自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.14 そのお誘いに乗ってもいいかな?
主人公名前変換
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「……」
昼食の時間のことだった。本日は麻美のいる3年6組で昼食を取ることにした三人娘だったのだが、麻美の様子がいつもと違っていることに秋と遥は気づく。
機嫌が悪いというほど顰めた表情ではないので何か怒っているわけではなさそうであった。まるで心ここに在らずといったようにどこかボーッとしたように思える。
「麻美……どうしたの? 元気なさそうだけど?」
「うんうん。なんかいつもの麻美の覇気がないね。どっかしたの?」
「……」
コンビニで買ったであろうおにぎりを頬張る麻美はしばらく黙ったまま咀嚼をし、ごくんと飲み込んだあとぼそりと呟いた。
「……桃城にミクスドのペアを辞退するって言われた」
その報告を聞いて秋と遥は「えっ!?」と声を上げて驚いた。
「桃君が麻美とのミクスドペア解消だなんて……」
「あちゃ~すでに手遅れだったか~!」
ぺちん、と自身の額を叩く遥の残念そうな声にぴくりと反応した麻美が彼女を睨みつける。そんな鋭い眼光に遥は「びぇっ!」と恐怖の言葉が漏れた。
「でも困ったね……。麻美はこれからどうするの? 違う人とペアを組む?」
「あいつ以外組むつもりはない」
「だけどペア解消されちゃったんっしょ? 無理くない?」
「……」
遥の言葉は何も間違ってはいないので言い返せない麻美はギリッと奥歯を噛み締める。そんな彼女の様子を見た秋が悩みながらも言葉を告げた。
「……だったら、桃君にそのことを伝えてあげようよ。まだちゃんと話し合ってないんだよね? 彼からペアの辞退を受けてショックで何も言えなかったんじゃないかな?」
「別にショックじゃないけど……」
そんな女々しい感情を認めたくないと言わんばかりに否定するが、その言葉尻はどこか消え入りそうではある。秋はそんな麻美の性格も理解しながら話を続けた。
「それならそれでも大丈夫だから。とにかくちゃんと二人が納得するまでしっかり話し合った方がいいと思うよ。麻美は納得出来ないでしょ? だから桃君以外のミクスドペアは考えたくないんだと思うの」
「……」
確かに秋の言う通りだ。麻美はそう思った。むしろ全て彼女の言葉通りである。
桃城にペアの辞退を宣言され、言葉を失った麻美はそのまま無言で帰ったので「なんで」とか「分かった」とか口にすることもなかったのだ。
解消されるとは思っていなかったからこそそのショックは大きかっただろう。
とはいえ、それは自業自得。いくら意地っ張りで傍若無人な麻美とてそれくらいは理解していた。認めたくはないけど。
そして決心をする。ちゃんと後輩と言葉を交わすことに。
「確かに胃を割って話すのは大事だぞっ」
「遥、腹を割って、だね」
「……てへっ」
秋に間違いを正され、舌をペロッと出して茶目っ気をアピールするが、麻美はそんな彼女を無視する。
「……秋の意見を聞くとするか」
「本当? それならちゃんと本音で話してあげてね。これからどうしたいか、どうすればまたペアを組んでくれるか、それを冷静に聞いてね」
「あぁ」
「ちょっとちょっとあたしも同じ意見なのだがっ!?」
「うるさいな、その口にまち針つけて黙ってろ」
「辛辣ぅ!!」
昼食の時間のことだった。本日は麻美のいる3年6組で昼食を取ることにした三人娘だったのだが、麻美の様子がいつもと違っていることに秋と遥は気づく。
機嫌が悪いというほど顰めた表情ではないので何か怒っているわけではなさそうであった。まるで心ここに在らずといったようにどこかボーッとしたように思える。
「麻美……どうしたの? 元気なさそうだけど?」
「うんうん。なんかいつもの麻美の覇気がないね。どっかしたの?」
「……」
コンビニで買ったであろうおにぎりを頬張る麻美はしばらく黙ったまま咀嚼をし、ごくんと飲み込んだあとぼそりと呟いた。
「……桃城にミクスドのペアを辞退するって言われた」
その報告を聞いて秋と遥は「えっ!?」と声を上げて驚いた。
「桃君が麻美とのミクスドペア解消だなんて……」
「あちゃ~すでに手遅れだったか~!」
ぺちん、と自身の額を叩く遥の残念そうな声にぴくりと反応した麻美が彼女を睨みつける。そんな鋭い眼光に遥は「びぇっ!」と恐怖の言葉が漏れた。
「でも困ったね……。麻美はこれからどうするの? 違う人とペアを組む?」
「あいつ以外組むつもりはない」
「だけどペア解消されちゃったんっしょ? 無理くない?」
「……」
遥の言葉は何も間違ってはいないので言い返せない麻美はギリッと奥歯を噛み締める。そんな彼女の様子を見た秋が悩みながらも言葉を告げた。
「……だったら、桃君にそのことを伝えてあげようよ。まだちゃんと話し合ってないんだよね? 彼からペアの辞退を受けてショックで何も言えなかったんじゃないかな?」
「別にショックじゃないけど……」
そんな女々しい感情を認めたくないと言わんばかりに否定するが、その言葉尻はどこか消え入りそうではある。秋はそんな麻美の性格も理解しながら話を続けた。
「それならそれでも大丈夫だから。とにかくちゃんと二人が納得するまでしっかり話し合った方がいいと思うよ。麻美は納得出来ないでしょ? だから桃君以外のミクスドペアは考えたくないんだと思うの」
「……」
確かに秋の言う通りだ。麻美はそう思った。むしろ全て彼女の言葉通りである。
桃城にペアの辞退を宣言され、言葉を失った麻美はそのまま無言で帰ったので「なんで」とか「分かった」とか口にすることもなかったのだ。
解消されるとは思っていなかったからこそそのショックは大きかっただろう。
とはいえ、それは自業自得。いくら意地っ張りで傍若無人な麻美とてそれくらいは理解していた。認めたくはないけど。
そして決心をする。ちゃんと後輩と言葉を交わすことに。
「確かに胃を割って話すのは大事だぞっ」
「遥、腹を割って、だね」
「……てへっ」
秋に間違いを正され、舌をペロッと出して茶目っ気をアピールするが、麻美はそんな彼女を無視する。
「……秋の意見を聞くとするか」
「本当? それならちゃんと本音で話してあげてね。これからどうしたいか、どうすればまたペアを組んでくれるか、それを冷静に聞いてね」
「あぁ」
「ちょっとちょっとあたしも同じ意見なのだがっ!?」
「うるさいな、その口にまち針つけて黙ってろ」
「辛辣ぅ!!」