自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
頂上対決を見守る覚悟
主人公名前変換
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「か、かばっち~~!! やっと見つけたぁぁぁぁ!!」
ようやく金井総合病院から大竹総合病院へと辿り着いた遥は運良く病院から出てきた樺地の元へ駆けつけその大きな胸に飛び込んだ。
樺地は戸惑いながらもしっかりと受け止め、今にも泣き出しそうな勢いの遥にしどろもどろとしてしまう。
「あたし、病院間違えたから入れ違いになるかと思った! 良かったぁぁぁぁ!!」
「お、お疲れ様です……」
「これっ、樺地くんも怪我人なんだ。負担かけるようなことするんじゃないよっ」
そこへ樺地を病院に連れて行った青学の顧問である竜崎によって樺地からひっぺがされた遥はハッとする。
「そ、そうだ。かばっち怪我は大丈夫っ!? 余命宣告受けてないっ?」
「はい……大丈夫です……」
「余命宣告とは大袈裟な子だねぇ」
「あはは……」
樺地と対戦した同じ怪我人の河村も遥の様子を見て苦笑する。
「ところであんたは氷帝のマネージャーでいいのかい?」
「はいっ! 西成遥です! 愛しのマイダーリンかばっちを病院に連れて行ってくれてありがとうございます!」
「マイダーリンって……なんだい、お前さん達そういう関係かい?」
熱々だねぇ? と少しにやつく竜崎の言葉に樺地は無表情ではあるものの、赤らめた顔色で思い切り首を横に振った。
そんな樺地の態度に遥はガーンッとショックを受けるものの、いや確かにそうなんだけど、と樺地の否定を素直に受け入れる。
「……おや。触れちゃいけなかった話題かねぇ」
「こ、これからなんですよっ! ねっ、かばっち!?」
「ウ……」
「それを樺地くんに聞いても困るだけだよ……?」
樺地が返事に詰まるので河村が困惑しながらも助け舟を出した。遥は「うぅっ」と唸り声を上げるしか出来ない。
「ほら、いつまでもこんな所にいてる場合じゃないよ。会場に戻らんと」
ほれ、行くよ。と竜崎が歩き出す。確かにここでずっとワイワイしてるわけにもいかないので遥達は彼女の後に続いた。
「あの……西成さん」
「ん?」
すると樺地が足を止めることなく申し訳なさそうな表情で遥に声をかけた。
「……ちゃんと、返答出来なくて……すみません、でした」
返答? と首を傾げかけた遥はすぐにさっきの言葉に詰まったことかと気づく。
「いやいや、あたしが答えづらいことを投げかけちゃったんだからいいんだよ。かばっちは真面目だねっ」
ニッと笑う遥に樺地は眉を下げたままだった。彼女の言う真面目という評価はいい意味なのか悪い意味なのか測れないでいたから。
元々冗談が通じない性分だと理解してるため、先ほどの言葉はそういう意味だったのかとも思ってしまう。
冗談ならばそれを真面目に受け取ってしまった自分はやはりつまらない人間だと思われただろうか。
無表情の彼は背中にひんやりとした汗を流しながらどう対応するのが正解だったか分からず内心複雑な思いでいた。
「うんって頷いたらかばっち的に無責任な言い方になるし、ううんって言ったらあたしを傷つけちゃうと思ったんだよね? かばっちのそーゆうとこ好きっ!」
にぱっと眩しいほどの笑みを向ける遥に樺地はゆっくりと瞬きをした。眩しいけど目を閉じたいほどではなく、むしろずっと見ていたいくらいの暖かくて優しい光。
「……ありがとう、ございます」
向けられた好意に結局お礼しか告げられない自身に申し訳なさを抱くが遥はえへえへと嬉しそうに照れ笑いをするのでひとまず安心した。
「あと……来てくれて、嬉しかったです……」
わざわざここまで自分のために来てくれた遥に少しばかりの愛しさを感じた樺地が思っていたことを伝えると遥は「あたしもっ!」となぜか同意の声を上げてまた樺地を戸惑わせた。
ようやく金井総合病院から大竹総合病院へと辿り着いた遥は運良く病院から出てきた樺地の元へ駆けつけその大きな胸に飛び込んだ。
樺地は戸惑いながらもしっかりと受け止め、今にも泣き出しそうな勢いの遥にしどろもどろとしてしまう。
「あたし、病院間違えたから入れ違いになるかと思った! 良かったぁぁぁぁ!!」
「お、お疲れ様です……」
「これっ、樺地くんも怪我人なんだ。負担かけるようなことするんじゃないよっ」
そこへ樺地を病院に連れて行った青学の顧問である竜崎によって樺地からひっぺがされた遥はハッとする。
「そ、そうだ。かばっち怪我は大丈夫っ!? 余命宣告受けてないっ?」
「はい……大丈夫です……」
「余命宣告とは大袈裟な子だねぇ」
「あはは……」
樺地と対戦した同じ怪我人の河村も遥の様子を見て苦笑する。
「ところであんたは氷帝のマネージャーでいいのかい?」
「はいっ! 西成遥です! 愛しのマイダーリンかばっちを病院に連れて行ってくれてありがとうございます!」
「マイダーリンって……なんだい、お前さん達そういう関係かい?」
熱々だねぇ? と少しにやつく竜崎の言葉に樺地は無表情ではあるものの、赤らめた顔色で思い切り首を横に振った。
そんな樺地の態度に遥はガーンッとショックを受けるものの、いや確かにそうなんだけど、と樺地の否定を素直に受け入れる。
「……おや。触れちゃいけなかった話題かねぇ」
「こ、これからなんですよっ! ねっ、かばっち!?」
「ウ……」
「それを樺地くんに聞いても困るだけだよ……?」
樺地が返事に詰まるので河村が困惑しながらも助け舟を出した。遥は「うぅっ」と唸り声を上げるしか出来ない。
「ほら、いつまでもこんな所にいてる場合じゃないよ。会場に戻らんと」
ほれ、行くよ。と竜崎が歩き出す。確かにここでずっとワイワイしてるわけにもいかないので遥達は彼女の後に続いた。
「あの……西成さん」
「ん?」
すると樺地が足を止めることなく申し訳なさそうな表情で遥に声をかけた。
「……ちゃんと、返答出来なくて……すみません、でした」
返答? と首を傾げかけた遥はすぐにさっきの言葉に詰まったことかと気づく。
「いやいや、あたしが答えづらいことを投げかけちゃったんだからいいんだよ。かばっちは真面目だねっ」
ニッと笑う遥に樺地は眉を下げたままだった。彼女の言う真面目という評価はいい意味なのか悪い意味なのか測れないでいたから。
元々冗談が通じない性分だと理解してるため、先ほどの言葉はそういう意味だったのかとも思ってしまう。
冗談ならばそれを真面目に受け取ってしまった自分はやはりつまらない人間だと思われただろうか。
無表情の彼は背中にひんやりとした汗を流しながらどう対応するのが正解だったか分からず内心複雑な思いでいた。
「うんって頷いたらかばっち的に無責任な言い方になるし、ううんって言ったらあたしを傷つけちゃうと思ったんだよね? かばっちのそーゆうとこ好きっ!」
にぱっと眩しいほどの笑みを向ける遥に樺地はゆっくりと瞬きをした。眩しいけど目を閉じたいほどではなく、むしろずっと見ていたいくらいの暖かくて優しい光。
「……ありがとう、ございます」
向けられた好意に結局お礼しか告げられない自身に申し訳なさを抱くが遥はえへえへと嬉しそうに照れ笑いをするのでひとまず安心した。
「あと……来てくれて、嬉しかったです……」
わざわざここまで自分のために来てくれた遥に少しばかりの愛しさを感じた樺地が思っていたことを伝えると遥は「あたしもっ!」となぜか同意の声を上げてまた樺地を戸惑わせた。