自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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『話がある。昼を共にしたい』というメッセージを手塚から受け取った俺は相手を間違えてないだろうか? という疑問と共に手塚の教室に向かうとそのまま生徒会室へと連れられた。
どうやら相手を間違えたわけでもなければ他人に聞かれたくない相談事なのだろう。それならばテニス部の副部長として、そして友である俺が耳をしっかり傾けようと意気込んだ。
あの手塚は周りに弱音や悩みを口にすることはそう多くない。だからある意味緊急事態なのかもしれないな。部のことだろうか、それとも肘に異常でも……? それだとしたらかなりまずい。
今度、章高おじさんに診てもらった時に結果が良くなかったらどうしよう。手塚がいない青学で全国優勝なんてかなり難しいぞ。
そう思って緊張しながら生徒会室の席に着き、弁当を傍らに置く。手塚は始終その表情を顰めていた。事の深刻さが窺える。
「手塚……一体何があったんだ? 言いにくいならゆっくりで構わないから」
「……大石」
俯き加減に手塚は口を開いた。
「九条に避けられているような気がする」
思わぬ言葉にポカンとしてしまった。俺の聞き間違いなのかと思ったが、手塚の言葉はあまりにもはっきりとしていて聞き間違いだと思う方が無理がある。
「え……九条さん、に? まさか……」
「どこかよそよそしくて表情に陰りも見えるんだ。同じクラスのお前は何か知らないか?」
何か、なんて言われても今日の記憶ではどう見てもいつも通りだったし、手塚の言うような陰りのある表情は見ていない。
もし彼の言うように手塚のみにそのような態度を示しているのならそれは手塚に原因があるように思えるが、全くピンとこなかった。
そもそも手塚は九条さんに気があるんだ。直接彼から聞いたわけではないが、そう思わせるような言動がちょくちょく見受けられるのでその可能性が非常に高い。
むしろ九条さんに気を遣うくらいだから彼女の嫌がることを手塚がするわけないし……。
「いや……俺から見たらいつも通りだったよ。もしかしたらお前の気のせいなんてことは━━」
「それはない」
言葉を被せる勢いで否定された。それだけ確信を得ているということか。
「手塚自身はそういうことをされるような何かに心当たりはないのか? まぁ、お前に限ってそんなことは……」
「……」
「……あるのか?」
否定しないどころか渋い顔の友人にまさかと思った。
「素っ気ない態度を取ってしまった」
「な、なんでまた……」
お前らしくない。そう呟く。手塚は余程のことがなければそんな態度を簡単には見せはしないからだ。いや、逆に九条さんの方が感情に敏感だったのだろうか。
「……九条が河村のことを相当心配していたから」
おそらく手塚は地区大会でのタカさんと九条さんのことを言ってるのだろう。確かに彼女はかなり心配していた。
……ということは、だ。
「手塚……まさかお前、嫉妬したのか……?」
恐る恐る尋ねると手塚は「そうかもしれない」と確かに口にした。
手塚は嫉妬していた。しかも本人なりに自覚があったようだ。いつも英二から感情のないサイボーグだとか言われていたが、お前にそういう感情があって安心する部分も大きいぞ俺は。
「そう気づいたのは昨日だが」
「結構遅かったんだな……いや、自分で気づいたのならいいことだと思うぞ」
「……あと、買い出しに行こうとする九条を止めた」
「? なんでだ?」
「九条を他の奴と一緒に行動させたくなかったからだ」
あぁ……確かに買い出しは基本的に二人だもんな。手塚、お前そんなにも嫉妬しやすい男だったんだな……。
「……おそらく不快な思いをさせてしまった」
「分かった手塚。とことん聞いてやるから最近九条さんにどんな態度で接してどんな言葉をかけたのか教えてくれ」
もしかしたらまだ何かあるのかもしれない。そう思った俺は手塚から全てを聞き出すことに決めた。あとで九条さんに手塚のフォローをしてやるべきだろう。
どうやら相手を間違えたわけでもなければ他人に聞かれたくない相談事なのだろう。それならばテニス部の副部長として、そして友である俺が耳をしっかり傾けようと意気込んだ。
あの手塚は周りに弱音や悩みを口にすることはそう多くない。だからある意味緊急事態なのかもしれないな。部のことだろうか、それとも肘に異常でも……? それだとしたらかなりまずい。
今度、章高おじさんに診てもらった時に結果が良くなかったらどうしよう。手塚がいない青学で全国優勝なんてかなり難しいぞ。
そう思って緊張しながら生徒会室の席に着き、弁当を傍らに置く。手塚は始終その表情を顰めていた。事の深刻さが窺える。
「手塚……一体何があったんだ? 言いにくいならゆっくりで構わないから」
「……大石」
俯き加減に手塚は口を開いた。
「九条に避けられているような気がする」
思わぬ言葉にポカンとしてしまった。俺の聞き間違いなのかと思ったが、手塚の言葉はあまりにもはっきりとしていて聞き間違いだと思う方が無理がある。
「え……九条さん、に? まさか……」
「どこかよそよそしくて表情に陰りも見えるんだ。同じクラスのお前は何か知らないか?」
何か、なんて言われても今日の記憶ではどう見てもいつも通りだったし、手塚の言うような陰りのある表情は見ていない。
もし彼の言うように手塚のみにそのような態度を示しているのならそれは手塚に原因があるように思えるが、全くピンとこなかった。
そもそも手塚は九条さんに気があるんだ。直接彼から聞いたわけではないが、そう思わせるような言動がちょくちょく見受けられるのでその可能性が非常に高い。
むしろ九条さんに気を遣うくらいだから彼女の嫌がることを手塚がするわけないし……。
「いや……俺から見たらいつも通りだったよ。もしかしたらお前の気のせいなんてことは━━」
「それはない」
言葉を被せる勢いで否定された。それだけ確信を得ているということか。
「手塚自身はそういうことをされるような何かに心当たりはないのか? まぁ、お前に限ってそんなことは……」
「……」
「……あるのか?」
否定しないどころか渋い顔の友人にまさかと思った。
「素っ気ない態度を取ってしまった」
「な、なんでまた……」
お前らしくない。そう呟く。手塚は余程のことがなければそんな態度を簡単には見せはしないからだ。いや、逆に九条さんの方が感情に敏感だったのだろうか。
「……九条が河村のことを相当心配していたから」
おそらく手塚は地区大会でのタカさんと九条さんのことを言ってるのだろう。確かに彼女はかなり心配していた。
……ということは、だ。
「手塚……まさかお前、嫉妬したのか……?」
恐る恐る尋ねると手塚は「そうかもしれない」と確かに口にした。
手塚は嫉妬していた。しかも本人なりに自覚があったようだ。いつも英二から感情のないサイボーグだとか言われていたが、お前にそういう感情があって安心する部分も大きいぞ俺は。
「そう気づいたのは昨日だが」
「結構遅かったんだな……いや、自分で気づいたのならいいことだと思うぞ」
「……あと、買い出しに行こうとする九条を止めた」
「? なんでだ?」
「九条を他の奴と一緒に行動させたくなかったからだ」
あぁ……確かに買い出しは基本的に二人だもんな。手塚、お前そんなにも嫉妬しやすい男だったんだな……。
「……おそらく不快な思いをさせてしまった」
「分かった手塚。とことん聞いてやるから最近九条さんにどんな態度で接してどんな言葉をかけたのか教えてくれ」
もしかしたらまだ何かあるのかもしれない。そう思った俺は手塚から全てを聞き出すことに決めた。あとで九条さんに手塚のフォローをしてやるべきだろう。