面をしてるのかもしれない。
そう思っていたら先輩が頭を深く下げた。あの先輩が、だ。一体全体どうしたってんだ? 頭でも強く打ったってか?
「えっ、ちょっ、赤宮先輩っ!?」
「本当にすまない。私はあんたと組むのが気に入ってる。少しずつ改善もする」
そんなしおらしい先輩を見ることなんてなかったから戸惑うしかない俺は「と、とにかく頭上げてくださいっ」と赤宮先輩の下げてた頭を上げさせた。
「だから桃城。もう一度私とミクスドを組め」
お、おう。そこは命令口調なんだな。いや、逆にこの人らしくて安心したけど。
「えーと……赤宮先輩、そこまでして俺と組む必要あります?」
「ある。私はあんたとミクスドを組むのが性に合ってるからな」
「いや、案外他の人と組む方が上手くいく時だってありますって」
「私は桃城がいいって言ってんだ。逃げるな」
「逃げ……てないッスよ」
頭をボリボリと掻きながらちょっと無理があるかなと思いつつ否定する。……いや、でも、確かに逃げっつったらそうなのか。あーでも逃げるのは性に合わねぇよなー。合わねぇよ。
「だったら私と組め。ここまで来たら私は絶対にミクスドの頂点に君臨する」
目の前に差し出される手。最初は嫌々だったのに今は意地なのかは分かんねーけど、正直なとこその自信は嫌じゃない。
「……じゃあ、ひとつ。守ってほしいことがあるんスけど」
「言ってみろ」
「ちゃんと、俺の話も聞いてくれます?」
ダブルスを組むのならまずはそれなりに互いの話を聞くのは当たり前。まぁ、ダブルス以前の話だけど。
「そのつもりだ」
あっさりと返事をするもんだから本当か? と疑っちまうがチャンスはくれてやってもいいかもしんねぇな。
「その言葉、信じますよ」
先輩の手を取り、ミクスドペア再結成を結ぶ。……ついさっきまで俺の考えは覆らねぇって思ってたとこなのにな。
「とことん練習に付き合ってもらいますからね」
「上等」
まぁ、乗りかかった船だ。やれる所までやってやるか。