自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
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「あ、おはよう。滝」
「滝。ちょうど良かった」
客室の廊下を歩いてる時のこと。滝は本日の朝食をホテルではなく近くのお店で食べようと決めて、誰かを誘おうかなと考えていた。
そこへちょうどマネージャー達の部屋から麻美と秋が出てきたのだ。秋がすぐに挨拶をし、麻美は滝を見つけるや否や、いいタイミングだと言わんばかりに話しかけてきた。
「やぁ、おはよう。赤宮、九条。どうかしたの?」
「下僕が起きやがらねぇからどうにかしろ」
不機嫌そうに眉を寄せる麻美の言葉に滝は「なるほど」と胸の中で呟く。
「もう少し寝かせてあげてもいいんだけど、私達も朝ご飯を食べておきたいから先にレストラン会場に行こうと思って。でも、遥がいつ起きるか分からないし、このままだと朝ご飯を食べ損ねての潜水艦に向かうことになるからどうしようかなって考えてたの」
さらに詳しい話を聞けば最初は声をかけて起こしてみたが「うーん……」と口にするだけで起きる気配がなく、痺れを切らした麻美が殴って起こそうとするも、秋に「まだ時間はあるからもう少しこのままにしよう」と止めに入ったのだと。
確かにいくら寝坊助の遥でも殴られたらすぐに起きるだろう。とはいえ想い人である幼馴染みがそんな目に遭うのはいただけないため、滝はにこりと笑いながら頷いた。
「そういうことなら俺に任せてよ」
「よし」
面倒事を押し付けることが出来たと思ったのか、麻美はすぐに手持ちのルームキーで部屋のロックを解除した。
いくら中学生とはいえ女子が眠る部屋に男子を入れてもいいものかと思われるだろうが、そこは滝の人柄と遥との関係性により彼は許された。
おそらく忍足が相手ならば二人は許可を出さなかっただろうし、遥を起こすことすら頼まなかっただろう。
こうして滝は麻美と秋を見送り、マネージャーの客室へと足を踏み入れた。
一台だけ膨らむベッドへと真っ直ぐに歩み寄り、滝は眠りにつく彼女の顔を覗き込んだ。
そこには気持ち良さそうに寝ながら口の端には涎を垂らしている幼馴染みの姿。思わずフフッと笑みがこぼれた。
「ほんと、よく寝てるなぁ」
幼馴染みという関係なので寝顔を見るのは別に初めてではないが、幸せそうな表情をしているのでずっと見ていたくなる。
しかし起こせと言われたからにはずっと見ているわけにはいかないので、まずは普通に声をかけてることにした。
「遥、朝だよ。赤宮と九条はもう朝ご飯を食べに行ったよ」
「うぅ、ん……」
ごろん、と寝返りを打って少しばかり声をもらすだけで起きる様子はない。
そう簡単に起きたらとっくに目覚めているか、と思いながら滝は遥のベッドに腰をかけて、彼女の髪を優しく撫でる。
「このまま寝かせてあげたいのは山々だけど、朝ご飯を食べられなくて嘆く遥は見たくないからさ、そろそろ起きないと間に合わなくなるよ」
「う~……」
「ホテルの朝食もいいけど、俺は近くのお店でパンケーキを食べようかなって思ってるんだ」
パンケーキ。その言葉に無意識なのかぴくりと遥が反応を見せた。もう一押しかな、と滝は言葉を続ける。
「ココナッツソースとかマカダミアナッツソースとかあるんだって。きっと遥も好きだと思うからさ、一緒に食べに行かない?」
「行くっ!!」
ガバッと飛び起きる遥に滝はくすりと笑う。遥はというと、覚醒しきった頭で滝を見つめ、ようやく彼の存在を理解し、ハッとした。
「は、萩っ!? なんで部屋にいるの!?」
「赤宮と九条に頼まれたんだ。遥を起こしてって」
「えっ! 二人はっ!?」
「先に朝食会場に向かったよ」
「ぴえ……あたしも行きたかったのに……」
「でもパンケーキ食べるんでしょ? ホテルの朝食は明日だって食べられるし、準備して行こうか」
「りょ!」
ビシッと敬礼し、ベッドから下りた遥がすぐに洗面台へと向かう。滝は廊下で待っていることを告げて部屋を出た。
それから急いで準備を終えた遥と共にホテルの近くに構えるパンケーキ専門店へと足を運んだ。
朝からオープンしているお店は繁盛しているようで活気づいている。ほとんどの客がパンケーキを注文していて、先客の皿を見ると量がなかなかに多かった。それを見た遥は目を輝かせながらすぐさまパンケーキをオーダーに通す。
しばらくして運ばれてきたのはマカダミアナッツソースがかかったパンケーキとココナッツソースがかかったパンケーキ。
マカダミアナッツソースが遥、ココナッツソースが滝の分であるが、滝は「分け合おっか」と言うと遥は全力で頷いた。きっと遥はこっちも食べたかっただろうと考えたため。
「ん~! おいひー! マカダミアナッツもココナッツもどっちもいいよね! でもグアバソースも捨てがたかったな~」
「そうだね、甘酸っぱくて美味しいと思うんだけどさすがにそこまで注文出来ないからまた次の機会にするといいよ」
「次の機会だなんてあるのかしら……」
パンケーキを頬張りながら次の機会に思いを馳せる。もしかしたらもうハワイに来ることなんてないのかもしれないと考えたのだろう。滝は微笑みながら口を開いた。
「日本にも本場に負けないハワイのパンケーキが食べられるよ」
「ほんとー!? わーい!」
喜ぶ彼女を見て滝は幸福感に溢れる。もし遥が本場で食べたいというのなら俺が連れて行ってあげるけどと思っていることを彼女は知らない。
「滝。ちょうど良かった」
客室の廊下を歩いてる時のこと。滝は本日の朝食をホテルではなく近くのお店で食べようと決めて、誰かを誘おうかなと考えていた。
そこへちょうどマネージャー達の部屋から麻美と秋が出てきたのだ。秋がすぐに挨拶をし、麻美は滝を見つけるや否や、いいタイミングだと言わんばかりに話しかけてきた。
「やぁ、おはよう。赤宮、九条。どうかしたの?」
「下僕が起きやがらねぇからどうにかしろ」
不機嫌そうに眉を寄せる麻美の言葉に滝は「なるほど」と胸の中で呟く。
「もう少し寝かせてあげてもいいんだけど、私達も朝ご飯を食べておきたいから先にレストラン会場に行こうと思って。でも、遥がいつ起きるか分からないし、このままだと朝ご飯を食べ損ねての潜水艦に向かうことになるからどうしようかなって考えてたの」
さらに詳しい話を聞けば最初は声をかけて起こしてみたが「うーん……」と口にするだけで起きる気配がなく、痺れを切らした麻美が殴って起こそうとするも、秋に「まだ時間はあるからもう少しこのままにしよう」と止めに入ったのだと。
確かにいくら寝坊助の遥でも殴られたらすぐに起きるだろう。とはいえ想い人である幼馴染みがそんな目に遭うのはいただけないため、滝はにこりと笑いながら頷いた。
「そういうことなら俺に任せてよ」
「よし」
面倒事を押し付けることが出来たと思ったのか、麻美はすぐに手持ちのルームキーで部屋のロックを解除した。
いくら中学生とはいえ女子が眠る部屋に男子を入れてもいいものかと思われるだろうが、そこは滝の人柄と遥との関係性により彼は許された。
おそらく忍足が相手ならば二人は許可を出さなかっただろうし、遥を起こすことすら頼まなかっただろう。
こうして滝は麻美と秋を見送り、マネージャーの客室へと足を踏み入れた。
一台だけ膨らむベッドへと真っ直ぐに歩み寄り、滝は眠りにつく彼女の顔を覗き込んだ。
そこには気持ち良さそうに寝ながら口の端には涎を垂らしている幼馴染みの姿。思わずフフッと笑みがこぼれた。
「ほんと、よく寝てるなぁ」
幼馴染みという関係なので寝顔を見るのは別に初めてではないが、幸せそうな表情をしているのでずっと見ていたくなる。
しかし起こせと言われたからにはずっと見ているわけにはいかないので、まずは普通に声をかけてることにした。
「遥、朝だよ。赤宮と九条はもう朝ご飯を食べに行ったよ」
「うぅ、ん……」
ごろん、と寝返りを打って少しばかり声をもらすだけで起きる様子はない。
そう簡単に起きたらとっくに目覚めているか、と思いながら滝は遥のベッドに腰をかけて、彼女の髪を優しく撫でる。
「このまま寝かせてあげたいのは山々だけど、朝ご飯を食べられなくて嘆く遥は見たくないからさ、そろそろ起きないと間に合わなくなるよ」
「う~……」
「ホテルの朝食もいいけど、俺は近くのお店でパンケーキを食べようかなって思ってるんだ」
パンケーキ。その言葉に無意識なのかぴくりと遥が反応を見せた。もう一押しかな、と滝は言葉を続ける。
「ココナッツソースとかマカダミアナッツソースとかあるんだって。きっと遥も好きだと思うからさ、一緒に食べに行かない?」
「行くっ!!」
ガバッと飛び起きる遥に滝はくすりと笑う。遥はというと、覚醒しきった頭で滝を見つめ、ようやく彼の存在を理解し、ハッとした。
「は、萩っ!? なんで部屋にいるの!?」
「赤宮と九条に頼まれたんだ。遥を起こしてって」
「えっ! 二人はっ!?」
「先に朝食会場に向かったよ」
「ぴえ……あたしも行きたかったのに……」
「でもパンケーキ食べるんでしょ? ホテルの朝食は明日だって食べられるし、準備して行こうか」
「りょ!」
ビシッと敬礼し、ベッドから下りた遥がすぐに洗面台へと向かう。滝は廊下で待っていることを告げて部屋を出た。
それから急いで準備を終えた遥と共にホテルの近くに構えるパンケーキ専門店へと足を運んだ。
朝からオープンしているお店は繁盛しているようで活気づいている。ほとんどの客がパンケーキを注文していて、先客の皿を見ると量がなかなかに多かった。それを見た遥は目を輝かせながらすぐさまパンケーキをオーダーに通す。
しばらくして運ばれてきたのはマカダミアナッツソースがかかったパンケーキとココナッツソースがかかったパンケーキ。
マカダミアナッツソースが遥、ココナッツソースが滝の分であるが、滝は「分け合おっか」と言うと遥は全力で頷いた。きっと遥はこっちも食べたかっただろうと考えたため。
「ん~! おいひー! マカダミアナッツもココナッツもどっちもいいよね! でもグアバソースも捨てがたかったな~」
「そうだね、甘酸っぱくて美味しいと思うんだけどさすがにそこまで注文出来ないからまた次の機会にするといいよ」
「次の機会だなんてあるのかしら……」
パンケーキを頬張りながら次の機会に思いを馳せる。もしかしたらもうハワイに来ることなんてないのかもしれないと考えたのだろう。滝は微笑みながら口を開いた。
「日本にも本場に負けないハワイのパンケーキが食べられるよ」
「ほんとー!? わーい!」
喜ぶ彼女を見て滝は幸福感に溢れる。もし遥が本場で食べたいというのなら俺が連れて行ってあげるけどと思っていることを彼女は知らない。