自己中心の主人公1、優柔不断の主人公2、おバカキャラの主人公3の名前設定となります。
マネージャー初日の自己紹介
主人公名前変換
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「俺は宍戸亮。……まぁ、特に言うことはねぇな」
「宍戸、それじゃあみんなに失礼でしょ? 顔見知りならともかく麻美や遥は初対面じゃないの?」
「な、んだよお前はいつもいつも! 母親かっつーの!」
三年連続クラスメイトとして付き合いが長い二人だったが、あまり仲がいいとは言えなさそうであった。
「っつーか、西成は知ってるし、話したこともあるから初対面じゃねーし!」
「そうだねー。宍戸とは購買部にてよく争う戦友だよ」
昼食の時間、二人はほとんど購買のパンを買うことが多いため何かと顔を合わす回数も多かった。
最後のひとつである人気のパンを宍戸に取られたり、ダッシュに遅れを取られたりと、遥が宍戸を出し抜くことは一度もないのだが。
「じゃあ、麻美とは初対面ってことだね? ちゃんと挨拶しなきゃ」
「……」
「……」
宍戸が麻美をちらりと見ると、相手は鋭い眼光で睨みつけるので思わず目を逸らしてしまう。
そして秋に言われた通り渋々と言葉を発した。
「お前の噂は色々と聞いて知ってっけど……まぁ、うちで頑張ってくれよ」
「髪長くてチャラチャラしやがって、女みたいな奴だな」
麻美の言葉が宍戸のプライドを傷つけた。同時にカチンと頭にきた宍戸が怒鳴り散らす。
「何がチャラチャラしてるだ! この髪は俺の自慢なんだよ! 何も知らねぇお前がとやかく言うんじゃねぇ!!」
「ちょっ、宍戸っ! 落ち着いて!」
「宍戸さん! 相手は女性です! 暴力だけはやめてください!」
今にも麻美に掴みかかろうとする宍戸に秋と鳳が彼を後ろから取り押さえようとする。
そんな宍戸の態度に眉ひとつ動かさない麻美は動じることなく「次」と紹介の終わっていないメンバーに向けて一言呟いた。
跡部もやれやれと言いたげに首を軽く振る。
「……えーと、俺は向日岳人。俺も赤宮と対面するのは初めてだな」
「そうだな」
「九条とは知り合いだし、遥とは知り合い以上ダチ未満ってとこか?」
「岳人っ、せめて悪友くらいにしてっ!」
「友ってつくだけでも抵抗あるから無理」
「辛辣!!」
「二人は仲がいいね」
「そう見える!? 秋本気でそう見えるの!?」
「うん」
嘘なんて言わないよという微笑みを向けられ、遥はがっくりと肩を落としてながら秋の視力の心配をしてしまう。
秋からして見れば名前で呼び合っている仲なので純粋に仲良しだと思っていた。
そしてほんの少しだけ羨ましいという気持ちが芽生えていることに本人は気づいていない。
「……そういえば秋と岳人って知り合いだったんだ」
「ちょくちょく絡みがあったんだよな」
「向日って色々と頼りになるからお世話になったことが多くて」
「頼りになる~? 岳人が~?」
「お前よりかは100倍頼りになるっての!」
「それだとあたしが頼りにならないってことじゃん!」
「下僕風情が頼りになると思ってんの?」
「あたしへの風当たり強すぎやしませんかね!?」
「おい、お前ら話し込むんじゃねぇ。最後に残った二年生が口を挟めねぇだろ」
また話が脱線しそうだったので跡部が元に戻そうとする。
そして残りのレギュラーである鳳と樺地に目で合図を送ると、戸惑いながらも鳳から自己紹介を始めた。
「二年、鳳長太郎です。一学年下なので皆さんとはほとんど初めてだと思いますが、どうぞよろしくお願いします」
「ウス……樺地崇弘……です」
「随分とでかい二年だな……チビの三年もいるのに」
「俺を見て言うな!」
ちらりと向日を見て口にする麻美にチビと言われて神経に障った向日が噛みついた。
しかし、麻美はそんな言葉を無視しながら下級生レギュラーをマジマジと見つめる。
「あんたは見たことあるな。跡部の金魚のフン」
「ちょっとちょっと麻美ー! かばっちは金魚のフンなんかじゃないやい! あたしのダ・ン・ナ」
「うっさい」
樺地に目を向けた麻美の前に遥がぴょんぴょんと飛んで余計なありもしない情報を与えようとするため、そんな戯言を聞く価値もないと判断した麻美はバッサリと一言で切る。
「酷いっ! 目を合わせてくれない!」
「樺地くん、ごめんね。二人が好き勝手ばかり言って」
「……いえ」
もはやフォロー係になってしまった秋が代わりに樺地に謝罪をする。相手の表情は何一つ変わることはないので、どう思っているかまでは秋にはわからなかった。
「それにしても赤宮さんって噂で聞くより華奢な方なんですね」
突然、鳳がそんな話をし始めたので周りがざわつき、麻美はぴくっと反応を示す。
「お、おい、長太郎っ。お前いきなり何言ってんだ!」
宍戸が後輩の発言の意図がわからず、あいつに関わるのはやめとけと言わんばかりに口元に人差し指を立てた。
「鳳、と言ったな。それは私がひ弱だと言いたいのか?」
鋭く睨んで鳳に詰め寄る麻美。少しでも返事を間違えたら彼女が噴火するかもしれない。
そう思ったのか、宍戸と向日が鳳の両腕を掴み、秋と遥が麻美の両腕を掴んで両者が近づかないようにする。
鳳はなぜ距離を取らされているのか分からないといった表情をしながらも答えた。
「いえ、噂で腕っぷしのいい人だと伺っていましたからもっと体格のいい方とか、恰幅のいい方をイメージしていましたので。ですからこんな華奢で綺麗な方とは思ってもみませんでした」
「……」
曇りなき目、悪意のない笑み、いい人オーラを溢れ出す鳳の言葉を食らった麻美は言葉が出なかった。
「……え、何この子、天使なの?」
思わず遥が呟く。麻美を恐れる者は数多いけど、正面切って心の底から褒める者はそう多くない。
「鳳」
秋と遥の手を振り払い、ついに麻美が口開く。
「あんた、見る目あるな」
フッと笑った麻美がそう告げる。鳳はなぜかは分からないが褒められたことは自覚したので「はいっ、ありがとうございます!」と返事をした。
「……麻美、凄く機嫌良くなったね」
「ぺんぺん草の前触れじゃ……」
「遥、それを言うなら天変地異ね」
「宍戸、それじゃあみんなに失礼でしょ? 顔見知りならともかく麻美や遥は初対面じゃないの?」
「な、んだよお前はいつもいつも! 母親かっつーの!」
三年連続クラスメイトとして付き合いが長い二人だったが、あまり仲がいいとは言えなさそうであった。
「っつーか、西成は知ってるし、話したこともあるから初対面じゃねーし!」
「そうだねー。宍戸とは購買部にてよく争う戦友だよ」
昼食の時間、二人はほとんど購買のパンを買うことが多いため何かと顔を合わす回数も多かった。
最後のひとつである人気のパンを宍戸に取られたり、ダッシュに遅れを取られたりと、遥が宍戸を出し抜くことは一度もないのだが。
「じゃあ、麻美とは初対面ってことだね? ちゃんと挨拶しなきゃ」
「……」
「……」
宍戸が麻美をちらりと見ると、相手は鋭い眼光で睨みつけるので思わず目を逸らしてしまう。
そして秋に言われた通り渋々と言葉を発した。
「お前の噂は色々と聞いて知ってっけど……まぁ、うちで頑張ってくれよ」
「髪長くてチャラチャラしやがって、女みたいな奴だな」
麻美の言葉が宍戸のプライドを傷つけた。同時にカチンと頭にきた宍戸が怒鳴り散らす。
「何がチャラチャラしてるだ! この髪は俺の自慢なんだよ! 何も知らねぇお前がとやかく言うんじゃねぇ!!」
「ちょっ、宍戸っ! 落ち着いて!」
「宍戸さん! 相手は女性です! 暴力だけはやめてください!」
今にも麻美に掴みかかろうとする宍戸に秋と鳳が彼を後ろから取り押さえようとする。
そんな宍戸の態度に眉ひとつ動かさない麻美は動じることなく「次」と紹介の終わっていないメンバーに向けて一言呟いた。
跡部もやれやれと言いたげに首を軽く振る。
「……えーと、俺は向日岳人。俺も赤宮と対面するのは初めてだな」
「そうだな」
「九条とは知り合いだし、遥とは知り合い以上ダチ未満ってとこか?」
「岳人っ、せめて悪友くらいにしてっ!」
「友ってつくだけでも抵抗あるから無理」
「辛辣!!」
「二人は仲がいいね」
「そう見える!? 秋本気でそう見えるの!?」
「うん」
嘘なんて言わないよという微笑みを向けられ、遥はがっくりと肩を落としてながら秋の視力の心配をしてしまう。
秋からして見れば名前で呼び合っている仲なので純粋に仲良しだと思っていた。
そしてほんの少しだけ羨ましいという気持ちが芽生えていることに本人は気づいていない。
「……そういえば秋と岳人って知り合いだったんだ」
「ちょくちょく絡みがあったんだよな」
「向日って色々と頼りになるからお世話になったことが多くて」
「頼りになる~? 岳人が~?」
「お前よりかは100倍頼りになるっての!」
「それだとあたしが頼りにならないってことじゃん!」
「下僕風情が頼りになると思ってんの?」
「あたしへの風当たり強すぎやしませんかね!?」
「おい、お前ら話し込むんじゃねぇ。最後に残った二年生が口を挟めねぇだろ」
また話が脱線しそうだったので跡部が元に戻そうとする。
そして残りのレギュラーである鳳と樺地に目で合図を送ると、戸惑いながらも鳳から自己紹介を始めた。
「二年、鳳長太郎です。一学年下なので皆さんとはほとんど初めてだと思いますが、どうぞよろしくお願いします」
「ウス……樺地崇弘……です」
「随分とでかい二年だな……チビの三年もいるのに」
「俺を見て言うな!」
ちらりと向日を見て口にする麻美にチビと言われて神経に障った向日が噛みついた。
しかし、麻美はそんな言葉を無視しながら下級生レギュラーをマジマジと見つめる。
「あんたは見たことあるな。跡部の金魚のフン」
「ちょっとちょっと麻美ー! かばっちは金魚のフンなんかじゃないやい! あたしのダ・ン・ナ」
「うっさい」
樺地に目を向けた麻美の前に遥がぴょんぴょんと飛んで余計なありもしない情報を与えようとするため、そんな戯言を聞く価値もないと判断した麻美はバッサリと一言で切る。
「酷いっ! 目を合わせてくれない!」
「樺地くん、ごめんね。二人が好き勝手ばかり言って」
「……いえ」
もはやフォロー係になってしまった秋が代わりに樺地に謝罪をする。相手の表情は何一つ変わることはないので、どう思っているかまでは秋にはわからなかった。
「それにしても赤宮さんって噂で聞くより華奢な方なんですね」
突然、鳳がそんな話をし始めたので周りがざわつき、麻美はぴくっと反応を示す。
「お、おい、長太郎っ。お前いきなり何言ってんだ!」
宍戸が後輩の発言の意図がわからず、あいつに関わるのはやめとけと言わんばかりに口元に人差し指を立てた。
「鳳、と言ったな。それは私がひ弱だと言いたいのか?」
鋭く睨んで鳳に詰め寄る麻美。少しでも返事を間違えたら彼女が噴火するかもしれない。
そう思ったのか、宍戸と向日が鳳の両腕を掴み、秋と遥が麻美の両腕を掴んで両者が近づかないようにする。
鳳はなぜ距離を取らされているのか分からないといった表情をしながらも答えた。
「いえ、噂で腕っぷしのいい人だと伺っていましたからもっと体格のいい方とか、恰幅のいい方をイメージしていましたので。ですからこんな華奢で綺麗な方とは思ってもみませんでした」
「……」
曇りなき目、悪意のない笑み、いい人オーラを溢れ出す鳳の言葉を食らった麻美は言葉が出なかった。
「……え、何この子、天使なの?」
思わず遥が呟く。麻美を恐れる者は数多いけど、正面切って心の底から褒める者はそう多くない。
「鳳」
秋と遥の手を振り払い、ついに麻美が口開く。
「あんた、見る目あるな」
フッと笑った麻美がそう告げる。鳳はなぜかは分からないが褒められたことは自覚したので「はいっ、ありがとうございます!」と返事をした。
「……麻美、凄く機嫌良くなったね」
「ぺんぺん草の前触れじゃ……」
「遥、それを言うなら天変地異ね」