自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
vol.1 それなら僕と試合してみない?
主人公名前変換
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昼休み。秋は次の授業が音楽で移動教室なため、教科書を持って音楽室に向かっていた。
廊下を歩く先には見知った相手がこちらの方へと向かって歩いて来る。
その人物は赤宮麻美。どうやら相手はまだ秋の存在に気付いてはいないようだ。
「麻美」
「ん? あぁ、秋か」
麻美と秋とは1年の時に同じクラスでよく一緒に行動をしていたが、2年の時にクラスが分かれたあと、一緒に行動を共にする回数は減ったものの二人の友情は変わらずにいた。
「久し振りだね」
「最近メールも寄越さないし、校内でもなかなか会わないから蒸発したのかと思ったけど」
「メールしたかったんだけど、生徒会で忙しかったり……あと私まだ部活が決まってないの……」
「まだ決まってないのか?」
「うん。やりたいことが見つからなくて。麻美はテニス部だよね、テニスは楽しい?」
「まぁ、悪くはないな」
「いいなぁ。麻美はやりたいことがあって」
はぁ、と溜め息を吐く秋。麻美は何か言おうと言葉を探したが、何者かが麻美に向かって走って来た。
「麻美ーー!!」
バタバタと走って来たのは遥。勢いよく走って来るため突進でもしてくるんじゃないかと感じた麻美は彼女の顔面に張り手を一発与えて「ぶっ!」と声を漏らす遥の動きを止めた。
あまりにも突然のことで秋は瞬きを繰り返す。
「あたたた……。相変わらず酷い暴力だなぁ麻美! あたしとクラスが離れて寂しかったんじゃ……べふぅ!」
あまりにも調子の良いことを言う遥に苛立ちを感じた麻美は彼女の頬にビンタも一発食らわせる。
「相変わらず鬱陶しい奴だ」
「えっと……麻美。その子は?」
「……西成遥。去年一緒のクラスだった奴。何かと私にまとわりつく鬱陶しい奴」
麻美の言う通り遥は2年生の時、一緒のクラスであった。だが、何故か遥に懐かれてしまって騒々しい一年間を過ごしたのだ。
「今は3年1組でーす!」
「あ、私は2組だから体育は一緒だね?」
「おぉ。そうだねー……って、どっかで見たことあるような……」
「九条秋。生徒会の書記だ」
「あっ! そうそう! 生徒会だね! だから見たことあったんだ」
ぽむっと拳を手のひらの上に落とし、なるほどと呟く遥に秋は麻美とはまた違うタイプの女子である彼女を見てくすっと笑った。
「麻美にしては珍しい子と友達なんだね」
「どう見たらこんな奴と友達関係に見える? 主人と下僕の関係でしかない」
「ちょっ! そんな言い方は酷いじゃないか! あたし達は愛を誓った仲でもあるのに……! ハッ! まさかその子とは愛人関係なんじゃ……」
「殴るぞ」
麻美が遥の言動にまた苛立ちを覚え、元凶である彼女の頭を鷲掴みしてミシミシと力を込める。
「あだだだっ!! 調子に乗っちゃってすみませんんんん!!」
「仲良さそうで何よりだよ。麻美ってそんなに友達多くないから安心しちゃった」
「……あんたは私の保護者か」
「もちろん友達だよ。えっと、西成さん。私とも仲良くしてくれたら嬉しいな」
先程、麻美の攻撃を食らい頭を抱える遥の前に秋はニコッと笑いながら握手を求めるように手を差し出した。
「遥でいいよ。あたしも秋って呼ぶから。人類皆兄弟! よろしくっ」
遥も手を差し出して握手を交わす。秋と遥は新しい友を得た。
廊下を歩く先には見知った相手がこちらの方へと向かって歩いて来る。
その人物は赤宮麻美。どうやら相手はまだ秋の存在に気付いてはいないようだ。
「麻美」
「ん? あぁ、秋か」
麻美と秋とは1年の時に同じクラスでよく一緒に行動をしていたが、2年の時にクラスが分かれたあと、一緒に行動を共にする回数は減ったものの二人の友情は変わらずにいた。
「久し振りだね」
「最近メールも寄越さないし、校内でもなかなか会わないから蒸発したのかと思ったけど」
「メールしたかったんだけど、生徒会で忙しかったり……あと私まだ部活が決まってないの……」
「まだ決まってないのか?」
「うん。やりたいことが見つからなくて。麻美はテニス部だよね、テニスは楽しい?」
「まぁ、悪くはないな」
「いいなぁ。麻美はやりたいことがあって」
はぁ、と溜め息を吐く秋。麻美は何か言おうと言葉を探したが、何者かが麻美に向かって走って来た。
「麻美ーー!!」
バタバタと走って来たのは遥。勢いよく走って来るため突進でもしてくるんじゃないかと感じた麻美は彼女の顔面に張り手を一発与えて「ぶっ!」と声を漏らす遥の動きを止めた。
あまりにも突然のことで秋は瞬きを繰り返す。
「あたたた……。相変わらず酷い暴力だなぁ麻美! あたしとクラスが離れて寂しかったんじゃ……べふぅ!」
あまりにも調子の良いことを言う遥に苛立ちを感じた麻美は彼女の頬にビンタも一発食らわせる。
「相変わらず鬱陶しい奴だ」
「えっと……麻美。その子は?」
「……西成遥。去年一緒のクラスだった奴。何かと私にまとわりつく鬱陶しい奴」
麻美の言う通り遥は2年生の時、一緒のクラスであった。だが、何故か遥に懐かれてしまって騒々しい一年間を過ごしたのだ。
「今は3年1組でーす!」
「あ、私は2組だから体育は一緒だね?」
「おぉ。そうだねー……って、どっかで見たことあるような……」
「九条秋。生徒会の書記だ」
「あっ! そうそう! 生徒会だね! だから見たことあったんだ」
ぽむっと拳を手のひらの上に落とし、なるほどと呟く遥に秋は麻美とはまた違うタイプの女子である彼女を見てくすっと笑った。
「麻美にしては珍しい子と友達なんだね」
「どう見たらこんな奴と友達関係に見える? 主人と下僕の関係でしかない」
「ちょっ! そんな言い方は酷いじゃないか! あたし達は愛を誓った仲でもあるのに……! ハッ! まさかその子とは愛人関係なんじゃ……」
「殴るぞ」
麻美が遥の言動にまた苛立ちを覚え、元凶である彼女の頭を鷲掴みしてミシミシと力を込める。
「あだだだっ!! 調子に乗っちゃってすみませんんんん!!」
「仲良さそうで何よりだよ。麻美ってそんなに友達多くないから安心しちゃった」
「……あんたは私の保護者か」
「もちろん友達だよ。えっと、西成さん。私とも仲良くしてくれたら嬉しいな」
先程、麻美の攻撃を食らい頭を抱える遥の前に秋はニコッと笑いながら握手を求めるように手を差し出した。
「遥でいいよ。あたしも秋って呼ぶから。人類皆兄弟! よろしくっ」
遥も手を差し出して握手を交わす。秋と遥は新しい友を得た。