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4.静水に咲く
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部屋に朝日が差し込む。
茉子が目を覚ますと——
自分の隣に、義勇が座ったまま寝ている。
壁に背を預けて。
腕を組んだまま。
(……え)
一瞬で昨日を思い出す。
(わたし……ずっと寝てた……?)
視線を下に落とすと、
膳は片付けられている。
代わりに、包みがひとつ置いてある。
中には、
小さめのおにぎりと、焼き魚のほぐし身。
ちょっと冷めてる。
でも、丁寧に包まれてる。
そのとき。
「……起きたか」
義勇は目を開ける。
「おはようございます……」
少し気まずい。
少し申し訳ない。
「あの、昨日は……」
「食え」
「……え?」
(………起きたばっかりなんですけど……)
茉子はそう思いながら体を起こす。
「……いった……っ」
太ももに鈍い痛み。
「今日も動く」
(……無視ですか)
「刀は、明日仕上がるそうだ」
「えっ?随分早いですね……!」
「………」
圧をかけたから、とは言えない。
かけているつもりはないが。
茉子が包みを見つめる。
「……これは……?」
「……起きると思った」
ぼそりとそれだけ。
茉子は目を丸くしたあと、小さく笑った。
「また、怒られちゃいますもんね」
「……ここの板前は怒らせてはいけない」
茉子は声を出して笑った。
続けて、「いただきます」と手を合わせ、
包みを開いた。
「朝食は、またあとで食べる」
「え?!これ朝ごはんじゃないんですか?!」
「それは昨日の夕食だ」
唖然とする 茉子をよそに、
義勇は立ち上がってその場を去った。
