スタート(fkr)
彼女はとても素敵な人だった。
優しくて思いやりがあって、可愛くてちょっと天然で愛嬌があって…そんな褒め言葉をいくら並べても足りないくらい…
理不尽なことどころか、ワガママ1つ言われたことがなかった。
忙しい僕に無理を言うこともなく、いつも仕事のこと、体調のことを気づかってくれた。同じ四国出身のお隣県で、こんな遠い東京で出会うなんて。それも運命だなんて喜んでた。
そんな彼女と1ヶ月近く会えなくなった。
仕事もプライベートな予定も見事なすれ違い。でもそれなりの頻度でLINEや電話はしていたし、そんなに気にもとめていなかった。
もう少ししたら会えるよね…そのくらいに思ってた。
『明日会える?』
そう彼女から連絡が来て素直に嬉しかった。
「仕事終われば大丈夫!頑張って早く終わらせる!楽しみにしてるね!」
そう返事したけど、彼女からの返信はなかった。
仕事を早めに切り上げて彼女に連絡した。
珍しくここに来て欲しいと指定された場所は、いつか二人で行った公園。ここで何度かデートしたな、最近は二人で行ってなかったななんて想い出に耽りながらまだ蕾の桜並木を歩いて行った。
想い出のベンチに彼女は座っていた。
だけど、その姿は明らかにやつれていた。
久しぶりの彼女の姿に嬉しくて飛び付きたかったけど、彼女のオーラからこれからよくないことが起きる予感がした。
優しくて思いやりがあって、可愛くてちょっと天然で愛嬌があって…そんな褒め言葉をいくら並べても足りないくらい…
理不尽なことどころか、ワガママ1つ言われたことがなかった。
忙しい僕に無理を言うこともなく、いつも仕事のこと、体調のことを気づかってくれた。同じ四国出身のお隣県で、こんな遠い東京で出会うなんて。それも運命だなんて喜んでた。
そんな彼女と1ヶ月近く会えなくなった。
仕事もプライベートな予定も見事なすれ違い。でもそれなりの頻度でLINEや電話はしていたし、そんなに気にもとめていなかった。
もう少ししたら会えるよね…そのくらいに思ってた。
『明日会える?』
そう彼女から連絡が来て素直に嬉しかった。
「仕事終われば大丈夫!頑張って早く終わらせる!楽しみにしてるね!」
そう返事したけど、彼女からの返信はなかった。
仕事を早めに切り上げて彼女に連絡した。
珍しくここに来て欲しいと指定された場所は、いつか二人で行った公園。ここで何度かデートしたな、最近は二人で行ってなかったななんて想い出に耽りながらまだ蕾の桜並木を歩いて行った。
想い出のベンチに彼女は座っていた。
だけど、その姿は明らかにやつれていた。
久しぶりの彼女の姿に嬉しくて飛び付きたかったけど、彼女のオーラからこれからよくないことが起きる予感がした。
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