名字と名前を入れてください
霞に紛れて、君に近づく【時透無一郎】
*名前変換*
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
茉子は、今日も任務だった。
鬼の被害が相次いでいるらしいこと
他の隊士たちと合流すること
ただそれだけを聞いて、その地へと赴く。
サクッと倒して終わらせる
——つもりだった。
「………っ!」
突然、目の前に飛び込んできたのは、
強い衝撃に吹き飛ばされてくる鬼殺隊の隊士だった。
「……だ、大丈夫ですか?!」
茉子は、倒れ込む隊士にすかさず駆け寄り、
声をかける。
「……くっ……」
隊士は胸を押さえながら息を切らしている。
「……っ!構えろ!どこから来るかわからない鬼だっ……!」
その言葉に、咄嗟に刀を構えた。
次の瞬間、茉子の右腕に強い衝撃が走る。
「……っ!!」
自身の腕から血が飛び散る。
(………斬られた……っ)
それでも茉子は、構えを崩さずに鬼の姿を探す。
頬からも静かに血が流れていく。
(……まだ狙ってくる……近くにいるはず……!!)
「………へぇ」
「……っ!どこっ……?!」
辺りを見回すと、
木の上でニタリと笑う鬼の姿があった。
茉子は鬼に向かって刀を構えたまま睨みつける。
しかし、鬼はすぐに視界から消えた。
「………?」
(……消え……)
「……っ!!!」
突然目の前に現れた鬼。
「水の呼吸——」
怯みもせず刀を振るう姿に
鬼の動きがわずかに止まる。
「陸ノ型 ねじれ渦!」
回転する渦が鬼の攻撃を弾き、
斬撃が鬼の腕を掠めた。
(当たった……?けど、浅い……)
「チッ、小娘が」
実践だと怯んで力が出せない者も多い中、
この反射速度と度胸を持って戦えるのは
茉子の武器といえた。
しかし——
「お前みたいなのが何人来たって同じなんだよ」
「は?」
鬼は再びニヤリと笑うと、
地面を蹴って軽々と跳びながら木から木へ
どんどん奥の方へと進んで行く。
「……やめた方がいい」
鬼を追おうとする茉子に、隊士が口を開く。
「もっと階級が上の人じゃないと……」
「……でも……奥にみんないるんですよね?」
「……ほとんどやられてるよ」
「……え?」
「消えるんだよ、あの鬼」
(……確かに)
先ほども、木の上に姿が見えたと思った途端消えて
気づけば目の前にいた。
(……でも、今、木渡って跳んでいくのは見えた……)
「……私、行きます」
「お、おい……!」
茉子はそれだけ言って、鬼を追った。