自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
ハワイのアクティビティを堪能する
主人公名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝食を食べ終えた秋は麻美と共に部屋に戻ると遥と滝の姿がないことに気づく。つまり寝坊助の彼女は滝によって無事起きることが出来たのだろう。
おそらく朝食を食べに出てるのだと思い、帰って来るまで待つことにしたが、小さなテーブルの上にメモ書きが残されていることに気がついた。
『萩とパンケーキ食べてから集合場所に向かうね!』
と遥の字でそう書かれていた。このあとは潜水艦に乗る予定なのだが、戻って来る余裕はないのだろう。だからわざわざメモを残したのかもしれない。
麻美に見せると「滝が付いてるなら迷子の心配もないな」と言うので秋も頷き同意した。
少しだけ休憩したあとで二人は潜水艦の集合場所へと向かう。
「あ! 秋じゃーん! 秋も潜水艦乗るのっ!?」
集合場所となる桟橋に集まると見知った顔があちこちにいた。芥川もその一人で元気良く手を振る姿が秋の目に入る。
「うん、そうだよ。ジローはちゃんと起きてて偉いね」
「さっきまでずーっと寝てたんだけどね。宍戸に何回も起こされちった」
へへっと腕を頭の後ろに組んで笑う芥川に秋もつられて笑った。宍戸が必死に起こす姿を想像したため。
「秋とジローじゃん! お前らも一緒なんだなっ」
「岳人っ」
続いて向日が二人の元へ駆け寄ってきた。彼の少し離れた後ろでは忍足の姿があったので二人一緒に来たのだろう。
秋は驚きながら向日の名を呼ぶ。そして同じ潜水艦に乗れるのだと分かると小さく胸が跳ねた。嬉しさと緊張が混ざったような心臓の動きである。
「岳人達も一緒なんだね。知り合いが沢山だと嬉しいよ」
「お、おう。そーだな!」
秋と向日は少し照れながら笑い合う。するとぐいっと秋の腕が引かれた。
「ほら、秋っ! そろそろ船に乗るって! 早く行こっ!」
「わ、分かったから待ってジロー!」
そのまま向日から別つようにぐいぐいと芥川によって引っ張られた秋はすでに乗船を開始する船に乗り込む。
心配だった遥とも無事に合流が出来て秋は安堵し、そして船は出発した。
潜水艦に乗るためにはまず潜水ポイントとなる場所まで船で移動する。その間に安全説明を受け、時間が余ったらデッキに出て海を眺めたりしていた。
昨日に続き今日も天気にも恵まれて、船上から眺める景色もとても綺麗である。
そうしているうちに潜水ポイントに到着したが肝心の潜水艦が見当たらない。
「潜ってるのかな?」
どこだろうと辺りを見回すと、突如秋の視界からザパァッ! と大きな機体が海から飛び出した。紛れもなく潜水艦である。
水飛沫を上げる大型のサブマリンに誰もが見入っただろう。秋も驚きのあまり声を出すことも忘れてしまうほど。
そんな格好いいとも言える潜水艦の登場に感動しつつ、潜水艦への乗り換えが始まった。
いよいよ潜水艦に乗って海底の旅に出る時間である。
潜水艦は思っていたよりも狭くはなく、座席がついていてそこから海の中が見れるように大きな丸窓がズラッと並んでいた。
「秋っ、こっちこっち!」
「ジロー、そんなに急がなくても席はあるから大丈夫だよ」
秋はまたも芥川に引っ張られたが、まだ眠ることなくテンションの高い彼が楽しそうなら何よりだと思う。
そして芥川に促され彼の隣に座ると、反対隣には向日が席に着いた。
「隣、座るぜ」
「あ、うん。どうぞ」
まさか隣に想い人が座るとは思わなくて、秋はその偶然に感謝した。まさかそれが偶然ではないことを彼女が知ることはない。
参加者が全員席に着いたことを確認すると潜水艦は動き出し、海中へと沈んでいった。
大きな窓から映し出される海の世界。少しずつ深い青に飲み込まれて艦内も同じ海色に染った。窓の向こう側で生きる魚達が見えると食い入るように見つめる。
サンゴ礁、ウミガメ、魚群など、少し遠くではあったがイルカの姿も確認出来た。
しばらく進めば最深部である海底にて沈没船が見えてくる。こんな近くで、こんな形で沈没船を見ることなんて普段出来ないが、魚達が住処にするように泳ぐ様子を目にするとどこか神秘的であった。
「……綺麗」
思わず声が出た。海底を散歩する気分がこんなにも凄いことだなんて思わなかっただろう。冒険のようなドキドキ感も味わい、秋は一時も窓から目を離すことはなかった。
そんな潜水艦の旅もあっという間で、気づけば浮上し帰還の時間となる。
再び船に乗り換えて桟橋に戻ると、体験した他の参加者は興奮の声をあちこちで上げていた。
「マジマジスッゲー! 途中ちょっと寝ちったけど、綺麗だったCー!」
「って、やっぱ寝てたのかよ! 通りで途中静かだと思ったぜ!」
芥川の感想を聞いてすかさず向日がツッコミを入れる。その様子を見た秋はクスクスと笑った。
「中は薄暗かったもんね。でも沈没船の辺りでは起きてたでしょ? 凄く興奮してたみたいだし」
「そうそう! ゲームの世界みたいだった!」
「まぁ、確かにそれくらい非現実っぽかったしな」
「そんな体験が出来て良かったよ」
潜水艦を選んでくれた麻美に感謝しなきゃ。そう思っていると向日が秋に話しかける。
「よし、このあとはスカイダイビングだな!」
「う、うんっ」
その言葉に秋は僅かに冷や汗を流す。それは昨夜のことだった。向日が秋に「俺、明日スカイダイビングするんだけどよ、秋も一緒ににやらね?」と誘ったのだ。
秋はスカイダイビングという言葉に若干、いやかなり恐怖を抱くが好きな相手が誘ってくれるのを無下には出来ないので頷いたのだった。
おそらく朝食を食べに出てるのだと思い、帰って来るまで待つことにしたが、小さなテーブルの上にメモ書きが残されていることに気がついた。
『萩とパンケーキ食べてから集合場所に向かうね!』
と遥の字でそう書かれていた。このあとは潜水艦に乗る予定なのだが、戻って来る余裕はないのだろう。だからわざわざメモを残したのかもしれない。
麻美に見せると「滝が付いてるなら迷子の心配もないな」と言うので秋も頷き同意した。
少しだけ休憩したあとで二人は潜水艦の集合場所へと向かう。
「あ! 秋じゃーん! 秋も潜水艦乗るのっ!?」
集合場所となる桟橋に集まると見知った顔があちこちにいた。芥川もその一人で元気良く手を振る姿が秋の目に入る。
「うん、そうだよ。ジローはちゃんと起きてて偉いね」
「さっきまでずーっと寝てたんだけどね。宍戸に何回も起こされちった」
へへっと腕を頭の後ろに組んで笑う芥川に秋もつられて笑った。宍戸が必死に起こす姿を想像したため。
「秋とジローじゃん! お前らも一緒なんだなっ」
「岳人っ」
続いて向日が二人の元へ駆け寄ってきた。彼の少し離れた後ろでは忍足の姿があったので二人一緒に来たのだろう。
秋は驚きながら向日の名を呼ぶ。そして同じ潜水艦に乗れるのだと分かると小さく胸が跳ねた。嬉しさと緊張が混ざったような心臓の動きである。
「岳人達も一緒なんだね。知り合いが沢山だと嬉しいよ」
「お、おう。そーだな!」
秋と向日は少し照れながら笑い合う。するとぐいっと秋の腕が引かれた。
「ほら、秋っ! そろそろ船に乗るって! 早く行こっ!」
「わ、分かったから待ってジロー!」
そのまま向日から別つようにぐいぐいと芥川によって引っ張られた秋はすでに乗船を開始する船に乗り込む。
心配だった遥とも無事に合流が出来て秋は安堵し、そして船は出発した。
潜水艦に乗るためにはまず潜水ポイントとなる場所まで船で移動する。その間に安全説明を受け、時間が余ったらデッキに出て海を眺めたりしていた。
昨日に続き今日も天気にも恵まれて、船上から眺める景色もとても綺麗である。
そうしているうちに潜水ポイントに到着したが肝心の潜水艦が見当たらない。
「潜ってるのかな?」
どこだろうと辺りを見回すと、突如秋の視界からザパァッ! と大きな機体が海から飛び出した。紛れもなく潜水艦である。
水飛沫を上げる大型のサブマリンに誰もが見入っただろう。秋も驚きのあまり声を出すことも忘れてしまうほど。
そんな格好いいとも言える潜水艦の登場に感動しつつ、潜水艦への乗り換えが始まった。
いよいよ潜水艦に乗って海底の旅に出る時間である。
潜水艦は思っていたよりも狭くはなく、座席がついていてそこから海の中が見れるように大きな丸窓がズラッと並んでいた。
「秋っ、こっちこっち!」
「ジロー、そんなに急がなくても席はあるから大丈夫だよ」
秋はまたも芥川に引っ張られたが、まだ眠ることなくテンションの高い彼が楽しそうなら何よりだと思う。
そして芥川に促され彼の隣に座ると、反対隣には向日が席に着いた。
「隣、座るぜ」
「あ、うん。どうぞ」
まさか隣に想い人が座るとは思わなくて、秋はその偶然に感謝した。まさかそれが偶然ではないことを彼女が知ることはない。
参加者が全員席に着いたことを確認すると潜水艦は動き出し、海中へと沈んでいった。
大きな窓から映し出される海の世界。少しずつ深い青に飲み込まれて艦内も同じ海色に染った。窓の向こう側で生きる魚達が見えると食い入るように見つめる。
サンゴ礁、ウミガメ、魚群など、少し遠くではあったがイルカの姿も確認出来た。
しばらく進めば最深部である海底にて沈没船が見えてくる。こんな近くで、こんな形で沈没船を見ることなんて普段出来ないが、魚達が住処にするように泳ぐ様子を目にするとどこか神秘的であった。
「……綺麗」
思わず声が出た。海底を散歩する気分がこんなにも凄いことだなんて思わなかっただろう。冒険のようなドキドキ感も味わい、秋は一時も窓から目を離すことはなかった。
そんな潜水艦の旅もあっという間で、気づけば浮上し帰還の時間となる。
再び船に乗り換えて桟橋に戻ると、体験した他の参加者は興奮の声をあちこちで上げていた。
「マジマジスッゲー! 途中ちょっと寝ちったけど、綺麗だったCー!」
「って、やっぱ寝てたのかよ! 通りで途中静かだと思ったぜ!」
芥川の感想を聞いてすかさず向日がツッコミを入れる。その様子を見た秋はクスクスと笑った。
「中は薄暗かったもんね。でも沈没船の辺りでは起きてたでしょ? 凄く興奮してたみたいだし」
「そうそう! ゲームの世界みたいだった!」
「まぁ、確かにそれくらい非現実っぽかったしな」
「そんな体験が出来て良かったよ」
潜水艦を選んでくれた麻美に感謝しなきゃ。そう思っていると向日が秋に話しかける。
「よし、このあとはスカイダイビングだな!」
「う、うんっ」
その言葉に秋は僅かに冷や汗を流す。それは昨夜のことだった。向日が秋に「俺、明日スカイダイビングするんだけどよ、秋も一緒ににやらね?」と誘ったのだ。
秋はスカイダイビングという言葉に若干、いやかなり恐怖を抱くが好きな相手が誘ってくれるのを無下には出来ないので頷いたのだった。