【台詞ネタ】ゆるい高汰と真面目な蒼さん


①前日譚


とある日。

  「高汰、バンド辞めたら無職ヒマでしょ? 事務所ここ継いでくんない??」
高汰「確かにまだ何も決まってないすけど〜、何? 社長も辞めんの??」
  「それがさぁ、田舎の親父が入院しちゃってさ。介護のために実家帰るんだわ」
高汰「そっすかー淋しくなりますねぇ。でも何で後釜に俺? そんなタマじゃないの社長だって知ってるじゃんすか?」
  「えー、だって高汰なら業界では顔知られてるし人懐こいし、人当たりなら適任だよ」
高汰「でも小さいとはいえ、俺に組織1つ引っ張ってけると思えます??」
  「その辺は任せて☆ うちのスタッフみーんな優秀だから! それにホラそうもいるし、厄介事は丸投げしちゃえばいいから☆」
 蒼「ちょっと社長!」
高汰「えっ、お前事務所残んの? 奏者プレイヤー)辞めんの?」
 蒼「あー、まぁ……。元々後進育成もしてみたかったから、この機会に」
高汰「ほえー。でもそんなら俺でもやれるかも知れないす」
  「やった☆ これで俺も安心して隠居出来るわ〜」
 蒼「やめてくださいよ爺くさい。社長、完全に引っ込んじゃうんですか?」
  「多分ねぇ。親父の回復具合にもよるけど、正直畑仕事楽しそうでハマりそうなんだよね」
高汰「そういうことならしょんねぇっすね。ほんと淋しくなる〜」
  「たまには高汰の社長っぷりの監督に来るから、そんなしんみりすんなって。野菜とかも出来たら送るし」
高汰「それは助かります!!!」
 蒼「現金だなお前は」
  「そんじゃ、2人とも後は頼んだよ〜」

みたいなやりとりがあったんかも知れない。


この2人が「紫龍」を見付けるのはまだまだ先のことである。


2023.05.21
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