自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.13 さっさと帰って練習するぞ
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
球拾いの途中、テニス部の外まで転がっていったので急いで追いかけていたら、後輩と思わしき女子生徒が何やら慌てふためいている様子に気がついた。
どうやら一人は女子テニス部の子らしい。何だか心配になって彼女達の元へ近づいた。
「あなた達どうしたの?」
「せ、先輩っ!」
「あの! ボールがこの人の額にぶつかって気を失っちゃったんです!」
ツインテールに泣きぼくろのある少女が状況を説明する。確かに彼女達の前に仰向けで目を回しながら倒れている明るい髪色の他校生と思わしき男子生徒がいた。
「どこの学校の人かな……」
「あ、あの、この鞄に名前が……」
三つ編みのテニス部所属と思わしき少女が鞄を抱えて見せてくれた。そこには山吹中3年、千石清純と書かれていたので身元が判明して安心する。
「ひとまず保健室に連れて行かないと。あなた達も手伝ってくれるかな?」
「は、はいっ」
「任せてくださいっ」
さすがに一人で男性を運ぶのは難しいのでツインテールの子と一緒に千石君を運ぶことにし、三つ編みの子には荷物を運んでもらう。
彼の腕を肩に回して移動させようとするも、気を失っている人間は重くてなかなかに運ばせづらかったため、通りがかりの男性教諭に声をかけて保健室へと運ぶお手伝いを頼んだ。
手伝ってくれた二人にはお礼を告げて、これ以上時間を縛るのは申し訳ないのでそのまま解放することに。その際に千石君の鞄を受け取って、私は先生と共に保健室へ向かった。
千石君はただ気絶してるだけの様子。ベッドでしばらく寝かせたらそのうち起きるでしょうと保健の先生から言われたので、あとは先生に託して私は部活に戻ることに決めた。
そしてベッドで眠る千石君の近くに彼の鞄を置いて、カーテンを閉めようとした時だった。
「……女神様かな」
「えっ?」
突然声が聞こえてベッドで眠っているはずの彼へと目を向ける。いつの間に目を覚ましたのか、千石君はうっとりとするような目をしていた。
「あ、千石君っ、大丈夫?」
「俺を知ってるの!? まさか、これは運命っ!? それとも女神様は何でもお見通しってこと!?」
ガバッと急に起き上がった彼が私の手を握る。まさかの行動に驚きながらも、もしかしたら頭を打ったのかもしれないと思った。
「鞄に書いてたからだよ。それよりもどこか痛む所はない?」
「痛む所? やっぱり心臓、かな」
「! もしかして何か持病がっ?」
そうだとしたら保健室ではなく病院に行った方がいいのかもしれない。慌てて保健の先生に声をかけようとしたけど、千石君はキリッとした表情で口を開いた。
「君という女神を目にしてからだよ。きっと一生治ることはないのかもしれない。でも君が傍にいてくれたらそれだけで満たされるんだ」
「えっと……」
見る限り彼は元気そうだけど、でも少し言動が気になるのでやはり病院に行く方がいいのかもしれない。
「僕の女神様、どうか名前を教えていただけませんか? でないと君を想うあまり心臓が止まってしまいそうで……」
どう対応したらいいのか分からないのでひとまず尋ねられた名前だけでも伝えようとするも、気づいた保健の先生が「うちの生徒をナンパしないの!」と止めに入り、先生が「あとはこっちでどうにかするから戻っていいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて部活に戻ることにした。
あまりにも突然で驚きっぱなしだったけど……元気そうだったのでひとまず胸を撫で下ろした。
どうやら一人は女子テニス部の子らしい。何だか心配になって彼女達の元へ近づいた。
「あなた達どうしたの?」
「せ、先輩っ!」
「あの! ボールがこの人の額にぶつかって気を失っちゃったんです!」
ツインテールに泣きぼくろのある少女が状況を説明する。確かに彼女達の前に仰向けで目を回しながら倒れている明るい髪色の他校生と思わしき男子生徒がいた。
「どこの学校の人かな……」
「あ、あの、この鞄に名前が……」
三つ編みのテニス部所属と思わしき少女が鞄を抱えて見せてくれた。そこには山吹中3年、千石清純と書かれていたので身元が判明して安心する。
「ひとまず保健室に連れて行かないと。あなた達も手伝ってくれるかな?」
「は、はいっ」
「任せてくださいっ」
さすがに一人で男性を運ぶのは難しいのでツインテールの子と一緒に千石君を運ぶことにし、三つ編みの子には荷物を運んでもらう。
彼の腕を肩に回して移動させようとするも、気を失っている人間は重くてなかなかに運ばせづらかったため、通りがかりの男性教諭に声をかけて保健室へと運ぶお手伝いを頼んだ。
手伝ってくれた二人にはお礼を告げて、これ以上時間を縛るのは申し訳ないのでそのまま解放することに。その際に千石君の鞄を受け取って、私は先生と共に保健室へ向かった。
千石君はただ気絶してるだけの様子。ベッドでしばらく寝かせたらそのうち起きるでしょうと保健の先生から言われたので、あとは先生に託して私は部活に戻ることに決めた。
そしてベッドで眠る千石君の近くに彼の鞄を置いて、カーテンを閉めようとした時だった。
「……女神様かな」
「えっ?」
突然声が聞こえてベッドで眠っているはずの彼へと目を向ける。いつの間に目を覚ましたのか、千石君はうっとりとするような目をしていた。
「あ、千石君っ、大丈夫?」
「俺を知ってるの!? まさか、これは運命っ!? それとも女神様は何でもお見通しってこと!?」
ガバッと急に起き上がった彼が私の手を握る。まさかの行動に驚きながらも、もしかしたら頭を打ったのかもしれないと思った。
「鞄に書いてたからだよ。それよりもどこか痛む所はない?」
「痛む所? やっぱり心臓、かな」
「! もしかして何か持病がっ?」
そうだとしたら保健室ではなく病院に行った方がいいのかもしれない。慌てて保健の先生に声をかけようとしたけど、千石君はキリッとした表情で口を開いた。
「君という女神を目にしてからだよ。きっと一生治ることはないのかもしれない。でも君が傍にいてくれたらそれだけで満たされるんだ」
「えっと……」
見る限り彼は元気そうだけど、でも少し言動が気になるのでやはり病院に行く方がいいのかもしれない。
「僕の女神様、どうか名前を教えていただけませんか? でないと君を想うあまり心臓が止まってしまいそうで……」
どう対応したらいいのか分からないのでひとまず尋ねられた名前だけでも伝えようとするも、気づいた保健の先生が「うちの生徒をナンパしないの!」と止めに入り、先生が「あとはこっちでどうにかするから戻っていいよ」と言ってくれたのでお言葉に甘えて部活に戻ることにした。
あまりにも突然で驚きっぱなしだったけど……元気そうだったのでひとまず胸を撫で下ろした。