自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.12 少なくとも俺達のテニス部は全国No.1を諦めるつもりはないからな
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「あらま、負けちゃったね」
カメラで写真を撮っていた遥だったが、あまりにもいい写真が撮れなかったため途中でカメラを下ろした状態での観戦に切り替えた。
しかし結果が結果だけに残念そうに呟くも、試合の流れからして仕方ないとも思える。
そして近くにいた元クラスメイトの菊丸に話しかけた。
「ね、英二。準優勝でも次の都大会戦には出場出来るんだよね? だからまだここで敗退にはならないよね?」
「そうそう。2位通過はまだ大丈夫」
「それにしても残念だったね~。優勝出来なくて」
「そーだよなー。まぁ、あの試合ならしょうがないっていうか……黄金ペアの菊丸様から見てもあれは引くほど酷かったね」
うんうんと腕を組んで頷く菊丸は麻美がいないのをいいことにここぞとばかり駄目なポイントを指摘していく。
「自分勝手に試合するし、すぐに相手の実力を決めつけるし、パートナーを駒だと勘違いしてるし、信頼も何もあったもんじゃないし、てか練習の意味がない結果って感じ。ほんと今まで何してたのっ!? てくらいに」
「おぉ、めちゃくちゃ言うじゃん……」
「そんくらいヤバかったんだって。むしろ桃が可哀想にゃんだよな~」
「麻美相手じゃペアの子はみんな萎縮すると思うんだよね」
「……けど、さすがに今回は麻美も凹んでるかもね」
「そうだよなぁ。このあと元気づけさせなきゃ。英二も一緒にどう?」
「へっへ~ん。ざぁんねんでした! 俺はこのあとタカさん家で打ち上げの寿司パがあるもんね~!」
ニッと笑いながらVサインを決める菊丸に遥は「えー!?」と声を上げた。
「何それ狡いっ! あたしも寿司パしたい!」
「男テニレギュラーである俺達の祝勝会だもんね~。だから遥は無理っ」
「ってことは大石も参加するやつじゃん! なのにあたしは参加出来ないだなんて! ち、ちくしょお!」
「お前の分まで食べてやるから」
「ちっとも嬉しくないやい!」
ニヤニヤしながら肩をポンッと叩かれるも遥はムキーッと腕を上げて悔しげな表情をするしかなかった。
それならばとこっちは麻美と秋を誘っての女子会をするしかあるまいと遥は考えた。
さすがに寿司は無理でも女子会らしくファミレスのパフェを食べるとかいいかもしれない。
「ふーんだっ! こっちは麻美と秋と一緒にパフェでも食べてやるもんねー!」
「俺は寿司の方が絶対いいけどね~」
「むむむむっ!」
確かに寿司に比べたらファミレスのパフェではレベルが違いすぎて霞むかもしれない。
「あたしだって、あたしだっていつかたらふくカウンターで寿司を食ってやるんだからね!」
「はいはい」
「返事が雑っ!」
思わず地団駄を踏む遥だったが、そこへ第三者の声が聞こえてきた。
「二人は仲がいいなぁ」
ハッ! と瞬時にその声に反応した遥が声の主へと目を向ければそこには爽やかに笑う男子テニス部の副部長がいた。
「お、大石っ!」
「ちょっとちょっと、やめてくんない大石っ! こいつはただの元クラスメイトなんだけどっ」
「友達に対して酷くないっ!?」
まるで友達とは思ってないみたいじゃないか! そう声を上げる遥だったが、菊丸は「えっ? そうだけど?」と返すので遥は「うぎぎぎぎっ!」と奇声を発した。
「英二もそんなにからかうなよ。ほら、そろそろタカさん家に行くぞ」
「ほいほ~い」
「じゃあ、俺達は行くよ。西成さん、今日はお疲れ様」
「え、あ、うん! 大石もお疲れ!」
先ほどまで菊丸に苛立った遥だったが、大石に挨拶をされ、でへっとにやけながら手を振った。そんな彼女を見て菊丸は「単純な奴」と口パクをするも遥が気づくことはない。
カメラで写真を撮っていた遥だったが、あまりにもいい写真が撮れなかったため途中でカメラを下ろした状態での観戦に切り替えた。
しかし結果が結果だけに残念そうに呟くも、試合の流れからして仕方ないとも思える。
そして近くにいた元クラスメイトの菊丸に話しかけた。
「ね、英二。準優勝でも次の都大会戦には出場出来るんだよね? だからまだここで敗退にはならないよね?」
「そうそう。2位通過はまだ大丈夫」
「それにしても残念だったね~。優勝出来なくて」
「そーだよなー。まぁ、あの試合ならしょうがないっていうか……黄金ペアの菊丸様から見てもあれは引くほど酷かったね」
うんうんと腕を組んで頷く菊丸は麻美がいないのをいいことにここぞとばかり駄目なポイントを指摘していく。
「自分勝手に試合するし、すぐに相手の実力を決めつけるし、パートナーを駒だと勘違いしてるし、信頼も何もあったもんじゃないし、てか練習の意味がない結果って感じ。ほんと今まで何してたのっ!? てくらいに」
「おぉ、めちゃくちゃ言うじゃん……」
「そんくらいヤバかったんだって。むしろ桃が可哀想にゃんだよな~」
「麻美相手じゃペアの子はみんな萎縮すると思うんだよね」
「……けど、さすがに今回は麻美も凹んでるかもね」
「そうだよなぁ。このあと元気づけさせなきゃ。英二も一緒にどう?」
「へっへ~ん。ざぁんねんでした! 俺はこのあとタカさん家で打ち上げの寿司パがあるもんね~!」
ニッと笑いながらVサインを決める菊丸に遥は「えー!?」と声を上げた。
「何それ狡いっ! あたしも寿司パしたい!」
「男テニレギュラーである俺達の祝勝会だもんね~。だから遥は無理っ」
「ってことは大石も参加するやつじゃん! なのにあたしは参加出来ないだなんて! ち、ちくしょお!」
「お前の分まで食べてやるから」
「ちっとも嬉しくないやい!」
ニヤニヤしながら肩をポンッと叩かれるも遥はムキーッと腕を上げて悔しげな表情をするしかなかった。
それならばとこっちは麻美と秋を誘っての女子会をするしかあるまいと遥は考えた。
さすがに寿司は無理でも女子会らしくファミレスのパフェを食べるとかいいかもしれない。
「ふーんだっ! こっちは麻美と秋と一緒にパフェでも食べてやるもんねー!」
「俺は寿司の方が絶対いいけどね~」
「むむむむっ!」
確かに寿司に比べたらファミレスのパフェではレベルが違いすぎて霞むかもしれない。
「あたしだって、あたしだっていつかたらふくカウンターで寿司を食ってやるんだからね!」
「はいはい」
「返事が雑っ!」
思わず地団駄を踏む遥だったが、そこへ第三者の声が聞こえてきた。
「二人は仲がいいなぁ」
ハッ! と瞬時にその声に反応した遥が声の主へと目を向ければそこには爽やかに笑う男子テニス部の副部長がいた。
「お、大石っ!」
「ちょっとちょっと、やめてくんない大石っ! こいつはただの元クラスメイトなんだけどっ」
「友達に対して酷くないっ!?」
まるで友達とは思ってないみたいじゃないか! そう声を上げる遥だったが、菊丸は「えっ? そうだけど?」と返すので遥は「うぎぎぎぎっ!」と奇声を発した。
「英二もそんなにからかうなよ。ほら、そろそろタカさん家に行くぞ」
「ほいほ~い」
「じゃあ、俺達は行くよ。西成さん、今日はお疲れ様」
「え、あ、うん! 大石もお疲れ!」
先ほどまで菊丸に苛立った遥だったが、大石に挨拶をされ、でへっとにやけながら手を振った。そんな彼女を見て菊丸は「単純な奴」と口パクをするも遥が気づくことはない。