自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
始まりはマネージャー勧誘
主人公名前変換
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新学期の時期。氷帝学園中等部男子テニス部顧問の榊太郎は決断した。
場所は音楽室。部活前に音楽教師として楽器の調子を確認していた。
最後にピアノを軽く弾き、問題ないことが分かれば彼は鍵盤蓋を閉じる。
ちょうどそこへ、呼び出した男子テニス部の部長である跡部景吾が「失礼します」と教室に入って来たので、榊はわざわざ足を運んで来た彼に労いの言葉をかけ、呼び出した目的を語った。
「我が部にマネージャーを数人ほど引き入れようと考えている。そこで今年も部長として立つお前の意見も聞きたい。跡部」
「監督。うちは部員が多いですので、雑用など必要はないかと思います……が、雑用ばかりさせてしまっては奴らの士気にも関わるでしょうし、肝心な練習時間が減るのも考えものでしょうね」
「そういうことだ。いなくても問題はないかもしれないが、マネージャーが在籍すると少しは他の部員の負担も減るだろう」
「しかし、うちでマネージャーを募るとなると大変なことになって収拾がつかないかと」
氷帝男子テニス部といえばその部員数は200名を超えることでも有名で、さらに強くて格好いい面子が揃っていることから女子からの人気が高い。
部活中でも沢山の女子がフェンスの外から見学するくらいで、もはやアイドル的存在でもある。
そんな人気のあるテニス部がマネージャーを募集してしまうと、ここぞとばかりに部員達と接点を持とうと女子が殺到するだろう。
それこそ今所属している部活を抜けて各部活動に支障をきたす可能性もあり、阿鼻叫喚となるのも考えられる。
「もちろん、それは私も理解している。それならば男子マネージャーのみにすることも考えたが、それはそれで不公平だの、男女差別だの言われかねない。ならば直接スカウトするのはどうかと考えたわけだ」
「直接スカウト、ですか」
「それをお前達正レギュラーに担ってもらいたい。お前達が選んだ相手なら他の生徒も認めざるを得ないだろうし、全く知らない相手よりもコミュニケーションも取りやすいだろう」
「わかりました。あいつらと考えてみます」
「そしてその内の一人だけ、私達教師側の意見により入れて欲しい生徒がいる」
胸のポケットから取り出した一枚の用紙を跡部に渡すと、彼はそこに載っている生徒名を見る。
どうやらよく知っている人物だったのか、胸の内で「あいつか」と跡部は呟いた。
そして榊からその理由を聞き、納得した跡部は彼の頼みを了承する。
「なるほど。そのような理由でしたらうちで引き受けますよ。あいつのことは俺もそれなりに知っていますので」
「あぁ、頼んだぞ、跡部。では、以上だ。行ってよし!」
ビシッと人差し指と中指を差して、氷帝名物とされる行ってよしのポーズを決めると、跡部は「失礼しました」と言葉と共に音楽室をあとにした。
場所は音楽室。部活前に音楽教師として楽器の調子を確認していた。
最後にピアノを軽く弾き、問題ないことが分かれば彼は鍵盤蓋を閉じる。
ちょうどそこへ、呼び出した男子テニス部の部長である跡部景吾が「失礼します」と教室に入って来たので、榊はわざわざ足を運んで来た彼に労いの言葉をかけ、呼び出した目的を語った。
「我が部にマネージャーを数人ほど引き入れようと考えている。そこで今年も部長として立つお前の意見も聞きたい。跡部」
「監督。うちは部員が多いですので、雑用など必要はないかと思います……が、雑用ばかりさせてしまっては奴らの士気にも関わるでしょうし、肝心な練習時間が減るのも考えものでしょうね」
「そういうことだ。いなくても問題はないかもしれないが、マネージャーが在籍すると少しは他の部員の負担も減るだろう」
「しかし、うちでマネージャーを募るとなると大変なことになって収拾がつかないかと」
氷帝男子テニス部といえばその部員数は200名を超えることでも有名で、さらに強くて格好いい面子が揃っていることから女子からの人気が高い。
部活中でも沢山の女子がフェンスの外から見学するくらいで、もはやアイドル的存在でもある。
そんな人気のあるテニス部がマネージャーを募集してしまうと、ここぞとばかりに部員達と接点を持とうと女子が殺到するだろう。
それこそ今所属している部活を抜けて各部活動に支障をきたす可能性もあり、阿鼻叫喚となるのも考えられる。
「もちろん、それは私も理解している。それならば男子マネージャーのみにすることも考えたが、それはそれで不公平だの、男女差別だの言われかねない。ならば直接スカウトするのはどうかと考えたわけだ」
「直接スカウト、ですか」
「それをお前達正レギュラーに担ってもらいたい。お前達が選んだ相手なら他の生徒も認めざるを得ないだろうし、全く知らない相手よりもコミュニケーションも取りやすいだろう」
「わかりました。あいつらと考えてみます」
「そしてその内の一人だけ、私達教師側の意見により入れて欲しい生徒がいる」
胸のポケットから取り出した一枚の用紙を跡部に渡すと、彼はそこに載っている生徒名を見る。
どうやらよく知っている人物だったのか、胸の内で「あいつか」と跡部は呟いた。
そして榊からその理由を聞き、納得した跡部は彼の頼みを了承する。
「なるほど。そのような理由でしたらうちで引き受けますよ。あいつのことは俺もそれなりに知っていますので」
「あぁ、頼んだぞ、跡部。では、以上だ。行ってよし!」
ビシッと人差し指と中指を差して、氷帝名物とされる行ってよしのポーズを決めると、跡部は「失礼しました」と言葉と共に音楽室をあとにした。