自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
敗退後の学園生活
主人公名前変換
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マネージャーに因縁をつけた女子達がいて跡部に睨まれた。その話は翌日にはすでに学園中に広まっていて、マネージャーに嫌がらせする者はすぐにいなくなったという。
「私、喧嘩売られてないけど? 秋や下僕には行くくせになんでこっちに来ないんだよ」
「ツッコミ待ちなん? そら麻美に挑むなんてそうそうおらんで」
つまらんという表情と共に自分の席で愚痴をこぼせば、同じクラスの忍足が反応する。
「じゃあ、秋達ならいいってのか?」
「言いやすい相手に行くのは何も今に始まったことやないからなぁ」
「っち、クズ共が。一度ぶん殴るしかないな」
「やめときやめとき。跡部が灸を据えとるんやし、麻美が手を出したら元も子もないやん」
「あんたは下僕が喧嘩を売られてるのによくそんな態度でいられるな?」
その言葉を聞いた忍足は苦笑いしていた表情をスッと消して無になった。感情が読めない顔である。
「めっちゃ腸が煮えくり返る思いやで」
「無表情になる意味は?」
「こうでもせんと感情が爆発してブチ切れてしまいそうやねん」
「ふーん」
興味のない返事をするが、一応は下僕のことは想ってるのか、口だけの男ではなさそうだな。と、ぼんやり考えた。
「忍足。お前、本当に惜しいことしたな。馬鹿なことしなければ下僕との関係が変わってたのかもしれないのに」
「ほんまそれな……やり直せるもんやったらやり直したいわ。擬似恋人期間が恋しい……指を絡めただけで驚いて顔を赤くする遥を見られへんの辛すぎんねん」
自分の手を見ながら思い出している忍足に鼻で笑いながら麻美はさらにとどめを刺すような言葉を告げる。
「自分で壊したくせによく言う。壊したもんは戻らないし、下僕はあんたに興味はないからとっとと諦めろ。女々しい」
「……ちょっとくらい慰めてくれてもえぇんちゃうのん?」
「100%あんたが悪いのに慰められる立場だと思ってんのか? 図々しい」
今回ばかりは麻美の言い分が正しいと忍足にも理解出来る。だからこそ返す言葉もなくぐさりと胸に言葉の刃が突き刺さりながらも黙ったまま受け入れた。
そして話題を変えようと「あ、せや」と思い出したように責められ続ける会話から抜け出そうとする。
「跡部がボヤいとったけど、自分立海に喧嘩吹っかけたんやて?」
「喧嘩を吹っかけたのは向こうだ。こっちは何一つ落ち度はない」
関東大会初戦後、通りすがりの王者から負け犬だの何だのと言われたことに未だ根に持っている麻美は憎たらしい立海の2年切原赤也の顔を思い出し、舌打ちをする。
「確か相手は切原っちゅーてたな」
「名前なんか知るか。あのクルクル頭、いつか絶対にあの髪を指で絡めて思いっきり引きずり回してやる」
相変わらずおっかないなぁ、とは思うものの言葉にすると睨まれるのは分かりきっていたので忍足は心に秘めておくことにした。
「麻美が怒る気持ちも分からんでもないんやけど、気ぃつけや。喧嘩した相手が麻美やなくて仲のいい遥や九条さんに向けられたら大変なことになるんやから」
「駄眼鏡のくせに生意気にも私に忠告か?」
「遥大好きな駄眼鏡くんからのお願いや」
「聞く必要性ないな。そもそも私に喧嘩を売らなきゃいいだけの話だろ」
「……まぁ、せやなぁ。喧嘩売らないよう祈っとくわ」
さすがと言うべきか、麻美は注意すら聞く耳を持たない。跡部がいたら溜め息を吐き捨てているだろう。その姿を想像すると、気苦労が絶えないやろなぁと忍足は跡部に同情した。
「私、喧嘩売られてないけど? 秋や下僕には行くくせになんでこっちに来ないんだよ」
「ツッコミ待ちなん? そら麻美に挑むなんてそうそうおらんで」
つまらんという表情と共に自分の席で愚痴をこぼせば、同じクラスの忍足が反応する。
「じゃあ、秋達ならいいってのか?」
「言いやすい相手に行くのは何も今に始まったことやないからなぁ」
「っち、クズ共が。一度ぶん殴るしかないな」
「やめときやめとき。跡部が灸を据えとるんやし、麻美が手を出したら元も子もないやん」
「あんたは下僕が喧嘩を売られてるのによくそんな態度でいられるな?」
その言葉を聞いた忍足は苦笑いしていた表情をスッと消して無になった。感情が読めない顔である。
「めっちゃ腸が煮えくり返る思いやで」
「無表情になる意味は?」
「こうでもせんと感情が爆発してブチ切れてしまいそうやねん」
「ふーん」
興味のない返事をするが、一応は下僕のことは想ってるのか、口だけの男ではなさそうだな。と、ぼんやり考えた。
「忍足。お前、本当に惜しいことしたな。馬鹿なことしなければ下僕との関係が変わってたのかもしれないのに」
「ほんまそれな……やり直せるもんやったらやり直したいわ。擬似恋人期間が恋しい……指を絡めただけで驚いて顔を赤くする遥を見られへんの辛すぎんねん」
自分の手を見ながら思い出している忍足に鼻で笑いながら麻美はさらにとどめを刺すような言葉を告げる。
「自分で壊したくせによく言う。壊したもんは戻らないし、下僕はあんたに興味はないからとっとと諦めろ。女々しい」
「……ちょっとくらい慰めてくれてもえぇんちゃうのん?」
「100%あんたが悪いのに慰められる立場だと思ってんのか? 図々しい」
今回ばかりは麻美の言い分が正しいと忍足にも理解出来る。だからこそ返す言葉もなくぐさりと胸に言葉の刃が突き刺さりながらも黙ったまま受け入れた。
そして話題を変えようと「あ、せや」と思い出したように責められ続ける会話から抜け出そうとする。
「跡部がボヤいとったけど、自分立海に喧嘩吹っかけたんやて?」
「喧嘩を吹っかけたのは向こうだ。こっちは何一つ落ち度はない」
関東大会初戦後、通りすがりの王者から負け犬だの何だのと言われたことに未だ根に持っている麻美は憎たらしい立海の2年切原赤也の顔を思い出し、舌打ちをする。
「確か相手は切原っちゅーてたな」
「名前なんか知るか。あのクルクル頭、いつか絶対にあの髪を指で絡めて思いっきり引きずり回してやる」
相変わらずおっかないなぁ、とは思うものの言葉にすると睨まれるのは分かりきっていたので忍足は心に秘めておくことにした。
「麻美が怒る気持ちも分からんでもないんやけど、気ぃつけや。喧嘩した相手が麻美やなくて仲のいい遥や九条さんに向けられたら大変なことになるんやから」
「駄眼鏡のくせに生意気にも私に忠告か?」
「遥大好きな駄眼鏡くんからのお願いや」
「聞く必要性ないな。そもそも私に喧嘩を売らなきゃいいだけの話だろ」
「……まぁ、せやなぁ。喧嘩売らないよう祈っとくわ」
さすがと言うべきか、麻美は注意すら聞く耳を持たない。跡部がいたら溜め息を吐き捨てているだろう。その姿を想像すると、気苦労が絶えないやろなぁと忍足は跡部に同情した。