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vol.12 少なくとも俺達のテニス部は全国No.1を諦めるつもりはないからな
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今年から開催される中学ミックスダブルス大会。テニス界を盛り上げるための試験的なものでもある今大会。
ルールは簡単。1セットマッチで6ゲーム先取した方が勝利。この部分は男子テニス部の大会や女子テニス部の大会と同じ。
ただミクスドに出られるのは3組である。つまり、2勝した学校が次の学校と対戦出来るわけだ。
ミクスド大会も青学は順調に勝ち進んでいた。麻美は桃城とペアを組み、大将戦とも言えるダブルス1で登録されていた。
けれどダブルス1に回るまでもなく、勝利を収めているため活躍はない。
麻美にとって勝ち進んでいるのはいいことだが、自分の出番がないとなかなかに暇でつまらなかった。
しかし、ミクスド決勝戦にてようやく麻美の番が回ってきた。相手は不動峰。先ほどの男子テニス大会の再現のような対戦である。
ダブルス3は辛勝、ダブルス2で惨敗となった現状。麻美と桃城が勝たなければ優勝とはならない。
とはいえ、準優勝でも次の都大会への切符は得られるので例え負けたとしても問題はないのだが、麻美のプライドが許せなかった。
「ようやく出番だな」
「また不動峰と決勝とは。ま、俺は出場してなかったんでちょーどイイっすね!」
待ちに待ったミクスドデビュー戦。女子大会でも動き足りなかった麻美は男子が混ざったこの混合ダブルスで暴れるつもり満々である。
その隣に立つ桃城も不動峰戦は補欠だったため肩を回しながら不動峰の実力を試すつもりでいた。
「赤宮、桃城。油断だけはするな」
そんな二人の元へ手塚が声をかける。手塚の隣には女子テニス部の部長もいた。
「りょーかいッス!」
「油断してるのは向こうだろうけど」
ふん、と鼻を鳴らす麻美に女テニの部長はやれやれと溜め息を吐いた。
「赤宮さんが一番当てはまるのよ。ちゃんと彼の助言は聞き入れなさい」
「はいはいはいはい」
部長の小言を聞き流し、適当に返事をする麻美は桃城に「行くぞ」と告げて試合コートへと向かった。
女テニの部長、皐月涙は額に手を当ててさらに深い溜め息をつく。
「……申し訳ないわ、手塚君。本当に自信過剰な子で……」
「自信を持つことは悪いことではない。……まぁ、そういう人間なんだろう」
ふぅ、と手塚も嘆息をついた。はたしてこの試合はどうなるのだろうかと不安でしかない。
なぜなら不動峰の相手は橘兄妹だからである。
兄、橘桔平は主将であり部の顧問代わりでもある上に実力も申し分ない。そんな彼の妹である橘杏もテニスの腕もある。そして兄妹ならではの意思疎通、相性はバッチリだ。
例え、女子シングルスなら麻美に分があったとしてもこれはダブルス。シングルスの実力は関係ないのだ。
ダブルス初心者である麻美と桃城のペアは些かというか不安要素でしかないのでダブルス1にしてもいいのか気がかりではあったが、それでも個々の実力としては悪くないペアである。
練習のおかげで全然駄目だった二人は今ではそれなりにマシなレベルまで引き上がっていた。そのため他のミクスドペアに勝てるくらいにはなったが、ダブルスとして、というより個人の実力で捩じ伏せたようなものなのでダブルスの本領発揮とまではいかない。
とにかく公式戦でどこまで通用するかを見て、これからのことを考えようと手塚はそう決めた。
「手塚君なら彼女に怯むことはないと思うけど、何か思う所があればどんどん言ってあげて。強い人の話ならそれなりに耳に入れると思うから」
「あぁ、そうしよう。……さっきは聞き入れる様子はなかったがな」
「……そうね」
ルールは簡単。1セットマッチで6ゲーム先取した方が勝利。この部分は男子テニス部の大会や女子テニス部の大会と同じ。
ただミクスドに出られるのは3組である。つまり、2勝した学校が次の学校と対戦出来るわけだ。
ミクスド大会も青学は順調に勝ち進んでいた。麻美は桃城とペアを組み、大将戦とも言えるダブルス1で登録されていた。
けれどダブルス1に回るまでもなく、勝利を収めているため活躍はない。
麻美にとって勝ち進んでいるのはいいことだが、自分の出番がないとなかなかに暇でつまらなかった。
しかし、ミクスド決勝戦にてようやく麻美の番が回ってきた。相手は不動峰。先ほどの男子テニス大会の再現のような対戦である。
ダブルス3は辛勝、ダブルス2で惨敗となった現状。麻美と桃城が勝たなければ優勝とはならない。
とはいえ、準優勝でも次の都大会への切符は得られるので例え負けたとしても問題はないのだが、麻美のプライドが許せなかった。
「ようやく出番だな」
「また不動峰と決勝とは。ま、俺は出場してなかったんでちょーどイイっすね!」
待ちに待ったミクスドデビュー戦。女子大会でも動き足りなかった麻美は男子が混ざったこの混合ダブルスで暴れるつもり満々である。
その隣に立つ桃城も不動峰戦は補欠だったため肩を回しながら不動峰の実力を試すつもりでいた。
「赤宮、桃城。油断だけはするな」
そんな二人の元へ手塚が声をかける。手塚の隣には女子テニス部の部長もいた。
「りょーかいッス!」
「油断してるのは向こうだろうけど」
ふん、と鼻を鳴らす麻美に女テニの部長はやれやれと溜め息を吐いた。
「赤宮さんが一番当てはまるのよ。ちゃんと彼の助言は聞き入れなさい」
「はいはいはいはい」
部長の小言を聞き流し、適当に返事をする麻美は桃城に「行くぞ」と告げて試合コートへと向かった。
女テニの部長、皐月涙は額に手を当ててさらに深い溜め息をつく。
「……申し訳ないわ、手塚君。本当に自信過剰な子で……」
「自信を持つことは悪いことではない。……まぁ、そういう人間なんだろう」
ふぅ、と手塚も嘆息をついた。はたしてこの試合はどうなるのだろうかと不安でしかない。
なぜなら不動峰の相手は橘兄妹だからである。
兄、橘桔平は主将であり部の顧問代わりでもある上に実力も申し分ない。そんな彼の妹である橘杏もテニスの腕もある。そして兄妹ならではの意思疎通、相性はバッチリだ。
例え、女子シングルスなら麻美に分があったとしてもこれはダブルス。シングルスの実力は関係ないのだ。
ダブルス初心者である麻美と桃城のペアは些かというか不安要素でしかないのでダブルス1にしてもいいのか気がかりではあったが、それでも個々の実力としては悪くないペアである。
練習のおかげで全然駄目だった二人は今ではそれなりにマシなレベルまで引き上がっていた。そのため他のミクスドペアに勝てるくらいにはなったが、ダブルスとして、というより個人の実力で捩じ伏せたようなものなのでダブルスの本領発揮とまではいかない。
とにかく公式戦でどこまで通用するかを見て、これからのことを考えようと手塚はそう決めた。
「手塚君なら彼女に怯むことはないと思うけど、何か思う所があればどんどん言ってあげて。強い人の話ならそれなりに耳に入れると思うから」
「あぁ、そうしよう。……さっきは聞き入れる様子はなかったがな」
「……そうね」