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3.隣に立つ理由
*名前変換*
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(……まずい。本体は東側にいる……)
義勇の背中が冷える。
(……茉子ならすぐ報告に来るはず……いや……)
——報告に来るはず……?
なぜそう思った?
それは、いつもそばにいた時の話だ。
こんなに離れていて、どうやって報告をする?
村がそばにあって、鬼がそっちに向かったら?
茉子は迷わず戦うだろう。
全てを犠牲にして。
茉子の速さ、
あの技についていける者はこの中にはいない。
戦うなら、1人で戦わなければならない。
そこらの鬼なら問題はない。
ただ、このような血鬼術を使う鬼が、
“そこらの鬼”とは思えない。
——なぜ、“自分といる時の茉子”を基準にした?
『水の呼吸 肆ノ型 打ち潮』
義勇の水色の刃が広範囲に舞い、潮が打ち寄せる。
分身が一気に斬られる。
そしてまた、地面から湧いてくる。
「ここはお前達に任せる。俺は“本体”の元へ行く」
「「「わかりました!!」」」
隊士たちは返事をして、また刀を構えた。
「……間に合うといいね」
鬼の言葉を背に、
義勇は消えるように東側に向かっていった。
