自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.13 さっさと帰って練習するぞ
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「ったく、何なんだよあいつ……! 追ってきやがって……」
まぁ、撒いたけど。そう呟いて後ろを確認する。
不審者がいるっつーから追っ払ってやろうとしたのに怯むどころかこっちが追われるというのはさすがに読めなかった。っつーか理解出来ない。
それよりもあのオレンジ頭の奴、私が打ったボールをビビることなく見切って涼しい顔をするから腹が立つな。鼻の下を伸ばして女を見てたのは何だったんだよ。
っち、と舌打ちをしながら男子テニス部の敷地へと足を踏み入れた。今日はミクスド練習があるからな。
地区大会が終わってからの練習だから桃城にはしっかりと話をしておきたい。秋や遥に反省会させられたし。
今度の目標だの、コミュニケーションを取れだの色々と言われたから面倒ではあるがちゃんと話し合いはしておかないと。
『これからも桃君とパートナーとしてやっていきたいならちゃんと桃君と意思疎通出来るようにしないと』
そう言っていた秋の言葉を思い出す。
『麻美も少しは桃城の気持ちを考えるべきだよっ。このままじゃもうパートナーにはなれませんってフラれるかもしれないからねっ』
同時に余計なお世話だった下僕の言葉も思い出す。あいつの上から目線の言葉と顔が腹立たしくて殴りたくなった。あとで殴っておく。
しかし、男テニの敷地のどこを見渡しても桃城の姿はない。遅刻か?
「やぁ、赤宮さん。桃を探してるのかな?」
そんな私の前に不二周助が声をかける。……未だに何考えてるか分からない奴。意味深な言葉を残したかと思うとあれから特に変わった様子は見せないからやはり適当なことを言っただけなのかもしれない。
「知ってるならどこにいるか教えろ」
だからこっちもいつも通りの態度で桃城の居場所を吐かせることにした。
「彼、乾に頼まれて買い出しに出てるんだよ」
「は? じゃああいつは今日は休みなわけ?」
「いや、遅れて練習を始めると思うよ。買う物は決まってるからそんな長い時間かけないだろうし」
多分ね。と答える奴の言葉から察するに、もしかしたら寄り道をしてすぐには戻らない可能性もあると言いたげであった。
「ひとまず桃が戻ってくるまで赤宮さんは僕とダブルスの練習でもどうかな?」
「はあ?」
こいつ何言ってやがる。試合するならともかく一緒にダブルスを組めだと? 絶対に無理。絶対に腹立つ。
「嫌に決まってるだろ」
「でもレギュラーで今手が空いてるのは僕だし、それに桃が帰ってくるまで何もしないわけにはいかないでしょ?」
……やっぱり腹立つなこいつ。にこにこしてりゃいいと思ってんのか?
心底嫌な顔を奴に向けた私はフンと鼻を鳴らして背を向ける。
「だったら桃城の奴を見つけて連れ戻すまでだ」
「え? 追いかけるの? すれ違いになるんじゃないなかな?」
「それはそれでいい運動になるだろ」
とにかく奴とダブルスなんざごめんだ。不二が仲間なんて憎たらしくてしょうがない。あいつを守るのも守られるのも想像するだけで癪に障る。
不二とペアを組みたくない私はジャージのまま桃城を探しに学校の敷地から出ることにした。
「……ねぇ、英二。なんで赤宮さんは僕とペアになりたくないんだろうね?」
「目の敵にされてるからでしょ~?」
まぁ、撒いたけど。そう呟いて後ろを確認する。
不審者がいるっつーから追っ払ってやろうとしたのに怯むどころかこっちが追われるというのはさすがに読めなかった。っつーか理解出来ない。
それよりもあのオレンジ頭の奴、私が打ったボールをビビることなく見切って涼しい顔をするから腹が立つな。鼻の下を伸ばして女を見てたのは何だったんだよ。
っち、と舌打ちをしながら男子テニス部の敷地へと足を踏み入れた。今日はミクスド練習があるからな。
地区大会が終わってからの練習だから桃城にはしっかりと話をしておきたい。秋や遥に反省会させられたし。
今度の目標だの、コミュニケーションを取れだの色々と言われたから面倒ではあるがちゃんと話し合いはしておかないと。
『これからも桃君とパートナーとしてやっていきたいならちゃんと桃君と意思疎通出来るようにしないと』
そう言っていた秋の言葉を思い出す。
『麻美も少しは桃城の気持ちを考えるべきだよっ。このままじゃもうパートナーにはなれませんってフラれるかもしれないからねっ』
同時に余計なお世話だった下僕の言葉も思い出す。あいつの上から目線の言葉と顔が腹立たしくて殴りたくなった。あとで殴っておく。
しかし、男テニの敷地のどこを見渡しても桃城の姿はない。遅刻か?
「やぁ、赤宮さん。桃を探してるのかな?」
そんな私の前に不二周助が声をかける。……未だに何考えてるか分からない奴。意味深な言葉を残したかと思うとあれから特に変わった様子は見せないからやはり適当なことを言っただけなのかもしれない。
「知ってるならどこにいるか教えろ」
だからこっちもいつも通りの態度で桃城の居場所を吐かせることにした。
「彼、乾に頼まれて買い出しに出てるんだよ」
「は? じゃああいつは今日は休みなわけ?」
「いや、遅れて練習を始めると思うよ。買う物は決まってるからそんな長い時間かけないだろうし」
多分ね。と答える奴の言葉から察するに、もしかしたら寄り道をしてすぐには戻らない可能性もあると言いたげであった。
「ひとまず桃が戻ってくるまで赤宮さんは僕とダブルスの練習でもどうかな?」
「はあ?」
こいつ何言ってやがる。試合するならともかく一緒にダブルスを組めだと? 絶対に無理。絶対に腹立つ。
「嫌に決まってるだろ」
「でもレギュラーで今手が空いてるのは僕だし、それに桃が帰ってくるまで何もしないわけにはいかないでしょ?」
……やっぱり腹立つなこいつ。にこにこしてりゃいいと思ってんのか?
心底嫌な顔を奴に向けた私はフンと鼻を鳴らして背を向ける。
「だったら桃城の奴を見つけて連れ戻すまでだ」
「え? 追いかけるの? すれ違いになるんじゃないなかな?」
「それはそれでいい運動になるだろ」
とにかく奴とダブルスなんざごめんだ。不二が仲間なんて憎たらしくてしょうがない。あいつを守るのも守られるのも想像するだけで癪に障る。
不二とペアを組みたくない私はジャージのまま桃城を探しに学校の敷地から出ることにした。
「……ねぇ、英二。なんで赤宮さんは僕とペアになりたくないんだろうね?」
「目の敵にされてるからでしょ~?」