自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.12 少なくとも俺達のテニス部は全国No.1を諦めるつもりはないからな
主人公名前変換
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同時刻、遥は自室にてデジカメの写真を確認している最中だった。そんな彼女の傍らに置いているスマートフォンに音が鳴り響く。電話の着信音である。
遥はすぐに手に取って相手の名前を確認した。そこには乾の名前が表示されている。
つい最近『何かとテニス部に顔を出すし、1年の頃からよしみだ。何かあった時のために連絡先を交換しておこう』と言われたので必要あるのかなと思いながら交換したのは記憶に新しかった。
実際交換をしてみたらメッセージで「次、取材に来るのはいつだ」とか「明日は朝練があるから時間を無駄にするなよ」とまるで口うるさい母親のようにあれこれ言ってくる。
そんな乾からの電話にうげぇっと思いながらも通話ボタンを押した。
「はいはーい。もしもーし」
『俺の電話に躊躇った確率100%』
「分かってるのに電話する神経凄いね!?」
もはや嫌がらせかなっ? と訴えたくなる。それに乾のことだ。肯定する時も包み隠さず正直に言ってくるかもしれない。そう思うと深いことは突っ込まないことにした。
「わざわざ電話するなんて何用でー? あたしの声が聞きたかったとか?」
『ははは。面白い冗談を言う奴だ』
「切るよ!?」
『まぁ、待て。赤宮のことについて聞きたいだけだ。電話の方が早いと思ってね』
「麻美のこと?」
『大会終わりに赤宮と九条を誘って甘い物でも食って来たのだろう? その時に慰めだの元気づけたと思うからその結果が聞きたくてね』
「なんで君が知ってるんですか」
あたし言ってないよね!? なんでそんな詳しいこと知ってるの!? どっかで隠れて見てた!? もしかしてストーカー!?
一気に捲し立てて言おうとしたが、そう返されると予測したのか、すかさず乾が口を開く。
『それくらいデータを元にすれば分かることだ』
「データってそんなに分かるものっすかね!?」
『分かってるから当たったのだろう。俺が聞きたいのは赤宮のこれからのミクスド大会の意欲についてだ』
「意欲?」
『思いのほか意気消沈していたし、桃も心配していたくらいだからね。赤宮がミクスドから手を引く可能性もあるからそれならば早く知りたいと思ったんだよ。他の残ったメンバーに力を入れなければならないからね』
「ほうほう。それならば問題はないさっ。麻美にはあたしと秋で喝を入れたし、ちゃんと反省会もしたから今度は今日みたいな試合はしないはずさ!」
『なるほど。思い留まらせる確率は高かったが、反省までさせたのは予想外だったな。さすが九条だ』
「なんで当然のように秋の手柄になるわけ?」
いや、間違いではないかもしれないけど、と思うものの、さすがに口にはしなかった。やっぱりな、と思われるからである。
『西成は数少ない正論を言っても赤宮に殴られるだろう?』
「色々とツッコミどころ満載だけど、もういいよそれで!」
『とりあえず聞きたいことは以上だ。本当は九条に聞きたかったが、おそらく時間からしてもう寝入ってる確率が84%だったのでまだ起きてるお前に連絡させてもらったんだ』
「あたしが起きてると確信してるのが腹立つなぁ……」
『これでも感謝してるんだぞ俺は? 明日からの練習に彼女が出るか出ないかでこちらも色々と考えなければならないのでね。だが、赤宮が抜けないならまた練習に専念してもらわないとな。実力があるだけに勿体ないし』
「はいはい、役立てて良かったですよー」
『あぁ、助かったよ。ありがとう。しかし、早く寝ないと遅刻するぞ』
「ほんと君は一言多いよっ! おやすみ!」
あたしの母かっ! と思いながら遥は乾の通話を切った。
しばらく黙ったままムカムカする遥はもう少し起きるつもりだったが、すぐにベッドで寝ることにした。
乾に言われたから、と思うのは癪だけど本当に遅刻したら「やっぱりな」と笑われるのが目に見えたため。
遥はすぐに手に取って相手の名前を確認した。そこには乾の名前が表示されている。
つい最近『何かとテニス部に顔を出すし、1年の頃からよしみだ。何かあった時のために連絡先を交換しておこう』と言われたので必要あるのかなと思いながら交換したのは記憶に新しかった。
実際交換をしてみたらメッセージで「次、取材に来るのはいつだ」とか「明日は朝練があるから時間を無駄にするなよ」とまるで口うるさい母親のようにあれこれ言ってくる。
そんな乾からの電話にうげぇっと思いながらも通話ボタンを押した。
「はいはーい。もしもーし」
『俺の電話に躊躇った確率100%』
「分かってるのに電話する神経凄いね!?」
もはや嫌がらせかなっ? と訴えたくなる。それに乾のことだ。肯定する時も包み隠さず正直に言ってくるかもしれない。そう思うと深いことは突っ込まないことにした。
「わざわざ電話するなんて何用でー? あたしの声が聞きたかったとか?」
『ははは。面白い冗談を言う奴だ』
「切るよ!?」
『まぁ、待て。赤宮のことについて聞きたいだけだ。電話の方が早いと思ってね』
「麻美のこと?」
『大会終わりに赤宮と九条を誘って甘い物でも食って来たのだろう? その時に慰めだの元気づけたと思うからその結果が聞きたくてね』
「なんで君が知ってるんですか」
あたし言ってないよね!? なんでそんな詳しいこと知ってるの!? どっかで隠れて見てた!? もしかしてストーカー!?
一気に捲し立てて言おうとしたが、そう返されると予測したのか、すかさず乾が口を開く。
『それくらいデータを元にすれば分かることだ』
「データってそんなに分かるものっすかね!?」
『分かってるから当たったのだろう。俺が聞きたいのは赤宮のこれからのミクスド大会の意欲についてだ』
「意欲?」
『思いのほか意気消沈していたし、桃も心配していたくらいだからね。赤宮がミクスドから手を引く可能性もあるからそれならば早く知りたいと思ったんだよ。他の残ったメンバーに力を入れなければならないからね』
「ほうほう。それならば問題はないさっ。麻美にはあたしと秋で喝を入れたし、ちゃんと反省会もしたから今度は今日みたいな試合はしないはずさ!」
『なるほど。思い留まらせる確率は高かったが、反省までさせたのは予想外だったな。さすが九条だ』
「なんで当然のように秋の手柄になるわけ?」
いや、間違いではないかもしれないけど、と思うものの、さすがに口にはしなかった。やっぱりな、と思われるからである。
『西成は数少ない正論を言っても赤宮に殴られるだろう?』
「色々とツッコミどころ満載だけど、もういいよそれで!」
『とりあえず聞きたいことは以上だ。本当は九条に聞きたかったが、おそらく時間からしてもう寝入ってる確率が84%だったのでまだ起きてるお前に連絡させてもらったんだ』
「あたしが起きてると確信してるのが腹立つなぁ……」
『これでも感謝してるんだぞ俺は? 明日からの練習に彼女が出るか出ないかでこちらも色々と考えなければならないのでね。だが、赤宮が抜けないならまた練習に専念してもらわないとな。実力があるだけに勿体ないし』
「はいはい、役立てて良かったですよー」
『あぁ、助かったよ。ありがとう。しかし、早く寝ないと遅刻するぞ』
「ほんと君は一言多いよっ! おやすみ!」
あたしの母かっ! と思いながら遥は乾の通話を切った。
しばらく黙ったままムカムカする遥はもう少し起きるつもりだったが、すぐにベッドで寝ることにした。
乾に言われたから、と思うのは癪だけど本当に遅刻したら「やっぱりな」と笑われるのが目に見えたため。