自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
部室荒らしの容疑者達
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放課後の部活前、秋はふと自分のスカートのポケットにハンカチがないということに気がついた。
(あれ……? どこかに落としちゃったのかな……)
青系統のチェック柄であるハンカチがなくて秋は最後に使用したときのことを思い返す。
休み時間にてトイレに行った際に使用したきりだったのでおそらくその後落とした可能性が高いと推測した。
もしかしたら職員室に届いているかもしれないので明日にでも教師に聞いてみようと考えながらジャージに着替えるために更衣室へと向かう。
「あっ、おーい! 秋ー!」
バタバタと駆け寄る遥とその後ろには麻美がいた。どうやら先に二人がばったり出会ったと思われる。
「遥、麻美も一緒なんだね」
「そうそうー。ついさっきだけどね」
「出会いたくなかったけど」
「ドイヒー!」
「それじゃあ、みんなで一緒に着替えに行こっか」
こうして三人揃って更衣室へと向かうことになり、本日もマネージャー業を頑張ってこなした。
一週間続くと業務に少しずつ慣れてきたり、怪訝な視線を向けていた者が一人、二人と受け入れつつあったのでこのまま上手くいけばいいなと秋はひそかに願っていた。
しかし、その翌朝。朝練が始まる前に事件は起こった。
「? なんだ。レギュラーの部室前が騒々しいな」
ジャージに着替えた三人マネージャー達がテニスコートへと向かう途中、麻美が正レギュラー専用の部室に人だかりが出来ていることに気がついた。
「何かあったのかな……?」
「ほんとだー。ざわついてるね」
秋と遥もなんだか良からぬ雰囲気を感じた様子。
そこへ、大きな身体を持つレギュラーが人混みから姿を現し、三人の元へ向かってきた。
「かばっち!」
「おはよう、ございます……。跡部さんに……皆さんを連れて来るように、と言われました」
遥が目を輝かせながら彼の言葉にうんうんと何度も頷く。
「仕方ないな。行くか」
「そうだね」
麻美の意見に賛成した秋。そしてすでに樺地の隣にぴったりとくっつくように立つ遥の意見は聞かなくても分かるため、四人はレギュラー専用の部室へと向かった。
「うげっ」
「これは……」
「なんだこりゃ」
遥、秋、麻美が部室内を見て言葉を失った。
三部屋に分かれている各部屋全てが荒らされていたから。ミーティング部屋は資料棚が倒され、中の資料もバラバラに散らばっていた。
トレーニングルームはマシンが倒されたり、全面ミラーに落書きされたり。
ロッカールームは跡部のお気に入りのソファーが切り刻まれたり、ロッカーが凹むほど激しく損傷していた。ロッカーには鍵がかけられているため中までは手をつけていないようだが、全体的の被害は大きい。
「見ての通り、今朝来てみりゃこの有様だ」
腕を組みながら部室全体を見渡す跡部。レギュラー達も眉を寄せたり、溜め息を吐いたりとそれぞれこの光景を見て頭を抱えた。
「詳しいことはこのあと調べるが、一応確認しておきたい。最後に部室にいたのはお前達だな? そのときに不審な点は何もなかったか?」
昨日の部活後、レギュラー達が部室で着替え終わったあとにマネージャー三人が清掃をしていた。それは一日の締めでもあるマネージャー業務であり、日課だった。
なので、跡部の知る限り最後に部室に出入りしたのは彼女達である。
「おい、私らを疑ってるわけ?」
一番に不機嫌な態度を見せる麻美に跡部は溜め息をつく。
「確認だっつってんだろ。何か気になることがないか聞いてんだ。もしかしたら不審者が隠れてた可能性だってあるだろ」
「そ、そんな怖いこと言わないでくれたまえ!」
どこかに誰かが身を潜めていた可能性、そう想像した遥が身震いをする。続けて秋が昨日のことを思い出しながら口を開いた。
「誰かが隠れるような場所は基本的にちゃんと見てるはずだし、ロッカーは鍵がかかってるから私達では開けられないから誰かがいた可能性はないと思うかな……」
「そうか。それじゃあ、これに見覚えのある奴はいるか? 樺地」
「ウス」
パチン。指を鳴らすと、樺地が手のひらの上の物を三人の前に見せた。それはチェック柄ハンカチ。色は青系統。
秋にとって見覚えのあるものだった。
「あ……」
「知ってるのか?」
「犯人の持ち物っ?」
麻美と遥が秋に尋ねると、彼女は躊躇いながらも事実を述べた。
「それ……私の……」
その言葉にレギュラー達や入口で様子を窺っていた他の部員達がざわつき、一気に視線が秋へと注がれた。
これはまずい展開だと、秋は小さく息を飲んだ。
(あれ……? どこかに落としちゃったのかな……)
青系統のチェック柄であるハンカチがなくて秋は最後に使用したときのことを思い返す。
休み時間にてトイレに行った際に使用したきりだったのでおそらくその後落とした可能性が高いと推測した。
もしかしたら職員室に届いているかもしれないので明日にでも教師に聞いてみようと考えながらジャージに着替えるために更衣室へと向かう。
「あっ、おーい! 秋ー!」
バタバタと駆け寄る遥とその後ろには麻美がいた。どうやら先に二人がばったり出会ったと思われる。
「遥、麻美も一緒なんだね」
「そうそうー。ついさっきだけどね」
「出会いたくなかったけど」
「ドイヒー!」
「それじゃあ、みんなで一緒に着替えに行こっか」
こうして三人揃って更衣室へと向かうことになり、本日もマネージャー業を頑張ってこなした。
一週間続くと業務に少しずつ慣れてきたり、怪訝な視線を向けていた者が一人、二人と受け入れつつあったのでこのまま上手くいけばいいなと秋はひそかに願っていた。
しかし、その翌朝。朝練が始まる前に事件は起こった。
「? なんだ。レギュラーの部室前が騒々しいな」
ジャージに着替えた三人マネージャー達がテニスコートへと向かう途中、麻美が正レギュラー専用の部室に人だかりが出来ていることに気がついた。
「何かあったのかな……?」
「ほんとだー。ざわついてるね」
秋と遥もなんだか良からぬ雰囲気を感じた様子。
そこへ、大きな身体を持つレギュラーが人混みから姿を現し、三人の元へ向かってきた。
「かばっち!」
「おはよう、ございます……。跡部さんに……皆さんを連れて来るように、と言われました」
遥が目を輝かせながら彼の言葉にうんうんと何度も頷く。
「仕方ないな。行くか」
「そうだね」
麻美の意見に賛成した秋。そしてすでに樺地の隣にぴったりとくっつくように立つ遥の意見は聞かなくても分かるため、四人はレギュラー専用の部室へと向かった。
「うげっ」
「これは……」
「なんだこりゃ」
遥、秋、麻美が部室内を見て言葉を失った。
三部屋に分かれている各部屋全てが荒らされていたから。ミーティング部屋は資料棚が倒され、中の資料もバラバラに散らばっていた。
トレーニングルームはマシンが倒されたり、全面ミラーに落書きされたり。
ロッカールームは跡部のお気に入りのソファーが切り刻まれたり、ロッカーが凹むほど激しく損傷していた。ロッカーには鍵がかけられているため中までは手をつけていないようだが、全体的の被害は大きい。
「見ての通り、今朝来てみりゃこの有様だ」
腕を組みながら部室全体を見渡す跡部。レギュラー達も眉を寄せたり、溜め息を吐いたりとそれぞれこの光景を見て頭を抱えた。
「詳しいことはこのあと調べるが、一応確認しておきたい。最後に部室にいたのはお前達だな? そのときに不審な点は何もなかったか?」
昨日の部活後、レギュラー達が部室で着替え終わったあとにマネージャー三人が清掃をしていた。それは一日の締めでもあるマネージャー業務であり、日課だった。
なので、跡部の知る限り最後に部室に出入りしたのは彼女達である。
「おい、私らを疑ってるわけ?」
一番に不機嫌な態度を見せる麻美に跡部は溜め息をつく。
「確認だっつってんだろ。何か気になることがないか聞いてんだ。もしかしたら不審者が隠れてた可能性だってあるだろ」
「そ、そんな怖いこと言わないでくれたまえ!」
どこかに誰かが身を潜めていた可能性、そう想像した遥が身震いをする。続けて秋が昨日のことを思い出しながら口を開いた。
「誰かが隠れるような場所は基本的にちゃんと見てるはずだし、ロッカーは鍵がかかってるから私達では開けられないから誰かがいた可能性はないと思うかな……」
「そうか。それじゃあ、これに見覚えのある奴はいるか? 樺地」
「ウス」
パチン。指を鳴らすと、樺地が手のひらの上の物を三人の前に見せた。それはチェック柄ハンカチ。色は青系統。
秋にとって見覚えのあるものだった。
「あ……」
「知ってるのか?」
「犯人の持ち物っ?」
麻美と遥が秋に尋ねると、彼女は躊躇いながらも事実を述べた。
「それ……私の……」
その言葉にレギュラー達や入口で様子を窺っていた他の部員達がざわつき、一気に視線が秋へと注がれた。
これはまずい展開だと、秋は小さく息を飲んだ。