自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
関東大会敗退の結果
主人公名前変換
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「それじゃあ、私は国光に挨拶してくるね。二人ともまた学校でね」
「ばいばーい、秋っ」
ぼちぼちと解散していく中、マネージャー達もその日は別々での帰宅となった。真っ先に秋は従兄妹のいる青学の元へ向かい、遥は手を振って見送る。
「麻美は?」
「ふらつく」
「なんと大雑把なことか」
「あ?」
「ひぃん、悪口ジャナイヨ!」
「っち、とっとと帰れ。迷子になって手間かけさせるなよ」
そう告げると麻美も遥の元へ離れていく。
優しいのか優しくないのか。なんて呟くが、本当はいい子なんだよなぁ~と思いながら一人取り残された遥は「さて、帰るかっ」と決めたその時だった。
「ねぇ、遥。聞きたいことがあるんだけど、いいよね?」
いつぞやかの電話で話していたのが最後だったような聞き覚えのある声。いや、どちらかと言えば聞きたくない声だ。
嫌々そうな顔で振り返るとそこには鮮やかなオレンジ色頭の従兄妹が手をひらひらさせながら立っていた。
「うげぇぇぇぇ! キヨー! なんでここにっ!?」
「いやいや、それはこっちの台詞なんだよね。俺は関東大会出場校だからいるのは当然っ」
そういえばそうだった! 秋にもこの前、関東大会で出会う可能性が高いとか言われてたっけ! フラグ回収やめて!
そう願うもすでに顔を合わせてしまったのでどうしようもなく、遥は「うぐぐ」と唸る。
「おい、千石。また人様に迷惑をかけてるのか?」
従兄妹の後ろからズラズラと同じジャージを着た男子達が現れる。どうやら千石が所属しているテニス部員だと思われた。
その中の一人が溜め息混じりに千石の肩を掴み、声をかける。ナンパ癖のある千石が女子を前にして何もせずにいられないと理解しているから。
「やっだなぁ、南~。この子は俺の従兄妹。迷惑もかけてなければナンパだってしてないってば」
「すんごい信用ならない言葉だよね~」
「千石先輩ですもんね~」
「俺の信用低くないっ!?」
何やら頭から芽が生えてる男を目にすると遥は思わず二度見してしまう。
何か生えてる!? と、口にしたいのだが、周りがあまりにも普通に接している上にさらに彼の隣には渦巻きほっぺの者もいて、とても特徴的な面子達に瞬きをする。
「まぁ、いいや。それより遥、氷帝の応援席にいたよね? 君のすぐ近くにいたモデルさん並みの女神のような子と慈愛に満ちた天使のような子、紹介してよ」
「何を言ってるんだ君は? あたしの近くにそんな者はいないのだよ?」
これでもかと言うほどの怪訝な顔をする遥に千石はむくれた。
「目の悪い子だなぁ、君は」
「事実なんだけどね! てか、そんなことしても可愛くないからね!」
「遥のすぐ傍に女の子が二人いたでしょ。その子達だよ」
「あー、麻美と秋……っ!」
しまった! 名前を漏らしてしまった!
口に思い切り手を当てるがすでに遅く、千石はにんまりとにやけた。
「麻美ちゃんと秋ちゃんだね」
「や、やめるんだキヨ! あたしの友達に手を出すな!」
「その言い方、俺が悪者みたいじゃん」
「悪者でしょ!? 所構わずあたしの女友達に近づこうとするんだからさぁ! クレーム入るのはこっちなんだからね!?」
その言葉から千石の仲間達が遥の苦労を色々と察したため、遥に憐れみの目を向けられる。
けれども千石はそんなことはお構いなしと言いたげに言葉を続けた。
「遥は俺の従兄妹なんだから俺に協力すべきでしょー?」
「従兄妹に対する扱い酷くないっ? あたしは女紹介マシーンじゃないのだがっ! というかあたしには何の得も旨みもない!」
「ふむふむ。そういうことか。ならばそんな君に紹介したい相手がいる!」
言うや否や、千石は一人の男を遥の前に押し出した。オールバックの彼は「は?」と訳も分からない状況に戸惑いを見せる。
「お、おい、千石っ」
「彼は東方雅美」
「はい?」
「東方、この子は従兄妹の遥」
「だ、だからなんだよ」
「ほら、二人共挨拶っ」
「「?」」
千石の考えが理解出来ない二人はよく分からないながらも言われた通りに「は、はぁい」「ど、どうも」と挨拶を交わす。
「はい。カップル成立! というわけで俺にも協力お願いねっ!」
「「はあああぁぁぁ!?」」
「お、お前っ、勝手なことを言うな!」
「雑! 雑すぎる! それで恋のキューピットになったつもりなの!? そもそもあたし好きな人いるのだが!?」
遥と東方が千石に猛抗議をすると千石は「ちぇー」と唇を尖らせる。
そんな様子を見守る他の部員達はすでに千石を置いて帰ろうかと話し合っていた。
「何だか不思議な感じです。千石先輩が従兄妹とはいえ、女の人に優しくないなんて……びっくりです」
「親族にはそうなんだろうな。東方さんも巻き込まれて可哀想に」
大きなバンダナを支える1年生とサングラスをかけた2年生がそう会話をしながら千石達の前から離れ、帰り始めるのだった。
「ばいばーい、秋っ」
ぼちぼちと解散していく中、マネージャー達もその日は別々での帰宅となった。真っ先に秋は従兄妹のいる青学の元へ向かい、遥は手を振って見送る。
「麻美は?」
「ふらつく」
「なんと大雑把なことか」
「あ?」
「ひぃん、悪口ジャナイヨ!」
「っち、とっとと帰れ。迷子になって手間かけさせるなよ」
そう告げると麻美も遥の元へ離れていく。
優しいのか優しくないのか。なんて呟くが、本当はいい子なんだよなぁ~と思いながら一人取り残された遥は「さて、帰るかっ」と決めたその時だった。
「ねぇ、遥。聞きたいことがあるんだけど、いいよね?」
いつぞやかの電話で話していたのが最後だったような聞き覚えのある声。いや、どちらかと言えば聞きたくない声だ。
嫌々そうな顔で振り返るとそこには鮮やかなオレンジ色頭の従兄妹が手をひらひらさせながら立っていた。
「うげぇぇぇぇ! キヨー! なんでここにっ!?」
「いやいや、それはこっちの台詞なんだよね。俺は関東大会出場校だからいるのは当然っ」
そういえばそうだった! 秋にもこの前、関東大会で出会う可能性が高いとか言われてたっけ! フラグ回収やめて!
そう願うもすでに顔を合わせてしまったのでどうしようもなく、遥は「うぐぐ」と唸る。
「おい、千石。また人様に迷惑をかけてるのか?」
従兄妹の後ろからズラズラと同じジャージを着た男子達が現れる。どうやら千石が所属しているテニス部員だと思われた。
その中の一人が溜め息混じりに千石の肩を掴み、声をかける。ナンパ癖のある千石が女子を前にして何もせずにいられないと理解しているから。
「やっだなぁ、南~。この子は俺の従兄妹。迷惑もかけてなければナンパだってしてないってば」
「すんごい信用ならない言葉だよね~」
「千石先輩ですもんね~」
「俺の信用低くないっ!?」
何やら頭から芽が生えてる男を目にすると遥は思わず二度見してしまう。
何か生えてる!? と、口にしたいのだが、周りがあまりにも普通に接している上にさらに彼の隣には渦巻きほっぺの者もいて、とても特徴的な面子達に瞬きをする。
「まぁ、いいや。それより遥、氷帝の応援席にいたよね? 君のすぐ近くにいたモデルさん並みの女神のような子と慈愛に満ちた天使のような子、紹介してよ」
「何を言ってるんだ君は? あたしの近くにそんな者はいないのだよ?」
これでもかと言うほどの怪訝な顔をする遥に千石はむくれた。
「目の悪い子だなぁ、君は」
「事実なんだけどね! てか、そんなことしても可愛くないからね!」
「遥のすぐ傍に女の子が二人いたでしょ。その子達だよ」
「あー、麻美と秋……っ!」
しまった! 名前を漏らしてしまった!
口に思い切り手を当てるがすでに遅く、千石はにんまりとにやけた。
「麻美ちゃんと秋ちゃんだね」
「や、やめるんだキヨ! あたしの友達に手を出すな!」
「その言い方、俺が悪者みたいじゃん」
「悪者でしょ!? 所構わずあたしの女友達に近づこうとするんだからさぁ! クレーム入るのはこっちなんだからね!?」
その言葉から千石の仲間達が遥の苦労を色々と察したため、遥に憐れみの目を向けられる。
けれども千石はそんなことはお構いなしと言いたげに言葉を続けた。
「遥は俺の従兄妹なんだから俺に協力すべきでしょー?」
「従兄妹に対する扱い酷くないっ? あたしは女紹介マシーンじゃないのだがっ! というかあたしには何の得も旨みもない!」
「ふむふむ。そういうことか。ならばそんな君に紹介したい相手がいる!」
言うや否や、千石は一人の男を遥の前に押し出した。オールバックの彼は「は?」と訳も分からない状況に戸惑いを見せる。
「お、おい、千石っ」
「彼は東方雅美」
「はい?」
「東方、この子は従兄妹の遥」
「だ、だからなんだよ」
「ほら、二人共挨拶っ」
「「?」」
千石の考えが理解出来ない二人はよく分からないながらも言われた通りに「は、はぁい」「ど、どうも」と挨拶を交わす。
「はい。カップル成立! というわけで俺にも協力お願いねっ!」
「「はあああぁぁぁ!?」」
「お、お前っ、勝手なことを言うな!」
「雑! 雑すぎる! それで恋のキューピットになったつもりなの!? そもそもあたし好きな人いるのだが!?」
遥と東方が千石に猛抗議をすると千石は「ちぇー」と唇を尖らせる。
そんな様子を見守る他の部員達はすでに千石を置いて帰ろうかと話し合っていた。
「何だか不思議な感じです。千石先輩が従兄妹とはいえ、女の人に優しくないなんて……びっくりです」
「親族にはそうなんだろうな。東方さんも巻き込まれて可哀想に」
大きなバンダナを支える1年生とサングラスをかけた2年生がそう会話をしながら千石達の前から離れ、帰り始めるのだった。