自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
そして彼らと彼女達は帰国した
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秋とジローと一緒にスカイダイビングを終え、ホテルに戻った。何だかんだいって一日が経つのは早い。もう夕方じゃん。
「ん~。晩ご飯にはまだ早いか」
スマホに表示される時刻を確認する。気持ち的にまだ早いって感じの時間。
「秋とジローは今日の飯、ホテルで食うのか?」
「そうだね。夜はそうしよっかなって」
「んー……俺も……秋と一緒~……」
ジローは半分寝ている。帰りのバスでも寝ていたけど、あいつにしてはよく起きてたほうだと思う。
ここぞとばかりに秋と一緒に夕飯を食いたいって意志を見せるんだから、やっぱジローにとっての秋はかなり大切な存在なんだろうな。
本人には聞いてないけど、ジローが秋のことを好きなのは間違いない。今日のアクティビティはずっと秋と一緒だったし。……まぁ、潜水艦は俺と同じで偶然居合わせたに過ぎないけど、スカイダイビングは別だ。秋がいると知ったから参加したのはよく分かる。
「じゃあ一緒に飯食おうぜ」
「うんっ。楽しみにしてるよ」
それはちょっと大袈裟なんじゃないかとは思ったが、あまりにも秋が嬉しそうにするから「俺に憧れてるからか」と、若干もやもやしながらも納得した。同時に俺だけが秋のことを恋愛として好きでいいのかも気になってくる。
「まだ夕飯の時間には早いし、1時間後くらいでいいか?」
「いいよ。待ち合わせはレストラン前でいいかな?」
「だな。そうするか。……おい、ジロー。聞いたか? 1時間後にレストラン前だからなっ?」
今にも寝落ちそうなジローの耳元で決まった内容を告げるが本当に頭に入ってるかまでは分からない。それでも一応「ん~……おっけぇ……」と返事はあった。
「お前が来ねーと秋と二人で食ってるからな」
「……駄目」
眠そうな目でぴくりと反応したジローが少し低い声で反論した。……何となく敵意を向けられた気がしなくもなく、一瞬だけ言葉に詰まった。
「……じゃ、じゃあちゃんと来いよな」
「あ~い」
「じゃあ念のために私がジローに電話入れるよ」
「ほんと~? いひひっ! 待ってる!」
ちょっとだけ覚醒しやがった……。ほんと、分かりやすい奴だな。まぁこんだけ言ったし、秋も連絡するっつーんだから、仮に来なかったとしても抜け駆けとか思われねーよな? いや、別に俺がそこまで気を遣うのも変な話だけどよ。一応ジローとは長い付き合いなんだし、それなりに気にするじゃん?
そんなことを考えながら、一旦俺達はそれぞれの部屋に戻った。
「俺、秋のこと好きなんだけどよ……」
ぽつり。客室に帰ってきてすぐ同じ部屋の奴に呟いた。その相手は侑士だ。正直ずっと言おうかどうか迷ってたけど。
昔は女を相手するのも百戦錬磨だった侑士はようやく一途になる相手を見つけた。そこまではいいが全く上手くいかない上に空振りっつーんだから相談に乗ってもらっても意味ないんじゃねーの? って思ってたし。しかも相手は遥だしな……。
「帰ってきて唐突に何を言うかと思ったら……ようやく話す気になったんか」
読んでいた本を閉じた侑士は驚く様子もなかった。それどころか軽い溜め息をついて俺の話に耳を傾けようとする。
「は? 気づいてたのかよっ!?」
「まぁ、それとなくはなぁ」
なんだよ、なんだよそれ! 俺そんなに分かりやすかったか!? 侑士にバレてたとか恥ずいだろ!?
「自覚しとるかしてへんのかまでは分からんかったけどな。それで何を話したいんや?」
てっきり気づいてないと思ってたから、一から秋との関係について話をしようと考えていた。けれど奴の言葉からしてすぐに本題に入れと言ってるみたいだから「あー……」と話を纏めようと頭を働かせる。
「なんつーかよ……秋は俺のことをファンとして慕ってるのに、逆に俺がこういう感情持っていいのかってのと、ジローも秋のことが好きだからなんか悪い気持ちにもなっちまうっつーか……」
「なんや、岳人は結構消極的やねんな」
「うっせーよ! 茶化すなっつーの!」
「そんなつもりはないんやけど……せやなぁ、好きになってえぇか悩むのも、ジローに気ぃ遣うって考えるんも気にするくらいやったら九条さんのことは諦めたらえぇんちゃう?」
は? 思わず声に出た。納得のいかない答えに顔を顰める。相談に乗る気がねぇのかよ、こいつと思いながら睨んだら侑士はにやりと笑みを浮かべた。
「ほら、それが答えや」
「何が言いてーんだよ!」
「諦めろって言われて腹立ったやろ? そういうことや。岳人は簡単に諦めることが出来んくらい九条さんのことが好きやねん」
「……」
侑士の言うことに返す言葉はなかった。確かにムカついたし、諦めろって言われて反発するような気持ちにもなったから。
「背中を押してほしいって魂胆が見え見えやで。好きっちゅーのを簡単にコントロール出来たら苦労せんし、ジローのことを気にするのも悪いことちゃうけど、そんなんやと出し抜かれても知らんで」
「ぐっ……」
確かに出し抜かれると考えたら居ても立ってもいられないような焦燥感が襲う。嫌だって気持ちにもなった。
そう思うと俺と秋が二人で飯をする可能性があると聞かされたジローも同じ気持ちになったのかもしれねぇ。
「岳人。恋敵を気遣っとったらあっという間に奪われてまうで。攻めて攻めて、時には一歩引くのが大事や」
「……今の侑士が言うと説得力があるのかないのか分かんねぇな」
「相談しといて酷ない?」
だって今の侑士はなぁ……。と、心の片隅で思うものの決心はした。秋への想いはもう迷わねぇし、ジローのことも気遣うことばっかはしねぇ。ひとまず自分の気持ちを素直に認めることにした。
「ん~。晩ご飯にはまだ早いか」
スマホに表示される時刻を確認する。気持ち的にまだ早いって感じの時間。
「秋とジローは今日の飯、ホテルで食うのか?」
「そうだね。夜はそうしよっかなって」
「んー……俺も……秋と一緒~……」
ジローは半分寝ている。帰りのバスでも寝ていたけど、あいつにしてはよく起きてたほうだと思う。
ここぞとばかりに秋と一緒に夕飯を食いたいって意志を見せるんだから、やっぱジローにとっての秋はかなり大切な存在なんだろうな。
本人には聞いてないけど、ジローが秋のことを好きなのは間違いない。今日のアクティビティはずっと秋と一緒だったし。……まぁ、潜水艦は俺と同じで偶然居合わせたに過ぎないけど、スカイダイビングは別だ。秋がいると知ったから参加したのはよく分かる。
「じゃあ一緒に飯食おうぜ」
「うんっ。楽しみにしてるよ」
それはちょっと大袈裟なんじゃないかとは思ったが、あまりにも秋が嬉しそうにするから「俺に憧れてるからか」と、若干もやもやしながらも納得した。同時に俺だけが秋のことを恋愛として好きでいいのかも気になってくる。
「まだ夕飯の時間には早いし、1時間後くらいでいいか?」
「いいよ。待ち合わせはレストラン前でいいかな?」
「だな。そうするか。……おい、ジロー。聞いたか? 1時間後にレストラン前だからなっ?」
今にも寝落ちそうなジローの耳元で決まった内容を告げるが本当に頭に入ってるかまでは分からない。それでも一応「ん~……おっけぇ……」と返事はあった。
「お前が来ねーと秋と二人で食ってるからな」
「……駄目」
眠そうな目でぴくりと反応したジローが少し低い声で反論した。……何となく敵意を向けられた気がしなくもなく、一瞬だけ言葉に詰まった。
「……じゃ、じゃあちゃんと来いよな」
「あ~い」
「じゃあ念のために私がジローに電話入れるよ」
「ほんと~? いひひっ! 待ってる!」
ちょっとだけ覚醒しやがった……。ほんと、分かりやすい奴だな。まぁこんだけ言ったし、秋も連絡するっつーんだから、仮に来なかったとしても抜け駆けとか思われねーよな? いや、別に俺がそこまで気を遣うのも変な話だけどよ。一応ジローとは長い付き合いなんだし、それなりに気にするじゃん?
そんなことを考えながら、一旦俺達はそれぞれの部屋に戻った。
「俺、秋のこと好きなんだけどよ……」
ぽつり。客室に帰ってきてすぐ同じ部屋の奴に呟いた。その相手は侑士だ。正直ずっと言おうかどうか迷ってたけど。
昔は女を相手するのも百戦錬磨だった侑士はようやく一途になる相手を見つけた。そこまではいいが全く上手くいかない上に空振りっつーんだから相談に乗ってもらっても意味ないんじゃねーの? って思ってたし。しかも相手は遥だしな……。
「帰ってきて唐突に何を言うかと思ったら……ようやく話す気になったんか」
読んでいた本を閉じた侑士は驚く様子もなかった。それどころか軽い溜め息をついて俺の話に耳を傾けようとする。
「は? 気づいてたのかよっ!?」
「まぁ、それとなくはなぁ」
なんだよ、なんだよそれ! 俺そんなに分かりやすかったか!? 侑士にバレてたとか恥ずいだろ!?
「自覚しとるかしてへんのかまでは分からんかったけどな。それで何を話したいんや?」
てっきり気づいてないと思ってたから、一から秋との関係について話をしようと考えていた。けれど奴の言葉からしてすぐに本題に入れと言ってるみたいだから「あー……」と話を纏めようと頭を働かせる。
「なんつーかよ……秋は俺のことをファンとして慕ってるのに、逆に俺がこういう感情持っていいのかってのと、ジローも秋のことが好きだからなんか悪い気持ちにもなっちまうっつーか……」
「なんや、岳人は結構消極的やねんな」
「うっせーよ! 茶化すなっつーの!」
「そんなつもりはないんやけど……せやなぁ、好きになってえぇか悩むのも、ジローに気ぃ遣うって考えるんも気にするくらいやったら九条さんのことは諦めたらえぇんちゃう?」
は? 思わず声に出た。納得のいかない答えに顔を顰める。相談に乗る気がねぇのかよ、こいつと思いながら睨んだら侑士はにやりと笑みを浮かべた。
「ほら、それが答えや」
「何が言いてーんだよ!」
「諦めろって言われて腹立ったやろ? そういうことや。岳人は簡単に諦めることが出来んくらい九条さんのことが好きやねん」
「……」
侑士の言うことに返す言葉はなかった。確かにムカついたし、諦めろって言われて反発するような気持ちにもなったから。
「背中を押してほしいって魂胆が見え見えやで。好きっちゅーのを簡単にコントロール出来たら苦労せんし、ジローのことを気にするのも悪いことちゃうけど、そんなんやと出し抜かれても知らんで」
「ぐっ……」
確かに出し抜かれると考えたら居ても立ってもいられないような焦燥感が襲う。嫌だって気持ちにもなった。
そう思うと俺と秋が二人で飯をする可能性があると聞かされたジローも同じ気持ちになったのかもしれねぇ。
「岳人。恋敵を気遣っとったらあっという間に奪われてまうで。攻めて攻めて、時には一歩引くのが大事や」
「……今の侑士が言うと説得力があるのかないのか分かんねぇな」
「相談しといて酷ない?」
だって今の侑士はなぁ……。と、心の片隅で思うものの決心はした。秋への想いはもう迷わねぇし、ジローのことも気遣うことばっかはしねぇ。ひとまず自分の気持ちを素直に認めることにした。