自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
かくしてマネージャーは事件の真相を暴く
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遥が重要参考人と思わしき女子生徒を見つけたその日、他の二人にも調査の結果を伝えると、水瀬あずさ以外に監視カメラに似た人物はいなかった。
すぐに跡部にメッセージで報告し、放課後の部活後に三人は彼から直接部室へと呼び出された。
ソファーに座る跡部の前にあるテーブルには水瀬あずさの写真が置かれている。
「確かに見た目は似てるから怪しいと言えば怪しい。少し調べる必要があるな」
「なんだよ、とっとと捕まえたらいいだろ」
「それが出来りゃ苦労しねぇよ。どちらにせよ証拠はねぇんだからシラを切るだけだ」
「んなもんなくても完全にこいつが犯人だろうが!」
「駄目だよ、麻美。それを言ってしまえば犯人じゃないって証拠は私や日吉にもないんだから」
秋が麻美を宥めると彼女は荒々しく舌打ちをする。そんな中、遥が頑張って犯人を捕まえる方法を提示した。
「本人が白状したらいいってこと?」
「それもひとつの手だが、簡単に上手くいかないだろ。だから言い逃れをしないための証拠として水瀬の指紋が欲しいところだ。適合したいからな」
「指紋って……うえっ!? わざわざ指紋採取したの!?」
「当たり前だろ、重要な証拠だからな」
「確かに監視カメラに映ってた人のは素手だったみたいだし、素手で荒らした可能性は高いもんね」
「もちろん、うちのレギュラーでもなけりゃお前達でもない怪しい指紋がひとつだけ見つかった」
胸ポケットから採取した指紋の写真を見せる跡部。三人も不思議そうに眺めるが、指紋を見たところで誰の指紋かなんて分かりはしない。
「私達やレギュラー達以外だと監督の可能性もあるんじゃないかな?」
「それも確認済みだ」
(わざわざ教師の指紋まで採取したってのか、こいつは……一体調べるだけでどれだけ金がかかってんだ)
一般人ならまずそこまでしないだろう。とはいえ、指紋採取キットも売られている世の中。調べようと思えば調べられるが、目の前のお金持ちの坊ちゃんである跡部のことだ、その手のプロを使ったのは間違いなさそうなので麻美はわざとらしく溜め息をついた。
「とにかくなんでもいい。水瀬の私物を一時的に借りたい」
「そうなると……教科書を借りるとかどうかな?」
「教科書を忘れたっていう理由で、か。けど、お前らは水瀬の知り合いでもなんでもないんだろ? 逆に不自然じゃねーのか」
「不自然でも許せる人選ならいいだろ」
麻美がそう言って遥へと目を向ける。秋と跡部もその言葉に察して「あぁ……なるほど」という目をした。
遥はというと瞬きをしながら「へ?」と呟く。
「なになにっ!? あたし全然分からないんだけど! どゆこと!?」
「普段からパッパラパーな頭のあんたが教科書を借りに行けば不自然でもないだろって話だ」
「パッパラパーじゃないやい! 別にあたしじゃなくても良くない!?」
「秋は忘れ物なんてしないしっかりした人間だからな。下僕と違って」
「うーん……私としても協力したいのは山々なんだけど、私が関わりのない人に貸し借りをするのは逆に怪しいし、麻美が行くと喧嘩になりかねないし……」
「そういうことだ。西成、任せたぜ」
「ひぃん……」
なぜか大役になりそうな容疑者の私物を手に入れるという役目を引き受けることになった遥。
それからマネージャーと跡部達と作戦を練りながら、借りる教科書から借りる時間、かける言葉までとしっかりと計画を立てた。
覚えることが苦手な遥にとっては緻密な計画を頭に入れるのは大変ではあったが、麻美の暴力と秋の優しさと跡部のスパルタによって何とか頭に叩き入れることには成功した。
すぐに跡部にメッセージで報告し、放課後の部活後に三人は彼から直接部室へと呼び出された。
ソファーに座る跡部の前にあるテーブルには水瀬あずさの写真が置かれている。
「確かに見た目は似てるから怪しいと言えば怪しい。少し調べる必要があるな」
「なんだよ、とっとと捕まえたらいいだろ」
「それが出来りゃ苦労しねぇよ。どちらにせよ証拠はねぇんだからシラを切るだけだ」
「んなもんなくても完全にこいつが犯人だろうが!」
「駄目だよ、麻美。それを言ってしまえば犯人じゃないって証拠は私や日吉にもないんだから」
秋が麻美を宥めると彼女は荒々しく舌打ちをする。そんな中、遥が頑張って犯人を捕まえる方法を提示した。
「本人が白状したらいいってこと?」
「それもひとつの手だが、簡単に上手くいかないだろ。だから言い逃れをしないための証拠として水瀬の指紋が欲しいところだ。適合したいからな」
「指紋って……うえっ!? わざわざ指紋採取したの!?」
「当たり前だろ、重要な証拠だからな」
「確かに監視カメラに映ってた人のは素手だったみたいだし、素手で荒らした可能性は高いもんね」
「もちろん、うちのレギュラーでもなけりゃお前達でもない怪しい指紋がひとつだけ見つかった」
胸ポケットから採取した指紋の写真を見せる跡部。三人も不思議そうに眺めるが、指紋を見たところで誰の指紋かなんて分かりはしない。
「私達やレギュラー達以外だと監督の可能性もあるんじゃないかな?」
「それも確認済みだ」
(わざわざ教師の指紋まで採取したってのか、こいつは……一体調べるだけでどれだけ金がかかってんだ)
一般人ならまずそこまでしないだろう。とはいえ、指紋採取キットも売られている世の中。調べようと思えば調べられるが、目の前のお金持ちの坊ちゃんである跡部のことだ、その手のプロを使ったのは間違いなさそうなので麻美はわざとらしく溜め息をついた。
「とにかくなんでもいい。水瀬の私物を一時的に借りたい」
「そうなると……教科書を借りるとかどうかな?」
「教科書を忘れたっていう理由で、か。けど、お前らは水瀬の知り合いでもなんでもないんだろ? 逆に不自然じゃねーのか」
「不自然でも許せる人選ならいいだろ」
麻美がそう言って遥へと目を向ける。秋と跡部もその言葉に察して「あぁ……なるほど」という目をした。
遥はというと瞬きをしながら「へ?」と呟く。
「なになにっ!? あたし全然分からないんだけど! どゆこと!?」
「普段からパッパラパーな頭のあんたが教科書を借りに行けば不自然でもないだろって話だ」
「パッパラパーじゃないやい! 別にあたしじゃなくても良くない!?」
「秋は忘れ物なんてしないしっかりした人間だからな。下僕と違って」
「うーん……私としても協力したいのは山々なんだけど、私が関わりのない人に貸し借りをするのは逆に怪しいし、麻美が行くと喧嘩になりかねないし……」
「そういうことだ。西成、任せたぜ」
「ひぃん……」
なぜか大役になりそうな容疑者の私物を手に入れるという役目を引き受けることになった遥。
それからマネージャーと跡部達と作戦を練りながら、借りる教科書から借りる時間、かける言葉までとしっかりと計画を立てた。
覚えることが苦手な遥にとっては緻密な計画を頭に入れるのは大変ではあったが、麻美の暴力と秋の優しさと跡部のスパルタによって何とか頭に叩き入れることには成功した。