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3.隣に立つ理由
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「鬼が複数出るらしい……
俺らだけじゃ足りないかもしれないから、
近くにいる水柱様と合流だ」
今回のリーダー格の隊士が言う。
茉子はそれを聞いて、一瞬手が止まった。
あのあと、義勇とは一度も会っていない。
会う術もない。
「柱が来てくれるなら安心だな」
あははと笑う隊士達のそばで、
茉子は黙っていた。
(……近くとはいえ、柱と合流しろっていうのは…
強い鬼なのかも……)
そんなことを思いながら、
茉子は静かに歩いていた。
「……あ。水柱様!」
声の先に視線をやると、
見慣れた姿がこちらに向かってきていた。
茉子は思わず視線を逸らし、深く息を吸った。
(……なんでもない。いつも通りでいい。
……あれ?いつも通り…って、なんだっけ?)
「お疲れ様です!」
隊士が挨拶をしている。
これが、普通。
茉子は小さく口を開く。
「おつかれさまです」
「……ああ」
2人はそれだけ言葉を交わして、すれ違った。
義勇は隊士たちを見回し、短く言う。
「二手に分かれる」
義勇は茉子を見る。
「お前は、そっちを」
義勇はそれだけいって、
他の隊士を連れて
“そっち”とは反対方向に向かっていく。
「……はい」
——理由は、聞かなかった。
聞けなかった。
鬼が複数出る報告があるので、
二手に分かれる必要がある。
山を挟んで、西側と東側に村があり、
その2つの村を守りたい。
連日、西側の村で被害が起こっている。
他の隊士は力量的に心配なので、
自分が共に西側につく。
茉子は十分な能力があるので、
自分と反対側に振る。
そして先に朝日が昇る、東側の村に向かわせる。
そういうことなのだが、
義勇の口から発せられるその指示は、
今の茉子にとって、あまりに短すぎた。
義勇は、一度だけ茉子を見た。
それ以上、何も言わずに背を向ける。
その一瞬の視線が、
指示だったのか、
確認だったのか、
それとも——
********
つらい.....←
俺らだけじゃ足りないかもしれないから、
近くにいる水柱様と合流だ」
今回のリーダー格の隊士が言う。
茉子はそれを聞いて、一瞬手が止まった。
あのあと、義勇とは一度も会っていない。
会う術もない。
「柱が来てくれるなら安心だな」
あははと笑う隊士達のそばで、
茉子は黙っていた。
(……近くとはいえ、柱と合流しろっていうのは…
強い鬼なのかも……)
そんなことを思いながら、
茉子は静かに歩いていた。
「……あ。水柱様!」
声の先に視線をやると、
見慣れた姿がこちらに向かってきていた。
茉子は思わず視線を逸らし、深く息を吸った。
(……なんでもない。いつも通りでいい。
……あれ?いつも通り…って、なんだっけ?)
「お疲れ様です!」
隊士が挨拶をしている。
これが、普通。
茉子は小さく口を開く。
「おつかれさまです」
「……ああ」
2人はそれだけ言葉を交わして、すれ違った。
義勇は隊士たちを見回し、短く言う。
「二手に分かれる」
義勇は茉子を見る。
「お前は、そっちを」
義勇はそれだけいって、
他の隊士を連れて
“そっち”とは反対方向に向かっていく。
「……はい」
——理由は、聞かなかった。
聞けなかった。
鬼が複数出る報告があるので、
二手に分かれる必要がある。
山を挟んで、西側と東側に村があり、
その2つの村を守りたい。
連日、西側の村で被害が起こっている。
他の隊士は力量的に心配なので、
自分が共に西側につく。
茉子は十分な能力があるので、
自分と反対側に振る。
そして先に朝日が昇る、東側の村に向かわせる。
そういうことなのだが、
義勇の口から発せられるその指示は、
今の茉子にとって、あまりに短すぎた。
義勇は、一度だけ茉子を見た。
それ以上、何も言わずに背を向ける。
その一瞬の視線が、
指示だったのか、
確認だったのか、
それとも——
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つらい.....←