自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
スポーツジムのプレオープンに招待された少年少女
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「くっそ。あいつら好き勝手しやがって……」
ぶつぶつと文句を言いながら麻美はスポーツ飲料水のペットボトルを手に街中を歩いていた。
遡ること10分前。跡部グループが今度オープンする予定の最新マシンが導入されたスポーツジムのプレオープンに招待されたレギュラーとそのマネージャー達はそのスポーツジムにて待ち合わせをしていた。
本来はレギュラー達のみであったが、その話を聞いた遥が「えー! あたしも行きたい行きたい! かばっちと汗かきたい!」と本音ダダ漏れの駄々っ子を発揮したせいで跡部から氷のように冷たい視線を受けたが「責任者として赤宮と九条も同行するなら許可する」と提案を出されたため、遥が麻美と秋を力強く説得して同行が叶ったという。
麻美は渋々だが、真新しいスポーツジムのプレオープンならそんなに人もいないだろうし、悪くはないかと少し満更でもない様子だった。
秋は遥が跡部に無理を言ったことを注意しながらも彼女の望みのため同行することにした。それだけでなく憧れであり友人の向日もいることが大きな決め手でもあったが。
そして部活が休みである本日。学校が終わってから1時間後に待ち合わせとのことだったが、その待ち合わせ時間ちょうどになってもレギュラー達の姿が見えなかった。
「来ないね……みんな」
「このあたしでさえも遅刻しなかったのにメンズがみんな遅刻って何事!? もしかして事件!? かばっちは大丈夫なの!?」
「うるさい下僕! 誰でもいいから一回連絡しろ!」
「なんて横暴な!」
「あ、待って。跡部からグループメッセージが届いてたよ」
跡部とマネージャーの三人が繋がっているグループメッセージにて跡部からメッセージが届いていたことに気づいた秋が二人に知らせると、麻美と遥もすぐに自身のスマートフォンを取り出した。
『今、レギュラー達と近くのテニスコートで打ち合ってるが、もう少し打ちたいっつー要望が出たからあと30分後に向かう。先にジムに行きたいなら話を通しておくから好きにしな』
という跡部のメッセージを見て三人は黙り込んだ。
「……どうしよっか? 先に行く?」
「女の子を待たせるなんてさすが跡部だわ! まぁ、先に行ってもいいっていうアフターフォローがあるので許してあげようではないか」
「はぁ……。時間があるなら私は先に飲み物でも買ってくる」
「えっ? でも、ジムにも自販機が置いてるって公式サイトに載ってたよ」
「飲みたいもんがなかったらわざわざ外に出て買うのが面倒だろ」
「麻美ってばこだわり強いんだから~。そんじゃああたしらは先にジムに行っとくね」
「はいはい」
こうして麻美は秋と遥と別れて一人でコンビニにて自分の好みのスポーツ飲料水を買いに行った。
そして再びスポーツジムへと向かおうとした途中、行きしなには気づかなかったストリートテニスコートと書かれた看板を麻美は見つける。
「……もしかしてここにいやがるのか」
だったら奴らに文句を言ってやろう。そう思って階段を上がった。
階段に上がっている途中、聞き覚えのある声が耳に入り、麻美は足を止める。
「お前が例の青学1年レギュラーか」
間違いなく跡部の声であった。
(青学? どっかで聞いたな……)
どこで聞いたんだったか。最近聞いた気がする。
少し記憶を思い起こしてみると案外すぐに彼女は思い出した。
そうだ。秋の従兄妹がいる学校だったな、と。ついでに赤澤がいるルドルフが敗北した学校ということも。
階段を上りきっていないため、姿は見えないが所々レギュラーと思われる者の言葉も聞こえてくるのでおそらく全員揃っているのだろうと思われた。
彼らの話をよく聞いてみると、どうやら氷帝メンバー達が青学に喧嘩を吹っかけているように思える。
(あいつら、私には喧嘩するなっつーくせに……)
イラッとし、不愉快全開のオーラを纏わせながら階段をもう一段上がったすぐのことだった。
「そこのサル山の大将試合シングルスやろーよ」
「あせるなよ!」
「逃げるの?」
また、麻美の足が止まる。
今、サル山の大将って言われたのか? あの跡部が? そんなことを堂々と言う奴がいるのかよ。
なかなかにない跡部への発言に麻美はフッと笑った。
「関東大会で直々に倒してやるよ。青学、お前ら全員完膚なきまでにな」
愉快だと思っていたら喧嘩を売っていたわりに早々に引き上げようとする跡部の声が聞こえたので麻美は本来の自分の目的を思い出し、そのまま残りの階段を駆け上がった。
「お前ら! いつまで油売ってやがる!!」
突然の怒号にストリートテニス場にいる全員の視線が麻美に向けられていた。
「ゲッ……赤宮」
向日がやべぇと言いたげな表情で呟く。そんな彼と同じ気持ちになったのは他にもいただろう。何人かが冷たい汗を流す。
「こんな所で喧嘩売ってる暇があったらさっさと来い! 人を待たせるなんていい度胸だな!?」
氷帝メンバー達を鋭く睨みながら怒鳴りつける麻美の登場に驚いたのは何も氷帝面子だけではない。
麻美の近くにいる青学の1年越前リョーマは瞬きを繰り返し、2年の桃城武は呆気にとられた表情で彼女を見つめ、不動峰の2年である橘杏に至っては驚きながら口元に手を当てていた。
「……麻美めっちゃカンカンやで、跡部」
「だろうな」
忍足がぼそっと跡部に伝えるもそんなこと言われなくても分かってると言いたげな態度で跡部は深い溜め息を吐いた。
「いくぞ、お前ら。うちのマネージャーの機嫌がこれ以上損ねたら暴れかねないんでな」
そう告げると、他のメンバー達もすぐに動き出した。元はと言えば約束の時間を先延ばしにした自分達のせいでもあると少なからず思っていたこともあり、麻美が怒るのも理解出来たためキビキビと動く。
たかだか一人の女子生徒の顔色を窺うなんて。とそんな様子を見た桃城はそう感じただろう。ジッと麻美を見ていたら何見てんだと言いたげな視線が彼女から向けられ、思わず目を逸らした。
(マネージャー、ねぇ……)
「まだ怒ってんのか?」
「誰のせいだと思ってんだ」
氷帝レギュラー達を引き連れながらも麻美の苛立ちは治まらなかった。
「待ち合わせ時間前になって30分遅れるだの、よその学校に喧嘩売ってるだの、どういうつもりだ」
「ちゃんと理由は書いただろ。こいつらがもう少し打ちたいっつーから30分追加した。それでキリのいい所で終わったらちょうど大会前に色気づいてる奴がいたもんでからかっただけだ」
「大会前に色気づいてる奴ならここにもいるだろうが」
「めっちゃ視線が痛いわ……」
麻美が忍足にガンを飛ばす。忍足はその視線に静かに耐えるしかなかった。
「まぁ、そいつは試合に影響しないからな」
「ハッ、どうだかな」
「そういえば、赤宮一人だけ? 遥と九条は一緒じゃないの?」
ふと、疑問に思った滝が麻美に尋ねる。麻美はすぐに「二人は先にジムに行ってる」と答えると跡部はククッと笑った。
「なんだ、じゃあお前は寂しくて俺達を探しに来たのか?」
「は?」
何言ってんだこいつは。そんな冷ややかな目で跡部を見つめる麻美だったが、跡部は構わず話を続ける。
「だからそんなにご立腹なんだろ」
「勘違いすんな。私はこいつを買いに行ってた途中であんたらがいそうなテニスコートを見つけたから文句を言いに来ただけだ」
スポーツ飲料水のボトルを見せつけながら眉を寄せる麻美。からかうつもりで口にした跡部だったが思いもよらぬ彼女のその言葉に胸の内で「ほう」と呟く。
他人と関わることを嫌う麻美が文句を言うためだけにわざわざ足を運ぶのだ。以前のような友人のために跡部の元へ訪れた時とは理由が違う。
マネージャーになった影響で他人と関わることが多くなったからなのか、麻美が自ら動いて誰かと関わるのはいい傾向である。
何だかんだ言って麻美と関わる機会が増えたことにより、秋や遥ほどとはいかないが『他人』という認識ではなくなったと跡部は考えた。
(人間不信の猫がやっと馴れたと思えば可愛いもんか)
それを麻美に言ってしまったらさらに不機嫌になることは目に見えてるため跡部はそれ以上は口にしなかった。
「あの、赤宮さん、本当にすみませんでした……先輩方のことを考えずにお待たせてしまって……」
麻美が怒鳴りに来てから今までずっとしゅんと落ち込んでいた鳳がやっと口を開く。
どうやら遅れての合流は少なからず彼に罪悪感を与えていただけに不機嫌な麻美を見てさらに申し訳なさが芽吹いてしまった。
「……」
「えっと、でも皆さん悪気はなくてっ……俺ももっと気遣えば良かったのに……なのに、すみません……」
何も返事をしてくれない麻美にどうしようどうしようと焦りながらももう一度謝罪をする。そんな彼に麻美は一言だけ口にした。
「許す」
本音を言えばもう少しだんまりを決め込もうと思ったがさすがに泣かれたら困るので麻美はすぐに鳳を許した。
(赤宮の奴、長太郎に甘いんじゃねーの?)
幾度か鳳に少しばかり優しい言動をする麻美を目撃することがあった向日は「得な奴だな」と思った。羨ましいかどうかは別として。
ぶつぶつと文句を言いながら麻美はスポーツ飲料水のペットボトルを手に街中を歩いていた。
遡ること10分前。跡部グループが今度オープンする予定の最新マシンが導入されたスポーツジムのプレオープンに招待されたレギュラーとそのマネージャー達はそのスポーツジムにて待ち合わせをしていた。
本来はレギュラー達のみであったが、その話を聞いた遥が「えー! あたしも行きたい行きたい! かばっちと汗かきたい!」と本音ダダ漏れの駄々っ子を発揮したせいで跡部から氷のように冷たい視線を受けたが「責任者として赤宮と九条も同行するなら許可する」と提案を出されたため、遥が麻美と秋を力強く説得して同行が叶ったという。
麻美は渋々だが、真新しいスポーツジムのプレオープンならそんなに人もいないだろうし、悪くはないかと少し満更でもない様子だった。
秋は遥が跡部に無理を言ったことを注意しながらも彼女の望みのため同行することにした。それだけでなく憧れであり友人の向日もいることが大きな決め手でもあったが。
そして部活が休みである本日。学校が終わってから1時間後に待ち合わせとのことだったが、その待ち合わせ時間ちょうどになってもレギュラー達の姿が見えなかった。
「来ないね……みんな」
「このあたしでさえも遅刻しなかったのにメンズがみんな遅刻って何事!? もしかして事件!? かばっちは大丈夫なの!?」
「うるさい下僕! 誰でもいいから一回連絡しろ!」
「なんて横暴な!」
「あ、待って。跡部からグループメッセージが届いてたよ」
跡部とマネージャーの三人が繋がっているグループメッセージにて跡部からメッセージが届いていたことに気づいた秋が二人に知らせると、麻美と遥もすぐに自身のスマートフォンを取り出した。
『今、レギュラー達と近くのテニスコートで打ち合ってるが、もう少し打ちたいっつー要望が出たからあと30分後に向かう。先にジムに行きたいなら話を通しておくから好きにしな』
という跡部のメッセージを見て三人は黙り込んだ。
「……どうしよっか? 先に行く?」
「女の子を待たせるなんてさすが跡部だわ! まぁ、先に行ってもいいっていうアフターフォローがあるので許してあげようではないか」
「はぁ……。時間があるなら私は先に飲み物でも買ってくる」
「えっ? でも、ジムにも自販機が置いてるって公式サイトに載ってたよ」
「飲みたいもんがなかったらわざわざ外に出て買うのが面倒だろ」
「麻美ってばこだわり強いんだから~。そんじゃああたしらは先にジムに行っとくね」
「はいはい」
こうして麻美は秋と遥と別れて一人でコンビニにて自分の好みのスポーツ飲料水を買いに行った。
そして再びスポーツジムへと向かおうとした途中、行きしなには気づかなかったストリートテニスコートと書かれた看板を麻美は見つける。
「……もしかしてここにいやがるのか」
だったら奴らに文句を言ってやろう。そう思って階段を上がった。
階段に上がっている途中、聞き覚えのある声が耳に入り、麻美は足を止める。
「お前が例の青学1年レギュラーか」
間違いなく跡部の声であった。
(青学? どっかで聞いたな……)
どこで聞いたんだったか。最近聞いた気がする。
少し記憶を思い起こしてみると案外すぐに彼女は思い出した。
そうだ。秋の従兄妹がいる学校だったな、と。ついでに赤澤がいるルドルフが敗北した学校ということも。
階段を上りきっていないため、姿は見えないが所々レギュラーと思われる者の言葉も聞こえてくるのでおそらく全員揃っているのだろうと思われた。
彼らの話をよく聞いてみると、どうやら氷帝メンバー達が青学に喧嘩を吹っかけているように思える。
(あいつら、私には喧嘩するなっつーくせに……)
イラッとし、不愉快全開のオーラを纏わせながら階段をもう一段上がったすぐのことだった。
「そこのサル山の大将試合シングルスやろーよ」
「あせるなよ!」
「逃げるの?」
また、麻美の足が止まる。
今、サル山の大将って言われたのか? あの跡部が? そんなことを堂々と言う奴がいるのかよ。
なかなかにない跡部への発言に麻美はフッと笑った。
「関東大会で直々に倒してやるよ。青学、お前ら全員完膚なきまでにな」
愉快だと思っていたら喧嘩を売っていたわりに早々に引き上げようとする跡部の声が聞こえたので麻美は本来の自分の目的を思い出し、そのまま残りの階段を駆け上がった。
「お前ら! いつまで油売ってやがる!!」
突然の怒号にストリートテニス場にいる全員の視線が麻美に向けられていた。
「ゲッ……赤宮」
向日がやべぇと言いたげな表情で呟く。そんな彼と同じ気持ちになったのは他にもいただろう。何人かが冷たい汗を流す。
「こんな所で喧嘩売ってる暇があったらさっさと来い! 人を待たせるなんていい度胸だな!?」
氷帝メンバー達を鋭く睨みながら怒鳴りつける麻美の登場に驚いたのは何も氷帝面子だけではない。
麻美の近くにいる青学の1年越前リョーマは瞬きを繰り返し、2年の桃城武は呆気にとられた表情で彼女を見つめ、不動峰の2年である橘杏に至っては驚きながら口元に手を当てていた。
「……麻美めっちゃカンカンやで、跡部」
「だろうな」
忍足がぼそっと跡部に伝えるもそんなこと言われなくても分かってると言いたげな態度で跡部は深い溜め息を吐いた。
「いくぞ、お前ら。うちのマネージャーの機嫌がこれ以上損ねたら暴れかねないんでな」
そう告げると、他のメンバー達もすぐに動き出した。元はと言えば約束の時間を先延ばしにした自分達のせいでもあると少なからず思っていたこともあり、麻美が怒るのも理解出来たためキビキビと動く。
たかだか一人の女子生徒の顔色を窺うなんて。とそんな様子を見た桃城はそう感じただろう。ジッと麻美を見ていたら何見てんだと言いたげな視線が彼女から向けられ、思わず目を逸らした。
(マネージャー、ねぇ……)
「まだ怒ってんのか?」
「誰のせいだと思ってんだ」
氷帝レギュラー達を引き連れながらも麻美の苛立ちは治まらなかった。
「待ち合わせ時間前になって30分遅れるだの、よその学校に喧嘩売ってるだの、どういうつもりだ」
「ちゃんと理由は書いただろ。こいつらがもう少し打ちたいっつーから30分追加した。それでキリのいい所で終わったらちょうど大会前に色気づいてる奴がいたもんでからかっただけだ」
「大会前に色気づいてる奴ならここにもいるだろうが」
「めっちゃ視線が痛いわ……」
麻美が忍足にガンを飛ばす。忍足はその視線に静かに耐えるしかなかった。
「まぁ、そいつは試合に影響しないからな」
「ハッ、どうだかな」
「そういえば、赤宮一人だけ? 遥と九条は一緒じゃないの?」
ふと、疑問に思った滝が麻美に尋ねる。麻美はすぐに「二人は先にジムに行ってる」と答えると跡部はククッと笑った。
「なんだ、じゃあお前は寂しくて俺達を探しに来たのか?」
「は?」
何言ってんだこいつは。そんな冷ややかな目で跡部を見つめる麻美だったが、跡部は構わず話を続ける。
「だからそんなにご立腹なんだろ」
「勘違いすんな。私はこいつを買いに行ってた途中であんたらがいそうなテニスコートを見つけたから文句を言いに来ただけだ」
スポーツ飲料水のボトルを見せつけながら眉を寄せる麻美。からかうつもりで口にした跡部だったが思いもよらぬ彼女のその言葉に胸の内で「ほう」と呟く。
他人と関わることを嫌う麻美が文句を言うためだけにわざわざ足を運ぶのだ。以前のような友人のために跡部の元へ訪れた時とは理由が違う。
マネージャーになった影響で他人と関わることが多くなったからなのか、麻美が自ら動いて誰かと関わるのはいい傾向である。
何だかんだ言って麻美と関わる機会が増えたことにより、秋や遥ほどとはいかないが『他人』という認識ではなくなったと跡部は考えた。
(人間不信の猫がやっと馴れたと思えば可愛いもんか)
それを麻美に言ってしまったらさらに不機嫌になることは目に見えてるため跡部はそれ以上は口にしなかった。
「あの、赤宮さん、本当にすみませんでした……先輩方のことを考えずにお待たせてしまって……」
麻美が怒鳴りに来てから今までずっとしゅんと落ち込んでいた鳳がやっと口を開く。
どうやら遅れての合流は少なからず彼に罪悪感を与えていただけに不機嫌な麻美を見てさらに申し訳なさが芽吹いてしまった。
「……」
「えっと、でも皆さん悪気はなくてっ……俺ももっと気遣えば良かったのに……なのに、すみません……」
何も返事をしてくれない麻美にどうしようどうしようと焦りながらももう一度謝罪をする。そんな彼に麻美は一言だけ口にした。
「許す」
本音を言えばもう少しだんまりを決め込もうと思ったがさすがに泣かれたら困るので麻美はすぐに鳳を許した。
(赤宮の奴、長太郎に甘いんじゃねーの?)
幾度か鳳に少しばかり優しい言動をする麻美を目撃することがあった向日は「得な奴だな」と思った。羨ましいかどうかは別として。