短編
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「おはようございます」
眠りから覚めると、そこには愛しい貴方が微笑んでいた。
そんな彼をぼんやりと眺める。
頭の下に敷かれている腕はとても暖かくて、落ち着く。
「そんなに見つめられたら穴が開いてしまうじゃないですか」
「そっちこそ…。ずっとこっちを見てるでしょう?」
寝返りを打つと身体がベッドに沈み込んだ。
「リリ」
「うわぁ……」
「私から逃れられると思ってるんですか?」
わざとらしい甘ったるい声。
抱き寄せてきた腕は顔に似合わず逞しい。
体温が上がる。
あぁ、この人が好きなんだと改めて実感した。
この声も、この腕も。
「さぁ、リリ。こちらを向いてください」
大人しく振り向くと変わりのない笑みを浮かべていた。
絡み合う視線が途切れてしまうことは無い。
この赤い瞳も、このハニ―ブラウンの髪の毛も好きだ。
「リリ」
「ジェイド…んっ……」
唇から漏れる吐息は私を安堵させた。
彼と私が共に生きている事を示す証のような気がしたから。
「ジェイド」
「はい?」
「好き……」
「知っていますよ」
「私も常に腕に貴方を閉じ込めておきたいほど愛おしいですよ」
嬉しくて
安心して
幸せで
キュッと彼を抱きしめた
永遠を感じてみたかったのかもしれない
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