自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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「ん~我ながら良き写真!」
この間撮った写真を眺めながら新聞部へと向かう途中、視界に顔見知りの男子生徒がいたので「あ」と呟くと、相手もあたしの存在を認識した。
「やぁ、西成さん。これから部活だね?」
微笑みの貴公子不二周助である。
「うん。今日は取材日だから新聞部寄ってからそっち行くね!」
「それじゃあスクープ写真を撮られないよう気を引き締めなきゃいけないね」
「スクープになりそうなことを隠し持ってるのかい?」
「ふふっ。僕の口からは言えないなぁ」
口元に人差し指を立てて余計に気になる言葉を残す。
「狡い言い方だっ! しかし不二のスクープがあったらすぐに校内新聞の一面に載るんだろうなぁ」
「うーん。あまりプライベートなことを載せられたくはないんだけど……」
「うちの新聞部は礼儀正しいからちゃんと本人の許可を取ってから掲載するのでご安心を!」
「それならまだ安心かな。……まぁ、そんな大スクープは今のところ晒す気はないんだけどね」
やっぱりか~。不二は特にガードが固そうだもんね。それにしても不二は一体どんなスクープを隠し持っているのか……ハッ! もしや恋愛関係っ!? そういえば麻美もなんか気にしてたもんね。あ、調べろって言われてたっけ。やっべぇ、忘れてた! 思い出して良かったよ、あたし! 首の皮一枚繋がった!
「あのさあのさ、不二っ! 急で悪いんだけど好きな相手とか付き合ってる子はいる?」
「本当に急だね……。でもどうしてそんな取材を?」
「あ、いや、これ新聞部の取材とかじゃなくて麻美に言われて個人的な……あ、やばっ!」
ばしっ、と口に手を当てたが遅かった。まずいぞ、麻美の名前が出てしまった。上手い感じに聞き取れてないことを祈りたい。どうか不二の耳が遠い設定でありますように。
「へぇ、赤宮さんに頼まれて調査してるってことかな?」
にっこりと笑いながらそう返されてしまった。耳が遠い人ではないらしい。あたしの祈りを返してっ。
「あわわ、何卒、何卒、麻美には内密にっ! あたし怒られちゃうっ!」
こうなったら不二に口止めするしかあるまい!
「バラさないでくれたら不二の犬になるから!」
人権すらかなぐり捨てるぞ! 麻美に殴られないために!
「あはは、なかなか面白い取引だね。大丈夫だよ、犬は間に合ってるし、彼女には言わないから」
「ほんと! それなら安心だっ! 絶対だからねっ」
「もちろん。いい話聞いちゃったからね」
いい話なんてあたしいつしたっけ? う~ん?
そんな首を傾げるあたしに不二は持ってる写真へと目を向けた。
「それよりその写真は西成さんが撮ったもの?」
「ん? あ、そうだよー。この前撮ったばっかのやつ!」
「越前の嫌そうな顔がまた面白いね」
怪我完治記念として越前とツーショットしたのだけど、笑顔のない1年生と笑顔たっぷりのあたしという何だかちぐはぐな写真である。
「いつか小生意気な越前の笑顔写真撮ってみたいんだけどなぁ」
「ハードルが高そうだけど目標があるのはいいんじゃないかな? 頑張ってよ。僕も見てみたいし」
「そう言ってくれるなら頑張るか~」
「楽しみしてるよ。それじゃあ、僕はここで。またね」
「うん、またテニスコートで~」
手を軽く上げて立ち去る不二を見送ったあたしも新聞部の部室へと向かうのだが、しばらくしてから「不二の恋愛話の返事聞いてないっ!」と気づくのだった。
この間撮った写真を眺めながら新聞部へと向かう途中、視界に顔見知りの男子生徒がいたので「あ」と呟くと、相手もあたしの存在を認識した。
「やぁ、西成さん。これから部活だね?」
微笑みの貴公子不二周助である。
「うん。今日は取材日だから新聞部寄ってからそっち行くね!」
「それじゃあスクープ写真を撮られないよう気を引き締めなきゃいけないね」
「スクープになりそうなことを隠し持ってるのかい?」
「ふふっ。僕の口からは言えないなぁ」
口元に人差し指を立てて余計に気になる言葉を残す。
「狡い言い方だっ! しかし不二のスクープがあったらすぐに校内新聞の一面に載るんだろうなぁ」
「うーん。あまりプライベートなことを載せられたくはないんだけど……」
「うちの新聞部は礼儀正しいからちゃんと本人の許可を取ってから掲載するのでご安心を!」
「それならまだ安心かな。……まぁ、そんな大スクープは今のところ晒す気はないんだけどね」
やっぱりか~。不二は特にガードが固そうだもんね。それにしても不二は一体どんなスクープを隠し持っているのか……ハッ! もしや恋愛関係っ!? そういえば麻美もなんか気にしてたもんね。あ、調べろって言われてたっけ。やっべぇ、忘れてた! 思い出して良かったよ、あたし! 首の皮一枚繋がった!
「あのさあのさ、不二っ! 急で悪いんだけど好きな相手とか付き合ってる子はいる?」
「本当に急だね……。でもどうしてそんな取材を?」
「あ、いや、これ新聞部の取材とかじゃなくて麻美に言われて個人的な……あ、やばっ!」
ばしっ、と口に手を当てたが遅かった。まずいぞ、麻美の名前が出てしまった。上手い感じに聞き取れてないことを祈りたい。どうか不二の耳が遠い設定でありますように。
「へぇ、赤宮さんに頼まれて調査してるってことかな?」
にっこりと笑いながらそう返されてしまった。耳が遠い人ではないらしい。あたしの祈りを返してっ。
「あわわ、何卒、何卒、麻美には内密にっ! あたし怒られちゃうっ!」
こうなったら不二に口止めするしかあるまい!
「バラさないでくれたら不二の犬になるから!」
人権すらかなぐり捨てるぞ! 麻美に殴られないために!
「あはは、なかなか面白い取引だね。大丈夫だよ、犬は間に合ってるし、彼女には言わないから」
「ほんと! それなら安心だっ! 絶対だからねっ」
「もちろん。いい話聞いちゃったからね」
いい話なんてあたしいつしたっけ? う~ん?
そんな首を傾げるあたしに不二は持ってる写真へと目を向けた。
「それよりその写真は西成さんが撮ったもの?」
「ん? あ、そうだよー。この前撮ったばっかのやつ!」
「越前の嫌そうな顔がまた面白いね」
怪我完治記念として越前とツーショットしたのだけど、笑顔のない1年生と笑顔たっぷりのあたしという何だかちぐはぐな写真である。
「いつか小生意気な越前の笑顔写真撮ってみたいんだけどなぁ」
「ハードルが高そうだけど目標があるのはいいんじゃないかな? 頑張ってよ。僕も見てみたいし」
「そう言ってくれるなら頑張るか~」
「楽しみしてるよ。それじゃあ、僕はここで。またね」
「うん、またテニスコートで~」
手を軽く上げて立ち去る不二を見送ったあたしも新聞部の部室へと向かうのだが、しばらくしてから「不二の恋愛話の返事聞いてないっ!」と気づくのだった。