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3.隣に立つ理由
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——嫌な予感というのは、当たるものだ。
いつか、こういう日が来るとわかっていた気がする。
今日は、柱が集まる柱合会議の日だった。
「このところ、冨岡の部隊は負傷者が少ないと聞いた」
行冥は、手を合わせながら言った。
「あ!あの子いるからかな?しのぶちゃんのところの……えっと、茉子ちゃんだ!素早くて、隊士のみんなの治療してくれるんだよね?
他の子たちが噂してるの聞いたよ〜!」
「いつも同行させているのか?どうなんだ冨岡」
蜜璃の話に、小芭内が反応する。
義勇は答えない。
「戦ってる最中に治療してるのか?地味だな」
「全くだぜ。隊士が傷つこうがどうしようが知ったこっちゃねぇ」
「うむ!助かっている者がいるなら感心感心!」
「……それなら、冨岡さんのところだけに置いとくの、もったいないんじゃない?必要?」
柱達がそれぞれ意見する中、無一郎の一言でシン、とした。
「このところ、鬼の被害も続いている。我々だけでは手が足りない。庚ぐらいの隊士の元に配置してもいいのではないか?」
行冥のその言葉に、しのぶがピクッと反応する。
「……茉子には、蝶屋敷でも働いてもらっていますから」
茉子は、しのぶの継子ではない。
いくら大事に思っていても、配置先まではどうすることもできない。これが、しのぶが意見できるギリギリのラインだ。
「ふむ……ただやはり、貴重な戦力と言えそうだ。冨岡の元にいるより、配置を変えた方が、効率が良いだろう」
行冥がそう言うと、皆が義勇を見た。
「……承知した」
義勇は、静かに、それだけ言って席を立った。