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3.隣に立つ理由
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任務前。
義勇は、いつも通り隊服を着て、羽織に袖を通す。
刀の位置を確かめる。
——変わらない。
庭に出ると、空気が澄んでいる。
水の音が、静かに耳に届く。
(……いつも通りだ)
そう思って、違和感に気づく。
音が、少ない。
人の気配がない。
匂いも、足音も、呼吸の“間”も。
義勇は、ほんの一瞬だけ立ち止まる。
理由は、考えない。
任務地へ向かう道。
隊士たちとすれ違う。
「水柱様、よろしくお願いします」
「......ああ」
短く返事をして通り過ぎる。
誰も、隣を歩いていない。
(........効率は、上がる)
そう判断する。
事実だ。
戦闘に集中できる。
余計な確認も、配慮もいらない。
鬼が現れる。
斬る。
迷いはない。
——問題ない。
そもそも、自分が早く鬼を仕留めれば、負傷者も少ない。
茉子が必要とされる場所は、他にあるだろう。
それなのに。
帰り道、ふと足を止める。
治療の必要な隊士が、地面に座っていた。
隠が、包帯を巻いている。
距離は、ある。
関係のない光景だ。
......なのに。
(......違う)
気づいてしまう。
茉子なら、
必ずその隊士に目線を合わせる。
声をかける。
極力痛い思いをさせないように、
手際よく綺麗に巻いていく。
義勇は、視線を外し、その場を離れる。
(........集中しろ)
自分に言い聞かせた。
比べる必要など、ないのに。
——いつの間にか、基準ができていた。
義勇は、いつも通り隊服を着て、羽織に袖を通す。
刀の位置を確かめる。
——変わらない。
庭に出ると、空気が澄んでいる。
水の音が、静かに耳に届く。
(……いつも通りだ)
そう思って、違和感に気づく。
音が、少ない。
人の気配がない。
匂いも、足音も、呼吸の“間”も。
義勇は、ほんの一瞬だけ立ち止まる。
理由は、考えない。
任務地へ向かう道。
隊士たちとすれ違う。
「水柱様、よろしくお願いします」
「......ああ」
短く返事をして通り過ぎる。
誰も、隣を歩いていない。
(........効率は、上がる)
そう判断する。
事実だ。
戦闘に集中できる。
余計な確認も、配慮もいらない。
鬼が現れる。
斬る。
迷いはない。
——問題ない。
そもそも、自分が早く鬼を仕留めれば、負傷者も少ない。
茉子が必要とされる場所は、他にあるだろう。
それなのに。
帰り道、ふと足を止める。
治療の必要な隊士が、地面に座っていた。
隠が、包帯を巻いている。
距離は、ある。
関係のない光景だ。
......なのに。
(......違う)
気づいてしまう。
茉子なら、
必ずその隊士に目線を合わせる。
声をかける。
極力痛い思いをさせないように、
手際よく綺麗に巻いていく。
義勇は、視線を外し、その場を離れる。
(........集中しろ)
自分に言い聞かせた。
比べる必要など、ないのに。
——いつの間にか、基準ができていた。