自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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昼飯後、午後の授業までまだ少し時間があるから早く桃城と話をしておきたいと思って2年の教室へと向かったのはいいが、あいつのクラスまで知らなかったということに今になって気づいた。
これでは話をするどころか奴を探すだけで時間がなくなるのでは? だったら確実に顔を合わせることが出来る部活まで待っておくのが無難ではあるな。
しかし、わざわざ足を運んだのが無駄になるのも嫌だし、何より気になって授業に集中出来なくなる。
それを払拭させたいため、ダメ元で桃城の教室を探すことにした。
けれど、ちらっと教室を見る限り桃城の姿はなかった。もしかして今この付近にいない可能性がある。仕方ない、出直すしかない。
そう思って踵を返した時だった。
「……」
「……」
桃城ではないが同じ2年のレギュラー……海堂だ。よく桃城と言い合ってる奴がそこにいた。バンダナを巻いていなかったから一瞬名前が出てこなかったが、さすがに部活以外は着用するわけないか。
「……ども」
ぺこりと向こうは軽く頭を下げた。見た目に合わず上下関係はそれなりにしっかりしてる。まぁ、そういう態度なら無視するわけにはいかない。
「あぁ……ところで桃城の奴を見なかったか?」
そう尋ねれば相手の眉がぴくっと反応する。そして嫌そうな表情を前面に出した。
「……知らねぇッスよ。あいつのことなんざ」
知らないのは本当だろう。もし知っていたら知っていたで悪態つきながら教えてくれたはずだ。しかし桃城の名を出しただけでこのあからさまな反応を見せるんだからよく同じ部活を続けられるな。ある意味感心する。
「ほんとに仲悪いな」
「ケッ……仲がいいと思われたくもないのでその認識で良かったッスよ」
「あ、そ」
よっぽど嫌ってるな。まぁ、桃城の奴も似たようなことを言っていたのを聞いたことあるけど。逆に仲がいいんじゃないの? とも思ったけど。
「ついでにあいつのクラスは何組だ?」
「え? あぁ、8組ッス」
「そうか、サンキュ」
一応、全教室を見回ったが最後にもう一度覗いてみるか。
「ミクスドペアなのに、クラス知らなかったんスか?」
「……別に知る必要はないだろ」
「それはそうッスけど、そんなんじゃ話したい時に出来ないってことですよね? 今みたいに」
「今知ったからいいだろ。じゃあな」
どこか鼻につく言い方だった。苛立ちを覚える前にさっさと奴から離れようと早速教えてもらった8組へと向かおうとした……が。
「先輩」
「何?」
今度はなんだと言わんばかりに眉間に皺を寄せる。
「今度あの馬鹿と組む試合は無様なものにしないでくださいよ」
フシューと息を吐き捨てられる。こちらが何かを言う前に言うだけ言って先に向こうから離れて行った。
あの言い方だと、先日のミクスド試合がとんでもなく無様だったと言いたかったようだ。少しでも上下関係がしっかりしてると思ったが言いたいことをはっきり言う奴だったな。可愛くない。
けれど海堂の言い分は間違いじゃないので悔しさのあまりぎゅっと強く拳を作る。
「……言われなくともそうするっつーの」
桃城がミクスドペアを復活すればの話だが。そう胸の内に呟いたあと、8組の教室を覗くがやはりそこには奴の姿はなかった。
これでは話をするどころか奴を探すだけで時間がなくなるのでは? だったら確実に顔を合わせることが出来る部活まで待っておくのが無難ではあるな。
しかし、わざわざ足を運んだのが無駄になるのも嫌だし、何より気になって授業に集中出来なくなる。
それを払拭させたいため、ダメ元で桃城の教室を探すことにした。
けれど、ちらっと教室を見る限り桃城の姿はなかった。もしかして今この付近にいない可能性がある。仕方ない、出直すしかない。
そう思って踵を返した時だった。
「……」
「……」
桃城ではないが同じ2年のレギュラー……海堂だ。よく桃城と言い合ってる奴がそこにいた。バンダナを巻いていなかったから一瞬名前が出てこなかったが、さすがに部活以外は着用するわけないか。
「……ども」
ぺこりと向こうは軽く頭を下げた。見た目に合わず上下関係はそれなりにしっかりしてる。まぁ、そういう態度なら無視するわけにはいかない。
「あぁ……ところで桃城の奴を見なかったか?」
そう尋ねれば相手の眉がぴくっと反応する。そして嫌そうな表情を前面に出した。
「……知らねぇッスよ。あいつのことなんざ」
知らないのは本当だろう。もし知っていたら知っていたで悪態つきながら教えてくれたはずだ。しかし桃城の名を出しただけでこのあからさまな反応を見せるんだからよく同じ部活を続けられるな。ある意味感心する。
「ほんとに仲悪いな」
「ケッ……仲がいいと思われたくもないのでその認識で良かったッスよ」
「あ、そ」
よっぽど嫌ってるな。まぁ、桃城の奴も似たようなことを言っていたのを聞いたことあるけど。逆に仲がいいんじゃないの? とも思ったけど。
「ついでにあいつのクラスは何組だ?」
「え? あぁ、8組ッス」
「そうか、サンキュ」
一応、全教室を見回ったが最後にもう一度覗いてみるか。
「ミクスドペアなのに、クラス知らなかったんスか?」
「……別に知る必要はないだろ」
「それはそうッスけど、そんなんじゃ話したい時に出来ないってことですよね? 今みたいに」
「今知ったからいいだろ。じゃあな」
どこか鼻につく言い方だった。苛立ちを覚える前にさっさと奴から離れようと早速教えてもらった8組へと向かおうとした……が。
「先輩」
「何?」
今度はなんだと言わんばかりに眉間に皺を寄せる。
「今度あの馬鹿と組む試合は無様なものにしないでくださいよ」
フシューと息を吐き捨てられる。こちらが何かを言う前に言うだけ言って先に向こうから離れて行った。
あの言い方だと、先日のミクスド試合がとんでもなく無様だったと言いたかったようだ。少しでも上下関係がしっかりしてると思ったが言いたいことをはっきり言う奴だったな。可愛くない。
けれど海堂の言い分は間違いじゃないので悔しさのあまりぎゅっと強く拳を作る。
「……言われなくともそうするっつーの」
桃城がミクスドペアを復活すればの話だが。そう胸の内に呟いたあと、8組の教室を覗くがやはりそこには奴の姿はなかった。