自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.1 それなら僕と試合してみない?
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「うぐぐ……。どうしてだ……どうして誰もあたしに力を貸してくれないんだー!」
昼休み、休憩時間、放課後を利用して手塚に新聞部の取材を許可してもらうため遥に協力してくれる3年生達に交渉をした。
昼休みには2年の時、麻美と共に一緒のクラスであった菊丸の元へ行くと「手塚を説得なんて無理無理」と断られ、近くにいた不二にも声を掛けるが「手塚って結構頑固だからなぁ」とやんわり断られる。
休憩時間には1年時、一緒の組であったよしみである乾に助けを求めるが「今は忙しい時期だからな。九月を過ぎたら取材を受ける確率は高まるぞ」と答えるだけで手を貸してくれる様子はなかった。
そして放課後である今、河村と話をしようと彼のクラスに向かう途中で河村とバッタリ会い、交渉をしようと試みるも「ごめんね、ちょっと急いでるんだ」と話を聞く前から断られた。
誰も協力してくれず彼女は途方にくれる。
「1年生や2年生じゃ手塚を説得出来るわけないし、あたしは一体どうすればっ!」
がくっと廊下であるその場で崩れ、これから先のことを考えた。
「このままでは確実に新聞部クビになってしまう……。今から新しい部活を探すにしても受け入れてくれるだろうか……。だからと言って部活に入らないと内申に響く……」
「君、気分でも悪いのかい?」
ぶつぶつ呟く彼女の元に誰かが声をかけた。遥は顔を上げるとそこにはテニス部副部長の大石秀一郎が彼女を心配して目を合わせるようにしゃがみ込んでいた。
(大石だ……)
「あ……。もしかして、西成さん?」
「え? 大石、あたしのこと知ってるの?」
「手塚の隣の席で去年は英二のクラスメイトだろ? 知ってるよ。君だって俺のこと知ってるのかい?」
「そりゃあ、英二がよく話してたし、手塚が『大石を見習え』って口うるさく言ってたし、それより何よりテニス部の副部長……ハッ!」
遥はそこで気付いた。副部長でもあり、手塚の友人でもある大石に協力を求めたらどうか、と。
「ところで、こんな所でしゃがみ込んで一体……」
「大石副部長様! どうかこの哀れな新聞部員のお願いを聞いて下さいませっ!!」
手を前に組んでお願いのポーズをする遥に大石は何度も瞬きを繰り返す。
「えっと……お願いって?」
「実は……」
そして遥は全てを話した。男子テニス部の取材が出来なければ退部になること、手塚には既に断られてしまったこと、そして大石以外の何人かにも協力を断られたこと。
「そっか……。手塚には既に断られたのか。竜崎先生には言ってみたかい?」
「部長がオッケーを出したら構わないって……。あたしの最後の希望は大石だけなんだよ! 何とかしていただけたらあたし大石の犬になります! ワンッ!」
「別に犬にはならなくていいよ。……とりあえず手塚とは話してみるから。さ、立って。制服が汚れちゃうぞ」
手を差し出した大石に遥はその手を取り立ち上がった。
そしてようやく手塚を説得してくれる者が現れたため、遥の目が輝き出した。
「ありがとうっ! それじゃあ、大石頼むね! 協力してくれてありがとう!!」
「あ、あぁ」
大石の両手を握ってぶんぶん大きく振ると遥は「それじゃあね!」と元気良く嵐のように去って行った。
昼休み、休憩時間、放課後を利用して手塚に新聞部の取材を許可してもらうため遥に協力してくれる3年生達に交渉をした。
昼休みには2年の時、麻美と共に一緒のクラスであった菊丸の元へ行くと「手塚を説得なんて無理無理」と断られ、近くにいた不二にも声を掛けるが「手塚って結構頑固だからなぁ」とやんわり断られる。
休憩時間には1年時、一緒の組であったよしみである乾に助けを求めるが「今は忙しい時期だからな。九月を過ぎたら取材を受ける確率は高まるぞ」と答えるだけで手を貸してくれる様子はなかった。
そして放課後である今、河村と話をしようと彼のクラスに向かう途中で河村とバッタリ会い、交渉をしようと試みるも「ごめんね、ちょっと急いでるんだ」と話を聞く前から断られた。
誰も協力してくれず彼女は途方にくれる。
「1年生や2年生じゃ手塚を説得出来るわけないし、あたしは一体どうすればっ!」
がくっと廊下であるその場で崩れ、これから先のことを考えた。
「このままでは確実に新聞部クビになってしまう……。今から新しい部活を探すにしても受け入れてくれるだろうか……。だからと言って部活に入らないと内申に響く……」
「君、気分でも悪いのかい?」
ぶつぶつ呟く彼女の元に誰かが声をかけた。遥は顔を上げるとそこにはテニス部副部長の大石秀一郎が彼女を心配して目を合わせるようにしゃがみ込んでいた。
(大石だ……)
「あ……。もしかして、西成さん?」
「え? 大石、あたしのこと知ってるの?」
「手塚の隣の席で去年は英二のクラスメイトだろ? 知ってるよ。君だって俺のこと知ってるのかい?」
「そりゃあ、英二がよく話してたし、手塚が『大石を見習え』って口うるさく言ってたし、それより何よりテニス部の副部長……ハッ!」
遥はそこで気付いた。副部長でもあり、手塚の友人でもある大石に協力を求めたらどうか、と。
「ところで、こんな所でしゃがみ込んで一体……」
「大石副部長様! どうかこの哀れな新聞部員のお願いを聞いて下さいませっ!!」
手を前に組んでお願いのポーズをする遥に大石は何度も瞬きを繰り返す。
「えっと……お願いって?」
「実は……」
そして遥は全てを話した。男子テニス部の取材が出来なければ退部になること、手塚には既に断られてしまったこと、そして大石以外の何人かにも協力を断られたこと。
「そっか……。手塚には既に断られたのか。竜崎先生には言ってみたかい?」
「部長がオッケーを出したら構わないって……。あたしの最後の希望は大石だけなんだよ! 何とかしていただけたらあたし大石の犬になります! ワンッ!」
「別に犬にはならなくていいよ。……とりあえず手塚とは話してみるから。さ、立って。制服が汚れちゃうぞ」
手を差し出した大石に遥はその手を取り立ち上がった。
そしてようやく手塚を説得してくれる者が現れたため、遥の目が輝き出した。
「ありがとうっ! それじゃあ、大石頼むね! 協力してくれてありがとう!!」
「あ、あぁ」
大石の両手を握ってぶんぶん大きく振ると遥は「それじゃあね!」と元気良く嵐のように去って行った。