自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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「……」
「ん? どったの桃~? にゃーんか上の空って感じじゃんっ?」
部活が始まるまでまだ時間があったので近くにいた桃に軽く打ってもらおっかな~と考えて近づいたはいいが、なんか様子がおかしかった。
どっかボケーッとしてる。都大会前だっていうのにもう気が抜けてんのかな。だったら先輩らしく注意しないとねん! そう思って勢いよく桃の肩を抱いて尋ねてみた。
「どわっ!? エ、エージ先輩っ!」
「なぁに腑抜けた顔してんのさぁ。まさか今日はミクスド練習がないからって落ち込んでるとかないよね?」
ぐりぐりと桃の横っ腹を拳で突っついてやる。麻美とミクスドを組んでる桃がちょっぴり羨ましいのでちょっとした憂さ晴らしである。
「いだだだっ! ちょっ、痛いですってば! それに俺、赤宮先輩とミクスドペア解消したんですって!」
「へっ? えぇっ!? なんで!? 桃、クビなの!?」
「い、いや、俺が辞退したんスよ……」
「はっ!? 桃、よく生きてたな!? ぶん殴られなかったの!?」
「いや、全く全然……罵倒すらなかったッスね」
あの麻美がっ!? 手を上げなくとも何かしら暴言の吐くあの麻美が!? え、本当に赤宮麻美の話だよね?
「とはいえ、了承の言葉はもらえなかったからまだ手塚部長には話してないんすよ。無言のまま帰っちゃったんで……だから逆に怖いってのもあるんですけど」
「お前変なところで勇気あるよな……よく辞退なんて申し出たよ……」
麻美が桃の辞退をどう受け入れたかは分かんないけどさ、パートナーの桃が駄目になったら麻美は誰とペアを組むのか……。
いや、むしろこれは菊丸英二様の時代が来たのでは? う~ん……でも確かに麻美とミクスド組んでみたいけど、結構試合酷かったもんなぁ。なかなかのじゃじゃ馬っぷりだし。
まぁ、試すだけ試すってのもありか。無理でもとりあえずコミュニケーションを取るのが大事だよね。俺が支えてやるぞって意思くらいは見せとかないと。
「まー、つまり赤宮先輩はそれを受け入れてくれたか分かんなくてちゃんと確認しとくべきかなーって考えちゃってたんすよ」
「にゃーるほど。じゃあ麻美がコンビ解消についてどう思ってんのかこの同じクラスの菊丸様が聞いといてやるよんっ」
「ははっ、じゃあ英二先輩にお願いしとこっかなー……」
「桃城」
そんな俺と桃の会話に噂の本人が現れた。
「赤宮先輩っ!?」
「話がある。面を貸せ」
そう言って俺のことなんて目に入らないといった感じで桃を睨む。言葉もちょっとおっかない。桃も頷くしかないじゃん。
「ウ、ウィッス」
「来い」
顎でくいっと方向を示す麻美に桃は肩を落としながら後をついて行った。死ぬなよ……と心の中でエールを送りながら。
そんで俺は一人取り残されたわけなんだけど、それはそれとしてマジで麻美の奴、俺に目も向けなかったよなっ!? 何それっ! ちょっとくらいこっち向いてもいいじゃんね!?
「ちぇっ……」
絶対、ペア解消に抗議する話なんだろーな。本人は嫌がってんだから俺にすればいいのにさ。
……なんて本人に言えるわけもないので胸の内に閉まっておくことにした。
「ん? どったの桃~? にゃーんか上の空って感じじゃんっ?」
部活が始まるまでまだ時間があったので近くにいた桃に軽く打ってもらおっかな~と考えて近づいたはいいが、なんか様子がおかしかった。
どっかボケーッとしてる。都大会前だっていうのにもう気が抜けてんのかな。だったら先輩らしく注意しないとねん! そう思って勢いよく桃の肩を抱いて尋ねてみた。
「どわっ!? エ、エージ先輩っ!」
「なぁに腑抜けた顔してんのさぁ。まさか今日はミクスド練習がないからって落ち込んでるとかないよね?」
ぐりぐりと桃の横っ腹を拳で突っついてやる。麻美とミクスドを組んでる桃がちょっぴり羨ましいのでちょっとした憂さ晴らしである。
「いだだだっ! ちょっ、痛いですってば! それに俺、赤宮先輩とミクスドペア解消したんですって!」
「へっ? えぇっ!? なんで!? 桃、クビなの!?」
「い、いや、俺が辞退したんスよ……」
「はっ!? 桃、よく生きてたな!? ぶん殴られなかったの!?」
「いや、全く全然……罵倒すらなかったッスね」
あの麻美がっ!? 手を上げなくとも何かしら暴言の吐くあの麻美が!? え、本当に赤宮麻美の話だよね?
「とはいえ、了承の言葉はもらえなかったからまだ手塚部長には話してないんすよ。無言のまま帰っちゃったんで……だから逆に怖いってのもあるんですけど」
「お前変なところで勇気あるよな……よく辞退なんて申し出たよ……」
麻美が桃の辞退をどう受け入れたかは分かんないけどさ、パートナーの桃が駄目になったら麻美は誰とペアを組むのか……。
いや、むしろこれは菊丸英二様の時代が来たのでは? う~ん……でも確かに麻美とミクスド組んでみたいけど、結構試合酷かったもんなぁ。なかなかのじゃじゃ馬っぷりだし。
まぁ、試すだけ試すってのもありか。無理でもとりあえずコミュニケーションを取るのが大事だよね。俺が支えてやるぞって意思くらいは見せとかないと。
「まー、つまり赤宮先輩はそれを受け入れてくれたか分かんなくてちゃんと確認しとくべきかなーって考えちゃってたんすよ」
「にゃーるほど。じゃあ麻美がコンビ解消についてどう思ってんのかこの同じクラスの菊丸様が聞いといてやるよんっ」
「ははっ、じゃあ英二先輩にお願いしとこっかなー……」
「桃城」
そんな俺と桃の会話に噂の本人が現れた。
「赤宮先輩っ!?」
「話がある。面を貸せ」
そう言って俺のことなんて目に入らないといった感じで桃を睨む。言葉もちょっとおっかない。桃も頷くしかないじゃん。
「ウ、ウィッス」
「来い」
顎でくいっと方向を示す麻美に桃は肩を落としながら後をついて行った。死ぬなよ……と心の中でエールを送りながら。
そんで俺は一人取り残されたわけなんだけど、それはそれとしてマジで麻美の奴、俺に目も向けなかったよなっ!? 何それっ! ちょっとくらいこっち向いてもいいじゃんね!?
「ちぇっ……」
絶対、ペア解消に抗議する話なんだろーな。本人は嫌がってんだから俺にすればいいのにさ。
……なんて本人に言えるわけもないので胸の内に閉まっておくことにした。