自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.1 それなら僕と試合してみない?
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女子テニス部では騒然としていた。何故なら麻美と男子テニス部のNo.2にして天才と称される不二周助がネットを挟んで互いに向き合うようにコートの上に立っていたから。
そう、二人はこれから試合を始めるのだ。
女子テニス部部長の許可を得て試合をすることになったが、男子と女子がテニスで勝負をするなんて前代未聞。
そのため、女子テニス部員だけではなくフェンスの外には沢山のギャラリーが二人の試合を観に集まっていた。
「コートを貸してくれたこと、女テニの部長に感謝しなきゃいけないね」
「私の頼みだったら絶対に聞かなかったけどな」
どうやら不二から頼んだらしく、そのおかげでこのような形で対戦することが出来た。
「女だからって手加減するなよ」
「もちろん、全力でやらせてもらうよ」
にっこり、笑みを浮かべる不二に麻美はそんな表情を絶望に変えてやると考えた。
そして、ぎゅっとラケットを強く握り、ボールを高く上げる。
「……嘘、だろっ……」
数十分もしない内に試合はあっという間に終了したがコートの周りのギャラリーは言葉を失ったかのように静かであった。
試合の結果6ー0で不二の勝ちであり、麻美は1ゲームも取ることは出来なかった。
いや、1ポイントすらも取れなかったのだ。完膚なきまでに負かされる彼女の姿を初めて見たであろう女子テニス部員達も驚きを隠せずにいた。
もちろん、一番驚いているのは彼女自身である。負けるなんて思っても見なかった麻美はその場で膝と手をついて息を整えた。止まることの知らない汗がコートの上に落ちていく。
「奴が天才だから、私は勝てなかったのかっ……?」
「ねぇ、赤宮さん。僕は自分のことを天才だなんて思ったことはないよ。……けど、君が負けた理由なら分かるよ」
「理由だと……?」
「君は確かに女テニの中では強い。自信を持つのも良いことだけど、慢心は良くないよ。今の君には努力が必要だ」
努力という言葉が胸に強く響く。同時に青学No.2である不二の実力を見せられた麻美は不二より上である男子テニス部の部長、手塚国光の姿を思い出す。
(No.2である不二がこの強さなら手塚はどれだけ強いんだよ……)
男子相手でもここまでの圧倒的な差で負かされたのは初めてである麻美は悔しさで言葉が出なかった。
むしろ、悔しさよりもショックの方が何倍も大きかったのかも知れない。
そう、二人はこれから試合を始めるのだ。
女子テニス部部長の許可を得て試合をすることになったが、男子と女子がテニスで勝負をするなんて前代未聞。
そのため、女子テニス部員だけではなくフェンスの外には沢山のギャラリーが二人の試合を観に集まっていた。
「コートを貸してくれたこと、女テニの部長に感謝しなきゃいけないね」
「私の頼みだったら絶対に聞かなかったけどな」
どうやら不二から頼んだらしく、そのおかげでこのような形で対戦することが出来た。
「女だからって手加減するなよ」
「もちろん、全力でやらせてもらうよ」
にっこり、笑みを浮かべる不二に麻美はそんな表情を絶望に変えてやると考えた。
そして、ぎゅっとラケットを強く握り、ボールを高く上げる。
「……嘘、だろっ……」
数十分もしない内に試合はあっという間に終了したがコートの周りのギャラリーは言葉を失ったかのように静かであった。
試合の結果6ー0で不二の勝ちであり、麻美は1ゲームも取ることは出来なかった。
いや、1ポイントすらも取れなかったのだ。完膚なきまでに負かされる彼女の姿を初めて見たであろう女子テニス部員達も驚きを隠せずにいた。
もちろん、一番驚いているのは彼女自身である。負けるなんて思っても見なかった麻美はその場で膝と手をついて息を整えた。止まることの知らない汗がコートの上に落ちていく。
「奴が天才だから、私は勝てなかったのかっ……?」
「ねぇ、赤宮さん。僕は自分のことを天才だなんて思ったことはないよ。……けど、君が負けた理由なら分かるよ」
「理由だと……?」
「君は確かに女テニの中では強い。自信を持つのも良いことだけど、慢心は良くないよ。今の君には努力が必要だ」
努力という言葉が胸に強く響く。同時に青学No.2である不二の実力を見せられた麻美は不二より上である男子テニス部の部長、手塚国光の姿を思い出す。
(No.2である不二がこの強さなら手塚はどれだけ強いんだよ……)
男子相手でもここまでの圧倒的な差で負かされたのは初めてである麻美は悔しさで言葉が出なかった。
むしろ、悔しさよりもショックの方が何倍も大きかったのかも知れない。