自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
激しいパワー勝負
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こうして始まったシングルス3の試合。どうやら青学もパワー自慢の選手を当てたようだ。氷帝がこのシングルス3に樺地を配置すると読んだのだろう。
初手から力強いパワー勝負をする樺地と河村にギャラリーは盛り上がる。そんな様子を見た氷帝レギュラー陣も「へぇ」と感心の声が漏れた。
「あの樺地とまともに打ち合えるとは」
「でもケガする前にやめた方がいいっスよね」
向日の言葉に頷きながらも相手選手に向けて心配の言葉を口にする鳳。それだけ氷帝にとって樺地の力に自信があった。
「樺地くん、上級生相手でも負けないくらい力があるよね」
「へへっ。そりゃああたしのかばっちだからね! 誰であろうと負けなしよ!」
「なんであんたがそんな偉そうなんだよ。っつーか、お前のじゃないし」
マネージャー達もそれぞれ盛り上がりを見せる。彼女達も樺地に絶対的な力を信じていたから。
そんな中、跡部は更なる指示を出すために指を弾いた。早急に試合を終わらせる合図である。
跡部のフィンガースナップが樺地の耳に入ると、順応な彼はすぐに行動に出た。
打球のスピードを上げ始めたのだ。あまりにも重くて強い打球は河村の手首に負担をかけるだろう。みるみるうちに押し始めたゲームに氷帝チームは更に盛り上がった。
そのまま押し切れると思った矢先、河村に新たな動きを見せる。何かを仕掛けようとする構えに青学側の誰かが叫んだ「波動球だ!」と。
その強烈なフラットショットは樺地のラケットを弾き飛ばしたのだ。
一瞬にして静まり返る会場、そして響く審判の声。
『15-0』
魅せるようなその一撃により一気に青学が湧き上がる。何度も両手で打ち込む波動球は幾度も樺地の手からラケットを弾き、青学が1ゲーム、2ゲームと続けて先取した。
「な、なななななんてこと! かばっちが、あたしの愛しのマイダーリンかばっちが押されてるよ!? しかもパワーで! このまま負けたり━━いだっ!!」
「下僕、この試合からずっとキーキーうっさい。ぶん殴るぞ」
「殴ってから言う!?」
「それにしてもさすがパワー勝負のために選ばれた選手だけあるね。あの河村くんの技、凄いよ」
「秋、なんでそんな冷静なのっ!?」
「えっ? だって樺地くんが得意なのはパワーだけじゃないでしょ?」
何を今更と言うようにきょとん顔する秋の言葉を聞いた遥がハッとする。
「そ、そうだ、かばっちにはパワー以外に━━」
その時だった。樺地の動きが変わる。あの河村と同じ構えを見せたのだ。
「い゛ぃーーっ!!」
河村が打っていた波動球をそっくりそのまま返す樺地崇弘のコピーテニス。純粋無垢だからこそ何でも吸収し、すぐに自分のものに出来る樺地の才能はあの跡部でさえも驚かせるもの。
彼が打ったボールは氷帝側のフェンス柵へとぶつかるがその勢いは大きく音を立てて揺れるほどの勢い。近くにいた氷帝応援団が驚きのあまり転んでしまうくらい技の威力もそのまま返しているのだ。
「勝つのは氷帝……です」
「きゃああああああっ!! かばっちかっこいーーー!! 好きーー!! 抱いてーー!!」
「ああもう! うっせぇこの馬鹿!!」
「おぐぅ!」
周りの応援する氷帝女子生徒よりも黄色い悲鳴を上げる遥は興奮した勢いで両手でお手製のうちわを取り出し、右手には『かばっち♡』左手には『勝って♡』と文字が貼られていた。まるでアイドルのコンサートで見るようなものである。
しかし騒々しかったゆえに麻美の怒りを再度買った遥は彼女から拳骨を頭に喰らってしまう。
「それにしてもいつの間にそんなうちわを作ってたの……?」
「うぐぐ、昨日……」
「思ってたより急ごしらえだったんだね。でもそれだけ樺地くんを応援したいって気持ちがあっていいと思うよ」
「さすがは秋っ! あたしの頑張りを分かってくれる!」
「今度のテストもそのくらいの熱量で頑張ってね」
「……」
上がったテンションが急激に下がり、スンッと真顔になる遥であった。
初手から力強いパワー勝負をする樺地と河村にギャラリーは盛り上がる。そんな様子を見た氷帝レギュラー陣も「へぇ」と感心の声が漏れた。
「あの樺地とまともに打ち合えるとは」
「でもケガする前にやめた方がいいっスよね」
向日の言葉に頷きながらも相手選手に向けて心配の言葉を口にする鳳。それだけ氷帝にとって樺地の力に自信があった。
「樺地くん、上級生相手でも負けないくらい力があるよね」
「へへっ。そりゃああたしのかばっちだからね! 誰であろうと負けなしよ!」
「なんであんたがそんな偉そうなんだよ。っつーか、お前のじゃないし」
マネージャー達もそれぞれ盛り上がりを見せる。彼女達も樺地に絶対的な力を信じていたから。
そんな中、跡部は更なる指示を出すために指を弾いた。早急に試合を終わらせる合図である。
跡部のフィンガースナップが樺地の耳に入ると、順応な彼はすぐに行動に出た。
打球のスピードを上げ始めたのだ。あまりにも重くて強い打球は河村の手首に負担をかけるだろう。みるみるうちに押し始めたゲームに氷帝チームは更に盛り上がった。
そのまま押し切れると思った矢先、河村に新たな動きを見せる。何かを仕掛けようとする構えに青学側の誰かが叫んだ「波動球だ!」と。
その強烈なフラットショットは樺地のラケットを弾き飛ばしたのだ。
一瞬にして静まり返る会場、そして響く審判の声。
『15-0』
魅せるようなその一撃により一気に青学が湧き上がる。何度も両手で打ち込む波動球は幾度も樺地の手からラケットを弾き、青学が1ゲーム、2ゲームと続けて先取した。
「な、なななななんてこと! かばっちが、あたしの愛しのマイダーリンかばっちが押されてるよ!? しかもパワーで! このまま負けたり━━いだっ!!」
「下僕、この試合からずっとキーキーうっさい。ぶん殴るぞ」
「殴ってから言う!?」
「それにしてもさすがパワー勝負のために選ばれた選手だけあるね。あの河村くんの技、凄いよ」
「秋、なんでそんな冷静なのっ!?」
「えっ? だって樺地くんが得意なのはパワーだけじゃないでしょ?」
何を今更と言うようにきょとん顔する秋の言葉を聞いた遥がハッとする。
「そ、そうだ、かばっちにはパワー以外に━━」
その時だった。樺地の動きが変わる。あの河村と同じ構えを見せたのだ。
「い゛ぃーーっ!!」
河村が打っていた波動球をそっくりそのまま返す樺地崇弘のコピーテニス。純粋無垢だからこそ何でも吸収し、すぐに自分のものに出来る樺地の才能はあの跡部でさえも驚かせるもの。
彼が打ったボールは氷帝側のフェンス柵へとぶつかるがその勢いは大きく音を立てて揺れるほどの勢い。近くにいた氷帝応援団が驚きのあまり転んでしまうくらい技の威力もそのまま返しているのだ。
「勝つのは氷帝……です」
「きゃああああああっ!! かばっちかっこいーーー!! 好きーー!! 抱いてーー!!」
「ああもう! うっせぇこの馬鹿!!」
「おぐぅ!」
周りの応援する氷帝女子生徒よりも黄色い悲鳴を上げる遥は興奮した勢いで両手でお手製のうちわを取り出し、右手には『かばっち♡』左手には『勝って♡』と文字が貼られていた。まるでアイドルのコンサートで見るようなものである。
しかし騒々しかったゆえに麻美の怒りを再度買った遥は彼女から拳骨を頭に喰らってしまう。
「それにしてもいつの間にそんなうちわを作ってたの……?」
「うぐぐ、昨日……」
「思ってたより急ごしらえだったんだね。でもそれだけ樺地くんを応援したいって気持ちがあっていいと思うよ」
「さすがは秋っ! あたしの頑張りを分かってくれる!」
「今度のテストもそのくらいの熱量で頑張ってね」
「……」
上がったテンションが急激に下がり、スンッと真顔になる遥であった。