自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
ハワイで育む想い
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夏休みに入ってすぐのこと。跡部が海に連れて行ってやると言ったことが現実となる日だった。
「てか、行き先がハワイなんて聞いてないんだけど?」
飛行機の中で麻美が腕を組みながら呟いた。いや、パスポートを用意しろと言われた時から薄々は感じていたが。
一体どこに連れていく気だ? と尋ねても「どこだろうと海には変わりねぇ。当日までのお楽しみだ」と返されたが、ようやく行く場所が発表されると麻美は盛大な溜め息を吐いた。
「あーん? ハワイだとまずいことでもあるのか?」
「国内と国外じゃ心持ちが違うだろ」
麻美の前の座席に座る跡部の問いかけにきっぱりと答える麻美。そんな彼女の様子に跡部はからかうように笑った。
「お前がそんなこと気にするタマじゃねーだろ」
「海に連れて行くのとハワイに連れて行くのとじゃ規模が違うんだよ」
なんでこいつはやることなすことスケールがでかいんだ。しかも氷帝男子テニス部部員全員を引き連れてのハワイである。合宿か? と思われたがバカンスという名目は変わらないのでただの二泊四日のハワイ旅行だ。
当初誘いを受けた時は日帰りの海のイメージだったのに、いつの間にかパスポートの用意だ泊まりの準備だと言われ、いよいよ普通の海じゃないな? と勘ぐった時にはもう遅かった。
しかし行かないというわけにはいかない。部員もマネージャーも全員参加だし、何なら費用は跡部持ちだ。規模はでかいバカンスだが、まぁ悪いことではないか。そう思った麻美は文句を言うのをやめた。
「でも楽しみだね。ビーチも綺麗だろうし、お土産も色々買っておかなきゃ」
隣に座る秋のワクワク感が見え隠れする言葉にうんと頷くと反対隣の遥が声を上げる。
「あたしもあたしもっ! ハワイ初めてだし! 美味しいもの食べたりアロハ~ってするんだー!」
気の早い遥が拳を作った手から親指と小指を出してアロハのポーズを決める。そんな彼女に秋はくすくすと笑うが麻美は呆れの表情を見せた。
夜に出発した航空機は7時間ほど飛行時間をかけ、現地時間では昼頃に目的地へと到着する。その間は睡眠を取ったり、騒ぐ遥を黙らせたり、秋と観光スポットについて話したりしていた。
そしてテニス部員達は空港から跡部が用意したバスに乗り、ワイキキビーチ前のホテルに到着した。
ホテルにチェックインし、荷物を部屋に置いたあとは帰りの時間まで各自自由に過ごすことになっている。
ルールは深夜遊びは厳禁。21時には跡部が見回りをするのでそれまでに部屋へ戻っていることなどがある。
「わっふーー!! オーシャンビュー!!」
マネージャー三人は同室。一番に部屋に入った遥が荷物を置いてすぐに窓まで駆け出した。そこから覗くエメラルドグリーンの海に遥は目を輝かせる。
「これはいい眺めだね」
「確かに悪くはないな」
遥の後ろに立つ麻美と秋も同じ景色を目に映す。ずっと眺めていたくなるほどの美しさに三人娘は少しの間言葉を発することを忘れていた。
「ねぇねぇ! 早く泳ぎに行こうよっ!」
━━のもつかの間、遥がすぐに海を差しながら口を開く。忙しない奴だなと思わずにはいられなかった麻美だが、秋が「そうだね」と答えるので仕方なくそれに従うことにした。
この日のためにマネージャーの三人は水着を購入したのである。ショッピングモールで共に買いに行ったことは記憶に新しい。そのため海で遊ぶのは決定事項だった。
「てか、行き先がハワイなんて聞いてないんだけど?」
飛行機の中で麻美が腕を組みながら呟いた。いや、パスポートを用意しろと言われた時から薄々は感じていたが。
一体どこに連れていく気だ? と尋ねても「どこだろうと海には変わりねぇ。当日までのお楽しみだ」と返されたが、ようやく行く場所が発表されると麻美は盛大な溜め息を吐いた。
「あーん? ハワイだとまずいことでもあるのか?」
「国内と国外じゃ心持ちが違うだろ」
麻美の前の座席に座る跡部の問いかけにきっぱりと答える麻美。そんな彼女の様子に跡部はからかうように笑った。
「お前がそんなこと気にするタマじゃねーだろ」
「海に連れて行くのとハワイに連れて行くのとじゃ規模が違うんだよ」
なんでこいつはやることなすことスケールがでかいんだ。しかも氷帝男子テニス部部員全員を引き連れてのハワイである。合宿か? と思われたがバカンスという名目は変わらないのでただの二泊四日のハワイ旅行だ。
当初誘いを受けた時は日帰りの海のイメージだったのに、いつの間にかパスポートの用意だ泊まりの準備だと言われ、いよいよ普通の海じゃないな? と勘ぐった時にはもう遅かった。
しかし行かないというわけにはいかない。部員もマネージャーも全員参加だし、何なら費用は跡部持ちだ。規模はでかいバカンスだが、まぁ悪いことではないか。そう思った麻美は文句を言うのをやめた。
「でも楽しみだね。ビーチも綺麗だろうし、お土産も色々買っておかなきゃ」
隣に座る秋のワクワク感が見え隠れする言葉にうんと頷くと反対隣の遥が声を上げる。
「あたしもあたしもっ! ハワイ初めてだし! 美味しいもの食べたりアロハ~ってするんだー!」
気の早い遥が拳を作った手から親指と小指を出してアロハのポーズを決める。そんな彼女に秋はくすくすと笑うが麻美は呆れの表情を見せた。
夜に出発した航空機は7時間ほど飛行時間をかけ、現地時間では昼頃に目的地へと到着する。その間は睡眠を取ったり、騒ぐ遥を黙らせたり、秋と観光スポットについて話したりしていた。
そしてテニス部員達は空港から跡部が用意したバスに乗り、ワイキキビーチ前のホテルに到着した。
ホテルにチェックインし、荷物を部屋に置いたあとは帰りの時間まで各自自由に過ごすことになっている。
ルールは深夜遊びは厳禁。21時には跡部が見回りをするのでそれまでに部屋へ戻っていることなどがある。
「わっふーー!! オーシャンビュー!!」
マネージャー三人は同室。一番に部屋に入った遥が荷物を置いてすぐに窓まで駆け出した。そこから覗くエメラルドグリーンの海に遥は目を輝かせる。
「これはいい眺めだね」
「確かに悪くはないな」
遥の後ろに立つ麻美と秋も同じ景色を目に映す。ずっと眺めていたくなるほどの美しさに三人娘は少しの間言葉を発することを忘れていた。
「ねぇねぇ! 早く泳ぎに行こうよっ!」
━━のもつかの間、遥がすぐに海を差しながら口を開く。忙しない奴だなと思わずにはいられなかった麻美だが、秋が「そうだね」と答えるので仕方なくそれに従うことにした。
この日のためにマネージャーの三人は水着を購入したのである。ショッピングモールで共に買いに行ったことは記憶に新しい。そのため海で遊ぶのは決定事項だった。