自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
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「昨日は……お誘いに乗れなくて……すみません、でした。……今日は、ご一緒出来ます……」
潜水艦の旅を終えてすぐのことだった。潜水艦には参加していなかった樺地が帰り着いた桟橋にて立っていたのだ。彼はそのまま遥の元へ歩み寄り、思いもよらぬ言葉を発した。
遥はてっきり今日も跡部について回ってるのだと思っていたので、せめて夕飯は一緒に食べれたらいいなと考えていた。そんな中での突然のご褒美のような樺地からお誘いに遥のテンションは爆上げである。
「ほ、ほんと!? 行こう! 遊びに行こう!!」
こうして遥は樺地と共にハワイの街を散策することにした。
潜水艦のあとは何も予定がなかったため、幼馴染みの滝と共に街をぶらつく予定だったが、滝が邪魔をしないように「二人で楽しんできてよ」と嬉しそうに笑いながら去っていったため二人きりである。
「よーし、食べ歩きしよ!」
「ウス」
日本語用のマップを片手に遥は手当り次第に食べ物のある店を回った。ロコモコを食べたり、アサイボウルを食べたり、マラサダを食べたり。
樺地も全てを付き合ってくれた上に食欲旺盛な所を見られて遥は感動した。
しかしずっと食べ回るほどの大きな胃袋は持ち合わせていないので満腹になってしまった遥は次はどこに行くか悩んだ。
「うーん……さすがに苦しくなってきたなぁ」
お土産屋さんにでも行くべきかと地図と睨めっこをしていると樺地が「西成さん……」と控えめに声をかけた。
「……あちら、などはどうでしょうか……?」
樺地が指し示したのはショッピングセンター前に立てている看板。ご丁寧に日本語で『レイメイキングやってます』と書かれていた。
「レイメイキング?」
「頭や首、などにかける装飾品を作る体験が出来るもの……です。花が一般的に用いられています……」
「ああ! フラダンスする人がよくかけてるやつだ! ハワイらしいね! それを作れる感じっ?」
「ウス」
「いいね! 作ってみたい! 行こー!」
「ウス」
こくりと頷く樺地と一緒に遥はショッピングセンターへと入店し、レイ作り体験が行われるイベントスペースへと目指した。
テーブルの上には様々な生花が入ったバスケットがいくつも置いてあり、花の匂いに包まれながらのレイ作りとなる。
作り方はそんなに難しくなく、遥にでも簡単に出来るものだった。ひとつずつ花の中心に針を通していけば良いので遥は真剣に作業に取り組んだ。樺地も同様に。
数十分も経たないうちに二人のオリジナルフラワーレイが完成した。遥は赤い花を中心に作ったもので樺地は紫と白の花を交互に通したもの。
「やったー! 出来たー! どう? どうかばっち?」
「とても、よく出来てます……」
「ありがとー! かばっちのも綺麗だね!」
にへーと笑った遥は褒められたことによって気を良くし、レイを手にしたまま樺地に「ちょっとだけ屈んで」とお願いをする。
樺地は疑問符を浮かべるような表情で言われた通りに屈むと遥は自分が作ったフラワーレイを樺地の首にかけた。
「かばっちにあげる! かばっちに似合いそうと思って作ったの」
「……。……あ、りがとう、ございます」
思わず言葉を失った様子の樺地だったがすぐにハッとしてお礼を言った。それに満足そうに遥が笑うと、樺地も自身が作ったレイを遥の首に飾った。
「……自分も、西成さんのために……作りました」
「!!」
かばっちがあたしのために!? その言葉に衝撃を受けた遥は目を丸くさせ、樺地お手製のレイに手を触れる。ちゃんと花の感触がある。間違いなく本物。そう確信した遥はあわわわと動揺と照れが混ざった。
「あ、あっ、ありがとうねかばっち! 嬉しい! 凄く! めちゃくちゃに嬉しくて一生大切にする!」
「ウス。……自分も、大事にします……」
「!!」
また遥の身体が雷に撃たれたような衝撃が走る。表情の乏しい樺地の口元が緩んだのだ。ほんの少しだけ、小さくではあるが微笑みを見せた。
嬉しさのあまり発狂しそうになるが、頑張って心の中で「きゃああああああっ!!」と叫びながら自分を抑える。
「そ、そうだっ。せっかくだから写真撮ろっ」
この感動と思い出を忘れてはいけない。いや、忘れるつもりは毛頭ないが、それでも形として残したくて遥はスマートフォンを取り出し、カメラモードにした。
「ほら、かばっち! 画面に入るようにしゃがんで!」
樺地とは身長差があるため普通に立っているだけでは画面に入ることが出来ないので遥が指示を出す。樺地は戸惑いながらも画面に入るように再び屈む。今度は遥の隣に並ぶように。
スマートフォンの画面に収まると、遥はすぐにシャッターを切った。一枚どころではない。カシャカシャカシャカシャと連写で撮ったため、樺地はその音に慌ててしまう。
「よしっ! これだけ撮れば大丈夫だね!」
例え半目でも目を閉じても一枚くらいはいい写真があるはずだ。そう思いながら彼女のスマホはすぐに鞄の中に戻した。
「かばっちとハワイの思い出が出来て良かった~。ありがとね!」
「自分で良ければ……嬉しいです」
樺地の言動からして彼も楽しんでくれると思った遥はとびきりの笑顔を向けた。
潜水艦の旅を終えてすぐのことだった。潜水艦には参加していなかった樺地が帰り着いた桟橋にて立っていたのだ。彼はそのまま遥の元へ歩み寄り、思いもよらぬ言葉を発した。
遥はてっきり今日も跡部について回ってるのだと思っていたので、せめて夕飯は一緒に食べれたらいいなと考えていた。そんな中での突然のご褒美のような樺地からお誘いに遥のテンションは爆上げである。
「ほ、ほんと!? 行こう! 遊びに行こう!!」
こうして遥は樺地と共にハワイの街を散策することにした。
潜水艦のあとは何も予定がなかったため、幼馴染みの滝と共に街をぶらつく予定だったが、滝が邪魔をしないように「二人で楽しんできてよ」と嬉しそうに笑いながら去っていったため二人きりである。
「よーし、食べ歩きしよ!」
「ウス」
日本語用のマップを片手に遥は手当り次第に食べ物のある店を回った。ロコモコを食べたり、アサイボウルを食べたり、マラサダを食べたり。
樺地も全てを付き合ってくれた上に食欲旺盛な所を見られて遥は感動した。
しかしずっと食べ回るほどの大きな胃袋は持ち合わせていないので満腹になってしまった遥は次はどこに行くか悩んだ。
「うーん……さすがに苦しくなってきたなぁ」
お土産屋さんにでも行くべきかと地図と睨めっこをしていると樺地が「西成さん……」と控えめに声をかけた。
「……あちら、などはどうでしょうか……?」
樺地が指し示したのはショッピングセンター前に立てている看板。ご丁寧に日本語で『レイメイキングやってます』と書かれていた。
「レイメイキング?」
「頭や首、などにかける装飾品を作る体験が出来るもの……です。花が一般的に用いられています……」
「ああ! フラダンスする人がよくかけてるやつだ! ハワイらしいね! それを作れる感じっ?」
「ウス」
「いいね! 作ってみたい! 行こー!」
「ウス」
こくりと頷く樺地と一緒に遥はショッピングセンターへと入店し、レイ作り体験が行われるイベントスペースへと目指した。
テーブルの上には様々な生花が入ったバスケットがいくつも置いてあり、花の匂いに包まれながらのレイ作りとなる。
作り方はそんなに難しくなく、遥にでも簡単に出来るものだった。ひとつずつ花の中心に針を通していけば良いので遥は真剣に作業に取り組んだ。樺地も同様に。
数十分も経たないうちに二人のオリジナルフラワーレイが完成した。遥は赤い花を中心に作ったもので樺地は紫と白の花を交互に通したもの。
「やったー! 出来たー! どう? どうかばっち?」
「とても、よく出来てます……」
「ありがとー! かばっちのも綺麗だね!」
にへーと笑った遥は褒められたことによって気を良くし、レイを手にしたまま樺地に「ちょっとだけ屈んで」とお願いをする。
樺地は疑問符を浮かべるような表情で言われた通りに屈むと遥は自分が作ったフラワーレイを樺地の首にかけた。
「かばっちにあげる! かばっちに似合いそうと思って作ったの」
「……。……あ、りがとう、ございます」
思わず言葉を失った様子の樺地だったがすぐにハッとしてお礼を言った。それに満足そうに遥が笑うと、樺地も自身が作ったレイを遥の首に飾った。
「……自分も、西成さんのために……作りました」
「!!」
かばっちがあたしのために!? その言葉に衝撃を受けた遥は目を丸くさせ、樺地お手製のレイに手を触れる。ちゃんと花の感触がある。間違いなく本物。そう確信した遥はあわわわと動揺と照れが混ざった。
「あ、あっ、ありがとうねかばっち! 嬉しい! 凄く! めちゃくちゃに嬉しくて一生大切にする!」
「ウス。……自分も、大事にします……」
「!!」
また遥の身体が雷に撃たれたような衝撃が走る。表情の乏しい樺地の口元が緩んだのだ。ほんの少しだけ、小さくではあるが微笑みを見せた。
嬉しさのあまり発狂しそうになるが、頑張って心の中で「きゃああああああっ!!」と叫びながら自分を抑える。
「そ、そうだっ。せっかくだから写真撮ろっ」
この感動と思い出を忘れてはいけない。いや、忘れるつもりは毛頭ないが、それでも形として残したくて遥はスマートフォンを取り出し、カメラモードにした。
「ほら、かばっち! 画面に入るようにしゃがんで!」
樺地とは身長差があるため普通に立っているだけでは画面に入ることが出来ないので遥が指示を出す。樺地は戸惑いながらも画面に入るように再び屈む。今度は遥の隣に並ぶように。
スマートフォンの画面に収まると、遥はすぐにシャッターを切った。一枚どころではない。カシャカシャカシャカシャと連写で撮ったため、樺地はその音に慌ててしまう。
「よしっ! これだけ撮れば大丈夫だね!」
例え半目でも目を閉じても一枚くらいはいい写真があるはずだ。そう思いながら彼女のスマホはすぐに鞄の中に戻した。
「かばっちとハワイの思い出が出来て良かった~。ありがとね!」
「自分で良ければ……嬉しいです」
樺地の言動からして彼も楽しんでくれると思った遥はとびきりの笑顔を向けた。