自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.13 さっさと帰って練習するぞ
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ちょうど部活が始まる前のこと。青学男子テニス部では少しずつ部員達が集まりつつあった。
秋もすでにマネージャーとしての準備を終えて練習が始まるまで待機している中、近くにいた乾がキョロキョロと何かを、またか誰かを探している様子だった。
それに気づいた秋は何か困りごとだろうかと考えて身長の高い彼に声をかける。
「乾君、どうかしたの?」
「あぁ、九条か。いや実はね、買い出しを頼みたいのだが誰に頼もうかと思ってね」
乾の手には買い出しリストであるメモ用紙が握られていた。おそらく備品関係なのだろう。
けれど貴重な練習時間。部員達は練習時間を削ってまでわざわざ買い出しに行くのは躊躇うのかもしれない。
それならばと秋はマネージャーの出番だと考え、乾に向けてにこっと笑みを浮かべて立候補した。
「それなら私が行くよ。マネージャーだし、それくらいのことは私に任せて」
「そうか。それはありがたいな。しかし、九条一人では大変なのでもう一人確保したいところなんだが、そうなると問題が発生する」
「問題?」
それはなんだろう。乾に問いかけようとしたが、二人の前に口を挟む者が現れた。
「九条は行かなくていい」
手塚国光であった。まさか彼が話に割って入ってくるなんて思いもしなかったから秋はぱちぱちと驚きに瞬きをする。
「手塚君?」
「あぁ、やっぱりそうなると思ったよ。そういうわけだから九条、買い出しはまだここに来ていない桃と池田に頼むことにするよ。おそらくそろそろ部室に到着するだろうしな」
じゃあ、俺は行ってくるよ。そう告げて乾は部室の方へと向かって行った。
乾の中ではおそらくこうなることを予測していたそうだが秋にとっては何のことだか分からずに戸惑ってしまう。
手塚に止められた理由も分からず、秋は不安げに手塚へと目を向けた。
「手塚君……どうして私は行っちゃ駄目だったの?」
「……お前の仕事は買い出しではないからだ」
「マネージャーなのに……?」
むしろそのような雑務が仕事なのでは? そう思って聞き返すと手塚はぴくりと眉を動かした。それに気づいた秋は「あ」と心の中で口にする。彼を怒らせてしまったのかも、と。
「お前に買い出しは必要ない」
はっきりとそう言われてしまい、秋は少しだけ傷ついた。買い出しもまともに出来ないと思われているようで。
「そ、っか……うん、分かった。ごめんね……」
役に立たなくて。その言葉だけは胸に留めておく。口にするには自虐的過ぎるため。
「九条……」
「部活頑張ってね。私も役立てるように頑張るから」
何か口にしようとした手塚の言葉を遮り、秋は笑みを浮かべて応援の言葉を送った。その表情は無理して作ったものである。
秋は地区予選の件もあり、手塚といるのが気まずく感じてしまい、そのまま彼から離れて自分の出来ることを探しに行った。
秋もすでにマネージャーとしての準備を終えて練習が始まるまで待機している中、近くにいた乾がキョロキョロと何かを、またか誰かを探している様子だった。
それに気づいた秋は何か困りごとだろうかと考えて身長の高い彼に声をかける。
「乾君、どうかしたの?」
「あぁ、九条か。いや実はね、買い出しを頼みたいのだが誰に頼もうかと思ってね」
乾の手には買い出しリストであるメモ用紙が握られていた。おそらく備品関係なのだろう。
けれど貴重な練習時間。部員達は練習時間を削ってまでわざわざ買い出しに行くのは躊躇うのかもしれない。
それならばと秋はマネージャーの出番だと考え、乾に向けてにこっと笑みを浮かべて立候補した。
「それなら私が行くよ。マネージャーだし、それくらいのことは私に任せて」
「そうか。それはありがたいな。しかし、九条一人では大変なのでもう一人確保したいところなんだが、そうなると問題が発生する」
「問題?」
それはなんだろう。乾に問いかけようとしたが、二人の前に口を挟む者が現れた。
「九条は行かなくていい」
手塚国光であった。まさか彼が話に割って入ってくるなんて思いもしなかったから秋はぱちぱちと驚きに瞬きをする。
「手塚君?」
「あぁ、やっぱりそうなると思ったよ。そういうわけだから九条、買い出しはまだここに来ていない桃と池田に頼むことにするよ。おそらくそろそろ部室に到着するだろうしな」
じゃあ、俺は行ってくるよ。そう告げて乾は部室の方へと向かって行った。
乾の中ではおそらくこうなることを予測していたそうだが秋にとっては何のことだか分からずに戸惑ってしまう。
手塚に止められた理由も分からず、秋は不安げに手塚へと目を向けた。
「手塚君……どうして私は行っちゃ駄目だったの?」
「……お前の仕事は買い出しではないからだ」
「マネージャーなのに……?」
むしろそのような雑務が仕事なのでは? そう思って聞き返すと手塚はぴくりと眉を動かした。それに気づいた秋は「あ」と心の中で口にする。彼を怒らせてしまったのかも、と。
「お前に買い出しは必要ない」
はっきりとそう言われてしまい、秋は少しだけ傷ついた。買い出しもまともに出来ないと思われているようで。
「そ、っか……うん、分かった。ごめんね……」
役に立たなくて。その言葉だけは胸に留めておく。口にするには自虐的過ぎるため。
「九条……」
「部活頑張ってね。私も役立てるように頑張るから」
何か口にしようとした手塚の言葉を遮り、秋は笑みを浮かべて応援の言葉を送った。その表情は無理して作ったものである。
秋は地区予選の件もあり、手塚といるのが気まずく感じてしまい、そのまま彼から離れて自分の出来ることを探しに行った。