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昼間。
茉子は、何度かお春の手伝いをしようとしたが、
「いいから休んでなさい」と言われ
全て断られてしまった。
ふと縁側を見ると、義勇は静かに座っていた。
茉子はそっと、義勇のそばまで足を伸ばす。
「......何してるんですか?」
「......なにも」
茉子は義勇の隣に座る。
少し、間を空けて。
「.....何もしないのって、難しいです」
義勇は昼間の空を見上げる。
「......そうだな」
——静かに縁側に座る2人を見て、お春は遠目で優しく微笑んだ。
---------
夕飯の頃。
「お春さん。お風呂いただきました。
ありがとうございます」
茉子は、お春から桃色の夜着を借りていた。
その色は、茉子の白い肌に映えていた。
「あら、似合うじゃない!
ご飯もうちょっとでできるからね。座って」
食卓には、炊き立てのご飯や味噌汁、漬物などが並んでいた。
「おいしそう.....!」
そこに、廊下から義勇が歩いて来る。
「冨岡くんも!もうできるから座ってて」
「......ああ」
そう言って食卓に目をやると、
ニコニコと笑っている、桃色の夜着に身を纏う茉子の姿があった。
義勇は、一瞬動きが止まる。
——それだけだった。
けれど、その一拍が、やけに長い。
「……?」
茉子は、首を傾げる。
「どうかしました?」
義勇は、ハッとしたように視線を逸らす。
「……いや」
それ以上は、何も言わない。
ただ、いつもより少し遅れて席に着いた。
(……落ち着け)
夜着に着替えただけだ。
——それなのに。
湯上がりの温度。
石鹸の、ほのかな匂い。
湿り気を残した髪が、首元に触れている。
それらが一度に視界に入ってきて、
義勇は無意識に、息を整えた。
「冨岡くん?」
お春が、不思議そうに声をかける。
「……なんだ」
「今日はやけにのんびりだねぇ」
「……いつも通りだ」
そう言いながら、
義勇は湯呑みに手を伸ばす。
——視線は、二度と上げなかった。
一方で茉子は、何も気づいていない。
「お風呂、すごく気持ちよかったです」
「ねぇ。ゆっくり温まるのが一番だよ」
そう言って笑う茉子の横顔に、義勇はもう一度だけ、ほんの一瞬だけ目をやってから、箸を取った。
(……今日は、平穏な夜だ)
そう、自分に言い聞かせるように。
茉子は、何度かお春の手伝いをしようとしたが、
「いいから休んでなさい」と言われ
全て断られてしまった。
ふと縁側を見ると、義勇は静かに座っていた。
茉子はそっと、義勇のそばまで足を伸ばす。
「......何してるんですか?」
「......なにも」
茉子は義勇の隣に座る。
少し、間を空けて。
「.....何もしないのって、難しいです」
義勇は昼間の空を見上げる。
「......そうだな」
——静かに縁側に座る2人を見て、お春は遠目で優しく微笑んだ。
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夕飯の頃。
「お春さん。お風呂いただきました。
ありがとうございます」
茉子は、お春から桃色の夜着を借りていた。
その色は、茉子の白い肌に映えていた。
「あら、似合うじゃない!
ご飯もうちょっとでできるからね。座って」
食卓には、炊き立てのご飯や味噌汁、漬物などが並んでいた。
「おいしそう.....!」
そこに、廊下から義勇が歩いて来る。
「冨岡くんも!もうできるから座ってて」
「......ああ」
そう言って食卓に目をやると、
ニコニコと笑っている、桃色の夜着に身を纏う茉子の姿があった。
義勇は、一瞬動きが止まる。
——それだけだった。
けれど、その一拍が、やけに長い。
「……?」
茉子は、首を傾げる。
「どうかしました?」
義勇は、ハッとしたように視線を逸らす。
「……いや」
それ以上は、何も言わない。
ただ、いつもより少し遅れて席に着いた。
(……落ち着け)
夜着に着替えただけだ。
——それなのに。
湯上がりの温度。
石鹸の、ほのかな匂い。
湿り気を残した髪が、首元に触れている。
それらが一度に視界に入ってきて、
義勇は無意識に、息を整えた。
「冨岡くん?」
お春が、不思議そうに声をかける。
「……なんだ」
「今日はやけにのんびりだねぇ」
「……いつも通りだ」
そう言いながら、
義勇は湯呑みに手を伸ばす。
——視線は、二度と上げなかった。
一方で茉子は、何も気づいていない。
「お風呂、すごく気持ちよかったです」
「ねぇ。ゆっくり温まるのが一番だよ」
そう言って笑う茉子の横顔に、義勇はもう一度だけ、ほんの一瞬だけ目をやってから、箸を取った。
(……今日は、平穏な夜だ)
そう、自分に言い聞かせるように。