自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.12 少なくとも俺達のテニス部は全国No.1を諦めるつもりはないからな
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
男子、女子、そしてミクスドの地区予選が終わり、麻美と秋は遥に無理やり誘われ、ファミレスで女子会をしよう! と強制参加をさせられた。
ストロベリーパフェを食べる遥、パンケーキを食べる秋、プリンアラモードを食べる麻美。
テーブル席にてスイーツを注文した彼女達は甘味に舌鼓を打ちながら大会の話になった。
「ひとまず男子と女子、そしてミクスドの地区大会は突破だね。次は都大会だけどここも上手く勝ち抜けたいところだよ」
「……」
「麻美、元気ないぞっ! やっぱミクスドで負けたのが効いてる感じ!?」
「遥……」
いくら何でも直球すぎるのではないか。少し時間をかけて話題にするつもりだった秋としては遥のその正直に開く口が羨ましいような羨ましくないような気持ちに浸る。
「……」
麻美は何も答えることなく無心でプリンを頬張っていた。
「まぁ、でも相手は不動峰の部長さんにその妹ちゃんでしょ? 実力的にもダブルスの相性的にも相手が上なんだし、都大会で頑張ればいいさっ」
「……」
ねっ? と、遥が訴えても麻美に反応はなかった。うるさいと、手を出すこともなく。
その様子に秋も彼女がいつもとは違うと考え、心配そうに声をかけた。
「麻美、まさか次のミクスド……都大会には出ないってことないよね?」
「……」
「えっ! さすがにそれはないでしょ!? 1回負けたくらいで! 麻美はそんな子じゃないでしょ!」
「……」
食べてる途中の手を止め、スプーンをドンッと叩きつけるようにテーブルに置いた麻美に遥が「ひぇっ!」と声を上げる。
「そもそもミクスドなんざ私に合わねぇんだよ。やってられるか」
「麻美……でもそれじゃあ、何のために頑張ってきたか分からないよ。今日のミクスド試合は今までの練習を活かせなかった分、次は挽回してほしいもの」
「そ、そうだよ麻美っ! 君は打倒不二のために男テニで練習出来るミクスドメンバーに入ったんでしょっ?」
「……」
ムッとしながらも麻美は特に言葉を返すことはない。言い返さないということならそれなりに麻美にも思う所があるし、秋と遥の言葉に同意してるようなもの。
やはり麻美だって悔しいはず。諦めたくないはずだと彼女と付き合いの長い秋と遥は麻美に頑張ってもらうためもう一声だと思い、言葉を続ける。
「ここで諦めるなんて麻美らしくないぞっ。負けたら勝つまでやるのが麻美じゃないか。不二の時みたいに勝ちに貪欲になるのだ!」
「麻美の練習に付き合ってくれた桃君も悔しいままだと思うよ。麻美がパートナーに選んだのにここでやめるのは可哀想だし、先輩として凄い所を見せてあげてほしいな」
「……。……はぁ」
しばらくして麻美は詰まったものを出すように溜め息を吐き出した。
麻美の頭によぎったのは練習に付き合ってくれた桃城と、いまだに勝ち星を取れない相手、不二の顔。
「確かに逃げるのは性に合わない。加えて不二をぶちのめせないのは腹が立つ」
「ってことは、ミクスドは続けてくれるんだね?」
「少し頭を冷やした。やめない」
「それでこそ麻美だっ!」
やった! と喜ぶ秋と遥。このまま終わるのは勿体ないもんね、と口にした二人に麻美は小さく呟く。
「……お節介な奴らだな」
「ん? 麻美なんか言ったー?」
「別に」
「それじゃあ早速反省会しようか。じゃないと次も同じ結果になっちゃうから」
秋が嬉しそうに反省会を提案すると麻美は苦々しい表情を見せた。そんな切り替えの早い秋に今さら嫌だとは言えない。
「やっぱり今回の麻美は早合点して失敗したと思うの」
「麻美ってばテニスに関しては調子に乗りやすいからね」
「うっさいこの馬鹿っ」
「とにかく麻美はちゃんとパートナーがいることを考えて動かないと」
「……」
「桃君をパートナーとして選んだのは麻美なんだから彼の話はしっかり聞くべきだよ。きっと桃君も言いたいことが沢山あったけど、言えなかったかもしれないし、まずはしっかりと彼とのコミュニケーションを取った方がいいね」
「英二も似たようなこと言ってたよ。信頼も何もないってさ。やっぱ黄金ペアが言うんだから絆は大事だと思うよ」
「……善処する」
眉を顰めながら渋々ではあるが麻美は二人の言葉を聞き入れた。麻美の課題は山積みである。
ストロベリーパフェを食べる遥、パンケーキを食べる秋、プリンアラモードを食べる麻美。
テーブル席にてスイーツを注文した彼女達は甘味に舌鼓を打ちながら大会の話になった。
「ひとまず男子と女子、そしてミクスドの地区大会は突破だね。次は都大会だけどここも上手く勝ち抜けたいところだよ」
「……」
「麻美、元気ないぞっ! やっぱミクスドで負けたのが効いてる感じ!?」
「遥……」
いくら何でも直球すぎるのではないか。少し時間をかけて話題にするつもりだった秋としては遥のその正直に開く口が羨ましいような羨ましくないような気持ちに浸る。
「……」
麻美は何も答えることなく無心でプリンを頬張っていた。
「まぁ、でも相手は不動峰の部長さんにその妹ちゃんでしょ? 実力的にもダブルスの相性的にも相手が上なんだし、都大会で頑張ればいいさっ」
「……」
ねっ? と、遥が訴えても麻美に反応はなかった。うるさいと、手を出すこともなく。
その様子に秋も彼女がいつもとは違うと考え、心配そうに声をかけた。
「麻美、まさか次のミクスド……都大会には出ないってことないよね?」
「……」
「えっ! さすがにそれはないでしょ!? 1回負けたくらいで! 麻美はそんな子じゃないでしょ!」
「……」
食べてる途中の手を止め、スプーンをドンッと叩きつけるようにテーブルに置いた麻美に遥が「ひぇっ!」と声を上げる。
「そもそもミクスドなんざ私に合わねぇんだよ。やってられるか」
「麻美……でもそれじゃあ、何のために頑張ってきたか分からないよ。今日のミクスド試合は今までの練習を活かせなかった分、次は挽回してほしいもの」
「そ、そうだよ麻美っ! 君は打倒不二のために男テニで練習出来るミクスドメンバーに入ったんでしょっ?」
「……」
ムッとしながらも麻美は特に言葉を返すことはない。言い返さないということならそれなりに麻美にも思う所があるし、秋と遥の言葉に同意してるようなもの。
やはり麻美だって悔しいはず。諦めたくないはずだと彼女と付き合いの長い秋と遥は麻美に頑張ってもらうためもう一声だと思い、言葉を続ける。
「ここで諦めるなんて麻美らしくないぞっ。負けたら勝つまでやるのが麻美じゃないか。不二の時みたいに勝ちに貪欲になるのだ!」
「麻美の練習に付き合ってくれた桃君も悔しいままだと思うよ。麻美がパートナーに選んだのにここでやめるのは可哀想だし、先輩として凄い所を見せてあげてほしいな」
「……。……はぁ」
しばらくして麻美は詰まったものを出すように溜め息を吐き出した。
麻美の頭によぎったのは練習に付き合ってくれた桃城と、いまだに勝ち星を取れない相手、不二の顔。
「確かに逃げるのは性に合わない。加えて不二をぶちのめせないのは腹が立つ」
「ってことは、ミクスドは続けてくれるんだね?」
「少し頭を冷やした。やめない」
「それでこそ麻美だっ!」
やった! と喜ぶ秋と遥。このまま終わるのは勿体ないもんね、と口にした二人に麻美は小さく呟く。
「……お節介な奴らだな」
「ん? 麻美なんか言ったー?」
「別に」
「それじゃあ早速反省会しようか。じゃないと次も同じ結果になっちゃうから」
秋が嬉しそうに反省会を提案すると麻美は苦々しい表情を見せた。そんな切り替えの早い秋に今さら嫌だとは言えない。
「やっぱり今回の麻美は早合点して失敗したと思うの」
「麻美ってばテニスに関しては調子に乗りやすいからね」
「うっさいこの馬鹿っ」
「とにかく麻美はちゃんとパートナーがいることを考えて動かないと」
「……」
「桃君をパートナーとして選んだのは麻美なんだから彼の話はしっかり聞くべきだよ。きっと桃君も言いたいことが沢山あったけど、言えなかったかもしれないし、まずはしっかりと彼とのコミュニケーションを取った方がいいね」
「英二も似たようなこと言ってたよ。信頼も何もないってさ。やっぱ黄金ペアが言うんだから絆は大事だと思うよ」
「……善処する」
眉を顰めながら渋々ではあるが麻美は二人の言葉を聞き入れた。麻美の課題は山積みである。